株式会社Nint（本社：東京都新宿区、代表取締役：吉野順子）は、同社が提供するECデータ分析サービス「Nint ECommerce」のEnterprise版において、新機能「Enterprise版業種分析：週次情報」の提供を開始したことを発表しました。この新機能により、ユーザーは競合状況や自社シェアの変動を週単位で把握できるようになり、マーケティング施策の即応性・精度の向上が可能になります。
開発の背景
近年のEC市場では、販促施策や広告活動の成果をより短期間で評価し、迅速に次の施策へつなげる体制構築が求められています。Nint社のECommerceサービスはこれまで、月次単位でECモールの店舗売上シェア、メーカーシェア、ジャンル別売上構成などを把握できる分析機能を提供してきました。これらの分析には、同社独自のAI処理技術が活用されており、膨大なデータの中から高精度かつ実用的な分析結果を提供しています。
従来の機能は多くの企業に活用されてきましたが、さらに細やかな粒度での市場分析を行いたいというニーズも多く寄せられていたとのことです。このような顧客からの要望を踏まえ、週次単位でのシェア分析や競合比較を可能にする新機能「Enterprise版業種分析：週次情報」が開発・実装されました。
この新機能により、ユーザーは特定の週における市場動向や自社のポジショニングをより精緻に把握し、施策の検討および実行までのリードタイムを短縮できるようになります。急速に変化するEC市場において、より迅速な意思決定を支援する機能として期待されています。
新機能の詳細
新たに追加された「Enterprise版業種分析：週次情報」では、以下の3つの集計粒度から選択してデータ取得が可能となっています。
- 週次（月曜〜日曜）：月曜日から日曜日までの1週間分のデータ
- 週次（カスタム開始日）：任意の曜日を起点として1週間分のデータを定義可能
- 月次：従来通りの月単位での集計データ
これにより、従来の月次単位に加えて、週ごとの変化にも着目した柔軟な市場分析が可能となります。短期間での変化を捉えることで、より精度の高いマーケティング戦略の立案に役立つことが期待されています。
Nint社によると、本機能は以下のようなビジネスシーンにおいて、市場変化を素早く捉え、次のアクションにつなげる判断をタイムリーに行うことを可能にするとのことです：
- 楽天スーパーセールなど販促イベント期間中の売れ筋商品の調査
- ハロウィンや年末商戦といった季節イベント週の販売傾向の把握
- 想定外の需要変動や競合施策による市場の動きの早期検知と対応判断
こうした活用を通じて、よりスピーディかつ実践的な意思決定を支える分析体制の構築が可能になると同社は説明しています。特に販促イベントが頻繁に行われるEC市場において、週次での詳細な分析は企業の競争力強化に貢献するものと考えられます。
利用方法と対象ユーザー
本機能は「Nint ECommerce」Enterprise版をご契約中のユーザーを対象としており、Professional版は対象外となっています。操作方法としては、画面から任意の「集計粒度」と対象期間を選択することでデータを確認できるシンプルな仕様となっています。
Nint社は今後も、EC市場の変化を「素早く・深く・わかりやすく」捉えられる機能の開発を通じて、企業の意思決定と事業成長を支援していくとしています。週次情報の分析機能の追加は、よりきめ細かいデータ分析ニーズに応える同社の取り組みの一環と言えるでしょう。
株式会社Nintについて
代表者： 吉野順子
所在地：東京都新宿区西新宿八丁目17番1号 住友不動産新宿グランドタワー37F
設立：2019年2月
事業内容：ECデータ分析サービスの提供
Nintグループは「データで世界を自由にする」というミッションのもと、急拡⼤するEC市場において、誰もが最適なマーケティング施策を可能とするECデータ分析プラットフォームの実現を目指しています。中国・⽇本のEC市場で10年以上にわたり、EC市場動向に関する推計データを独⾃に蓄積・提供しており、⽇本で約2000社のサービス導⼊実績があるとのことです。
同社は「Nint ECommerce」の他にも「dataNexus」などのサービスを提供しており、ECビジネスに関わる企業の意思決定支援に取り組んでいます。今回の週次情報分析機能の追加により、より細かな時間軸でのデータ分析が可能となり、急速に変化するEC市場における企業の競争力強化を支援していくものと期待されています。
出典元：株式会社Nint プレスリリース
