
株式会社ファンくる(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口敬人)は、クラウドファンディングに関する消費者意識調査を実施し、その結果を発表しました。調査では、クラウドファンディングの認知度や理解度、支援方法の好みなどが明らかになっています。
【調査結果サマリー】
- クラウドファンディングを知っている人は94%、仕組みを理解している人は44%
- 興味がある支援方法は「購入型」が74%、魅力的だと思うリターンは「物品型リターン」が77%
- 知名度の高いクラウドファンディングサイトは「CAMPFIRE」31%、「Makuake」23%
株式会社ファンくるは、「ファンくる」会員を対象に定期的な消費者意識調査を実施しています。今回はクラウドファンディングについて、その仕組みの理解度やクラウドファンディングサイトの知名度などについて、「ファンくる」会員1,012名(男性230名、女性782名)に調査を行ったとのことです。
調査結果によると、クラウドファンディングを知っている方は94%と、ほとんどの方が認知していることが分かりました。しかし、その仕組みについては「完璧に理解している」と回答した人が4%、「ほぼ理解している」と回答した人が40%にとどまり、仕組みまで理解している方は半数以下という結果になっています。
【調査結果詳細】
1. クラウドファンディングを知っている94%、仕組みを理解している44%


クラウドファンディングという言葉自体は多くの人に認知されているものの、その仕組みの詳細まで理解している人は半数に満たないことが明らかになりました。このギャップは、クラウドファンディングの普及において解消すべき課題といえるでしょう。
2. 興味がある支援方法は「購入型」74%、魅力的だと思うリターンは「物品型リターン」77%

興味を持たれている支援方法としては、御礼として物品やサービスを受ける権利がもらえる「購入型」が74%と最も多く支持されています。次いで、寄付控除を受けられ、返礼品がもらえる「ふるさと納税型」が48%という結果となりました。

リターンの内容として最も魅力的だと思われているのは「物品型リターン」で77%の回答者が支持しており、次いで「金銭型リターン」が48%となっています。これらの結果から、消費者は具体的な見返りがあるクラウドファンディングに対して、より高い関心を示していることがわかります。
3. 知っているクラウドファンディングサイトは「CAMPFIRE」31%、「Makuake」23%

各クラウドファンディングサイトの知名度については、「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」が31%と最も高く、続いて「Makuake(マクアケ)」が23%という結果になりました。これらの大手プラットフォームが消費者の認知を獲得している一方で、他のサイトの知名度はまだ低い状況にあることが明らかになっています。
本調査では、これらの質問以外にもクラウドファンディングへの参加経験や、参加したいプロジェクトの種類など、全29問にわたって回答を収集しています。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:一般消費者
回答者:「ファンくる」に登録している全国150万人のユーザー
回答者数:1,012名(男性230名、女性782名)
調査時期:2025年4月28日~5月12日
調査項目:クラウドファンディングについての消費者調査
設問数:29
本調査の結果からは、クラウドファンディングという概念自体は広く認知されているものの、その仕組みの詳細については理解が進んでいない現状が見えてきます。また、消費者が求めるのは「購入型」の支援方法と「物品型リターン」であり、具体的な見返りを重視する傾向があることが分かります。
クラウドファンディングプラットフォームやプロジェクト実施者にとって、消費者の関心を引くためには、魅力的な物品リターンを提供することが効果的であると考えられます。また、クラウドファンディングの仕組みをより分かりやすく伝える工夫も必要でしょう。
株式会社ファンくるは、お客様や従業員の声を独自の特許技術で分析することにより、店舗運営、商品開発、営業活動、従業員エンゲージメント等の向上を支援する様々なWebサービスをあらゆる業界に対して提供しています。また、体験型情報サイト「ファンくる」の運営や、インターネットリサーチなどのマーケティング支援も行っています。
【会社概要】
会社名:株式会社ファンくる
代表者:代表取締役社長 山口敬人
資本金:1億円
創業:2004年8月26日
所在地:東京都千代田区岩本町 1-10-5 TMMビル4F

この調査結果は、クラウドファンディングプラットフォームの運営者やプロジェクト実施者にとって、ユーザーの好みや関心を把握する貴重な情報源となるでしょう。特に、物品型リターンを重視する消費者の傾向は、今後のプロジェクト設計において参考になる知見です。
また、クラウドファンディングの仕組みについての理解度が低いという結果は、各プラットフォームやプロジェクト実施者が、より分かりやすい説明や啓発活動を行う必要性を示唆しています。認知度と理解度のギャップを埋めることで、クラウドファンディングの参加率向上につながる可能性があります。
今回の調査は、クラウドファンディング市場の現状を理解し、今後の発展の方向性を考える上で重要な示唆を与えています。株式会社ファンくるは今後も継続的に消費者動向調査を実施し、様々な業界の発展に貢献していくことを目指しているとのことです。
出典元: 株式会社ファンくる