株式会社Stack(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:福田涼介)が、Shopifyストア向けモバイルアプリ構築サービス「Appify - モバイルアプリ」において、顧客体験向上とデザイン表現の自由度を高める新機能を多数追加し、大幅な機能アップデートを段階的に実施していくことを発表しました。
今回のアップデートは、CRM施策のさらなる強化や、ブランド独自の表現を可能にするデザインカスタマイズ機能の拡充が中心となっています。これらの新機能はすべて追加費用なしで利用可能とのことです。
このアップデートにより、Appifyを利用するマーチャント(出店者)は、より高度な顧客体験の提供やコンバージョン向上施策の実施が可能になるだけでなく、ブランドの個性を反映したアプリ運用を柔軟に行うことができるようになるとされています。
この記事の目次
機能アップデートの背景
近年、Shopifyを利用する多くの小売事業者にとって、オンライン・オフラインを問わず、顧客体験の最適化とパーソナライズされたコミュニケーションの実現が重要課題となっています。特にモバイルアプリは、顧客とのリピート接点を創出する重要なチャネルであり、CRM施策の高度化やブランド独自の世界観を表現する場として、その役割がますます大きくなっているようです。
Stackが提供する「Appify - モバイルアプリ」は、Shopifyに特化したモバイルアプリ構築サービスとして70以上のマーチャントに導入され、リピーター増加に寄与するなど様々な実績を残してきたとのことです。今回のアップデートは、マーチャントから寄せられた要望をもとに、より実践的で即効性の高いCRM施策の実行や、デザイン自由度の向上を目指したものとなっています。
また、AppifyはShopify連携を標準搭載しており、追加費用なしで各種機能が利用可能です。Stack社は今後も、コストを抑えながら高度なアプリ運用を実現したいブランドの支援を継続していく方針とのことです。
CRM施策を強化する新機能
今回のアップデートにより、アプリを活用したCRM施策の幅がさらに広がります。主な追加機能は以下の通りです。
- カゴ落ちトリガー機能
ネイティブアプリ内のカート放棄ユーザーを自動的に検知し、プッシュ通知でリマインドを送信することができます。これにより、離脱防止やコンバージョン向上を支援します。 - Shopify Flowを利用したプッシュ通知の遷移先拡充
Shopify Flowを用いたプッシュ通知から、アプリ内の特定ページへ直接遷移することが可能になります。これによりユーザー導線を自在に設計でき、訴求力が向上します。 - 閲覧商品履歴
ユーザーが過去に閲覧した商品を一覧表示できるようになり、再訪促進やレコメンド施策に活用することができます。 - ブランド一覧や項目一覧のお気に入り化
ユーザーが好みのブランドやカテゴリをお気に入り登録できるようになり、パーソナライズされたUIの提供が可能になります。 - モーダルアクション機能
アプリ起動時に画像を表示し、特定ページへの遷移や、Shopify Flowと組み合わせることでキャンペーンを実施することが可能になります。

デザイン表現の自由度向上
ブランドの世界観をより豊かに表現できるよう、デザイン関連機能も大幅に拡充されるとのことです。
- ヘッダータブの自由設定
アプリ上部のヘッダータブに、ブランド独自のページを設定することが可能になります。これにより、モール型運用やブランド特化型運用など、柔軟なアプリ構成が実現します。 - お知らせバナーブロック
お知らせをバナー形式で表示できる新デザインブロックが追加されます。アプリ内の任意ページへの遷移も可能で、情報発信の幅が広がります。 - コールアウト機能
顧客属性や行動に応じて、枠線・色・テキストなどを自由に設定したコールアウト表示が可能になります。これにより、セグメントごとの個別訴求が実現します。 - デザインブロックの形・サイズカスタマイズ
デザインブロックの形状(丸、角丸四角、四角など)やサイズ(S/M/Lなど)を自由に選択できるようになります。これにより、ブランドイメージに沿ったUI表現を実現することができます。 - カラーバリエーションの表示
商品一覧やおすすめ商品などでカラーバリエーションを表示できるようになり、ユーザーに対しての訴求力が向上します。

分析機能のさらなる拡充
今回のアップデートとあわせて提供開始を予定している「Appify Analytics」では、以下のような分析指標が追加され、アプリ運用の意思決定をサポートするとのことです。
・プッシュ通知開封率
・アクティブユーザー数の推移
・人気のアプリスクリーン
・アプリ内でお気に入り登録されている商品ランキング など
これらの指標によって、ユーザー行動の可視化が進み、データに基づいたPDCAを高速で回すことが可能となるとされています。

今後の展望
Stack社は今後も、「Appify - モバイルアプリ」の機能強化を継続し、Shopifyストアにおける顧客体験向上や、ブランド独自のアプリ運用を支援していく予定とのことです。「Shopify特化」というAppifyの強みを活かしながら、さらなる進化を目指していくと発表しています。
Appify - モバイルアプリについて
「Appify - モバイルアプリ」は、Shopifyストアのオーナーが独自のモバイルアプリを簡単に構築・運用できるSaaSサービスです。2021年4月のサービス公開以来、多くのD2Cブランドや小売事業者に採用されてきました。
Appifyの主な特長は以下の通りです:
・ネイティブアプリ体験:iOS/Androidに対応した、新たな販売チャネルとしてのネイティブアプリ
・様々な販売方法:抽選販売やアプリ限定商品でロイヤルティの高い顧客を獲得
・プッシュ通知:Shopify上のセグメントを活用したり、Shopify Flowによる自動プッシュ通知に対応
・オフライン活用:SQコードを活用した来店施策や会員証、イベント参加チケットの配布

株式会社Stackについて

株式会社Stackは、SaaS型小売基幹システム「SQ(エス・キュー)」および、さまざまなShopify向けの機能拡張アプリを提供しています。2021年4月には、マーチャントがモバイルアプリを構築・運用できる「Appify - モバイルアプリ」をリリースしました。さらに、2021年10月には、ブランドがロイヤルティプログラムを展開できる「VIP - 会員プログラム」を正式公開しています。
これらのサービスはリリース以来、機能の改善と拡張を続けており、現在では200を超えるマーチャントに導入されています。
会社名:株式会社Stack
代表者:福田涼介
設立:2018年6月15日
事業内容:小売企業向けソフトウェアの開発および提供
出典元:株式会社Stack プレスリリース