
LINEヤフー株式会社が運営するフリマアプリ「Yahoo!フリマ」と、日本最大級のネットオークションサービス「Yahoo!オークション」が、これまでの不正行為防止への取り組みや実績をまとめた「安全・安心への取り組みレポート」を初めて公開しました。同社は今後もこのレポートを定期的に公開していく予定とのことです。
「Yahoo!フリマ」および「Yahoo!オークション」は、多くの方にリユースの楽しさを体験していただけるよう、安全で安心して利用できるサービス環境の提供を目指し、さまざまな取り組みを積極的に実施しているとのことです。このレポートでは、不正行為の防止に向けた取り組みやトラブル発生時の対応、そしてその実績について詳しく紹介されています。
この記事の目次
取り組みの背景
「Yahoo!フリマ」はアプリ累計ダウンロード数が2,500万を達成し(2024年9月時点)、出品商品数も前年比130%増(2025年5月実績)と大きく伸長しています。また「Yahoo!オークション」も現在、累計出品数167億品以上(2000年9月~2024年8月までの累計)と、両サービスともに成長を続けているようです。
一方で、「非対面でのリユース品の売買」および「個人間取引」という特性上、商品状態などの認識の相違や、一部ユーザーによる不正行為といった課題も存在しています。そのため「Yahoo!フリマ」「Yahoo!オークション」では、不正対策の強化や、万一ユーザーがトラブルに遭遇した際のサポート体制の充実など、積極的な取り組みを実施しているとのことです。
「Yahoo!フリマ」「Yahoo!オークション」における安全・安心への取り組み
安全への取り組み 〜不正行為への対策〜

「Yahoo!フリマ」「Yahoo!オークション」では、特定の条件下での出品時にeKYC(電子本人確認)を必須化するなど、本人確認の強化に取り組んでいます。これにより、アカウント停止歴のあるユーザーが不正行為を繰り返すことを防ぐため、eKYC情報などを活用して不正ユーザーの検知・排除を行っているとのことです。
また、不正行為の防止には、AI・ルールベースによる不正検知システムと、専門チームによる目視確認を組み合わせた対策を実施しています。24時間365日体制ですべての出品物をチェックし、最終的には人の目で判断することにより、不正な出品を迅速に検知して排除する取り組みを行っているようです。
こうした継続的な取り組みの結果、2023年上半期から2025年上半期にかけてのトラブル遭遇率(「商品が届かない」「不当な評価を受けた」など、取引に関する事務局へのすべての問い合わせ数と返金申請数を全取引数で割った値)が、「Yahoo!フリマ」では0.6%台から0.3%台へと半減したとのことです。
安心への取り組み 〜トラブル遭遇時の対応〜

「Yahoo!フリマ」「Yahoo!オークション」では、「商品が届いたが、商品説明と異なる点があり、満足できない」場合に利用できる「商品満足サポート」という制度を提供しています。2021年9月には、この制度の審査手順を簡略化し、適用条件を拡大する改善を実施しました。この改善により、平均1日以内での審査完了と、審査通過率92%という高い水準を実現しているとのことです。
また、「商品満足サポート」だけでは対応しきれないケースについては、事務局が個別に対応し、一定の条件を満たす場合には最大全額の補償も行っているようです。これにより、ユーザーが安心して取引できる環境づくりを進めています。
今後の取り組み 〜より快適な売り場環境を目指して〜

LINEヤフーでは、さらに快適で満足度の高い売り場環境を実現するために、新たな機能の実装を予定しているとのことです。具体的には、「言葉遣いの添削」や「取引トラブル時のやり取り」を生成AIがサポートする機能の導入を計画しています。この機能により、相手に不快感を与えない表現の提案や、取引トラブル発生時の仲介をAIが行うことで、取引におけるユーザーの心理的負担の軽減を目指しているようです。

LINEヤフーは『「WOW」なライフプラットフォームを創り、日常に「!」を届ける。』をミッションに掲げています。同社が提供する「Yahoo!フリマ」「Yahoo!オークション」は、今後も安全・安心への取り組みを通じて、ユーザーが快適にリユース体験を楽しめるサービスの提供を目指しているとのことです。
同時に、リユース市場全体の安全性・信頼性の向上をリードし、より多くの方が安心して参加できる循環型社会の実現に貢献していく姿勢を示しています。
出典元: LINEヤフー株式会社 プレスリリース