
株式会社久(本社:東京都港区、代表取締役:工藤暢久)は、ECデータマネジメントクラウド「ECコネクター®」において、TikTok Shopとのデータ連携を実現する「TikTok Shop連携サービス(ベータ版)」の提供を開始したことを発表しました。本サービスにより、TikTok Shopと基幹システムやOMS(受注管理システム)間でのデータ連携が可能となり、EC事業者の業務効率化を支援します。
サービス開発の背景
近年、TikTok Shopは新たなECチャネルとして急速に普及しています。しかしながら、多くのEC事業者にとって、TikTok Shopと既存の基幹システムやOMS(受注管理システム)とのデータ連携が課題となっていました。従来は特定のシステムに依存しない汎用的な連携ツールが十分に整備されておらず、これが柔軟な運用を阻む要因となっていたのです。
株式会社久はこの課題を解決するために、同社が提供する「ECコネクター®」のEAI(Enterprise Application Integration)機能を活用し、TikTok Shopと各種システムの間のデータ変換・連携を実現する新サービスの提供を開始したとのことです。
「TikTok Shop連携サービス」の機能と特徴
この新サービスは、TikTok Shopと企業の基幹システムやOMS等の各種システム間で、受注・出荷済み・商品・在庫データを自動で連携します。指定したFTPサーバーへSFTP接続し、各データファイルを1時間に1回生成・取得することが可能です。さらに、データマッピング機能により、異なるシステム間での項目変換を柔軟にサポートしています。
なお、現在はベータ版のため、今後順次機能拡充が予定されているとのことです。

本サービスの主要な特徴は以下の3点です。
- 汎用的な連携
指定したFTPサーバーに対してSFTP接続によって各データファイルの生成・取得を行う汎用的な連携仕様を採用しています。これにより、基幹システムやOMSなどの様々なシステムと柔軟に連携することが可能です。 - 高頻度のデータ更新
受注データ、出荷済みデータ、商品データ、在庫データを1時間ごとに自動連携するため、常に最新の情報を維持できます。これにより、タイムリーな在庫管理や注文処理が実現します。 - データマッピング機能
TikTok Shopと各システム間のデータ項目・値を自在にマッピングすることができ、異なるフォーマット間の変換を自動化します。これにより、システム間の互換性の問題を解消し、スムーズなデータ連携を実現します。なお、商品データ連携機能については現在開発中であり、2025年12月にリリースが予定されています。
料金体系
「TikTok Shop連携サービス(ベータ版)」の料金体系は以下の通りです。
- 初期費用:0円
- 月額費用:50,000円(税抜)
- 契約期間:定めなし
※カスタマイズが必要な場合は別途お見積りとなります。
ECコネクター®について
ECコネクター®は株式会社久が提供するECデータマネジメントクラウドサービスです。様々なECプラットフォームと基幹システムやOMSなどを柔軟に連携させることができ、EC事業者のバックオフィス業務の効率化を支援しています。
今回のTikTok Shop連携サービス追加により、TikTok Shopを活用する企業にとってより使いやすいサービスとなりました。特に、既存システムとの連携に課題を感じていた事業者にとって、大きな業務改善につながることが期待されます。
株式会社久について
株式会社久は、EC総合支援を行う企業で、ECコンサルティング、ECサイト構築、EC運用代行、ECシステム開発など、幅広いサービスを提供しています。
- 所在地:東京都港区浜松町2-2-15 浜松町ゼネラルビル4F
- 代表:工藤暢久
- 事業内容:EC総合支援(ECコンサルティング、ECサイト構築、EC運用代行、ECシステム開発)
まとめ
今回発表された「TikTok Shop連携サービス(ベータ版)」は、急速に普及するTikTok Shopを活用するEC事業者にとって、データ連携の課題を解決する有力なソリューションとなることが期待されています。特に、既存の基幹システムとの連携に悩みを持つ企業にとっては、業務効率化を実現する重要なツールとなるでしょう。
また、1時間ごとの高頻度データ更新や柔軟なデータマッピング機能は、多様化するECビジネスにおいて求められる俊敏性と柔軟性を提供し、企業の競争力強化に貢献します。ベータ版からの機能拡充も予定されており、今後さらに利便性が向上することが見込まれています。
TikTok ShopをはじめとするSNS連携型ECの台頭により、こうしたシステム間連携の重要性は今後さらに高まることが予想されます。株式会社久の「ECコネクター®」は、そうした市場ニーズに応える形で、常に新しい機能と連携先を拡充しているとのことです。
出典元:株式会社久 プレスリリース