LINEヤフー、広告サービスとLINE公式アカウントの透明性レポートを公開 ー 品質向上の取り組みと審査実績を報告

LINEヤフー株式会社が、同社のサービス品質向上のために実施している取り組みや審査実績をまとめた「広告等の法人向けサービスに関する透明性レポート」を公開しました。このレポートは、ユーザーや広告主、パートナー企業に対して、LINEヤフーのサービス品質向上の取り組みを伝え、安心してサービスを利用できるようにすることを目的としています。

広告サービス品質に関する透明性レポート

LINEヤフー株式会社では、ユーザーが安心して利用でき、広告主の効果を最大化するために、日々出稿される広告の品質審査を実施しているとのことです。

同社のYahoo!広告においては、2024年度に約1億9千万件の広告素材を非承認としたことが報告されています。これは2023年度と比較して増加しており、その主な要因は検索広告における「ユーザーの意に反する広告の禁止」の掲載基準での非承認増加によるものだそうです。具体的には、リンク先サイトのURLを誤って入力している広告が目立ったと説明されています。

Yahoo!広告の非承認数の推移

一方、LINE広告では、2024年度下半期には76,136件の広告素材を非承認としており、これは2024年度上半期から約3割減少した数字となっています。素材の非承認割合の内訳を見ると、約7割がクリエイティブ(主に画像や動画)に起因するものだったとのことです。なお、LINE広告とYahoo!広告では、広告素材のカウント対象や算出方法が異なることに注意が必要です。

LINE広告の非承認数の推移

また、LINE広告では13,000を超えるアプリにリーチできるLINE広告ネットワークへの掲載が可能となっています。そのため、同社では不適切な内容が掲載面に配信されることを防ぐ「ブランドセーフティ」の取り組みと、ボット等からのアクセスやクリックにより不正に広告費をだまし取る「アドフラウド」の発生を検知・排除する取り組みを行っているとのことです。今回のレポートでは、その掲載面/トラフィック審査の実績が初めて公開されました。

※1 LINEヤフーの広告掲載基準や広告入稿規定、広告販売ルールに抵触した広告のタイトルや説明文、画像、リンク先のウェブサイト、キーワードなどの各非承認数を合計した件数で、広告単体の件数ではありません
※2 LINE広告では、2023年度下半期からのレポート公開となるため、今回の各審査結果について年度比較は行っていません
※3 2024年10月時点

LINE公式アカウントの品質に関する透明性レポート

LINEヤフー株式会社では、LINE公式アカウントにおける問題コンテンツを迅速かつ確実に検知・除去するため、AIを活用した「システム」や「人の目」によるモニタリングを24時間365日実施しているとのことです。

また、同社独自の審査基準を制定し、認証済アカウントの利用を希望するアカウントに対して審査を行っています。今回、こうした取り組みの実績をまとめた「LINE公式アカウントの品質に関する透明性レポート」が初めて公開されました。

モニタリングにおいて違反と判断された場合、アカウントの停止やコンテンツの非表示などの措置が取られるとのことです。2024年度下半期においては、137,813件のアカウントが停止され、27,626件のコンテンツが非表示にされたことが報告されています。

LINE公式アカウントの監視実績

安心して利用できるサービス提供への取り組み

LINEヤフー株式会社は『「WOW」なライフプラットフォームを創り、日常に「!」を届ける。』というミッションを掲げています。同社は、広告サービスやLINE公式アカウントなどを通じて、クライアントの事業に貢献するとともに、今後もサービス品質向上に取り組み、ユーザーが安心して利用できるサービスの提供に努めていく姿勢を示しています。

今回公開された透明性レポートは、LINEヤフー株式会社のサービス品質向上への取り組みを可視化するものであり、ユーザーや広告主、パートナー企業に対する説明責任を果たす重要な取り組みと考えられます。

広告業界においては、ブランドセーフティやアドフラウド対策の重要性が年々高まっています。LINEヤフー株式会社のような大手プラットフォーム企業が透明性を高め、積極的に情報開示を行うことは、業界全体の健全な発展にも寄与するものと考えられます。

また、LINE公式アカウントに関する取り組みについても、ユーザー保護の観点から重要な意義を持ちます。不適切なコンテンツの検知・排除を徹底することで、ユーザーが安心してサービスを利用できる環境づくりにつながるでしょう。

LINEヤフー株式会社は今後も定期的にこうした透明性レポートを公開していくことで、サービスの品質向上と信頼性の確保に努めていくものと思われます。広告主やパートナー企業にとっても、こうした情報は自社のマーケティング戦略を検討する上で参考になる貴重なデータとなるでしょう。

インターネット広告市場が拡大し続ける中、安全性と透明性の確保は今後も重要な課題となります。LINEヤフー株式会社の取り組みは、そうした課題に対する一つの解答を示すものとして注目されます。

出典元: LINEヤフー株式会社 プレスリリース

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