株式会社Nintが中国に新会社を設立、アジア圏ECデータ分析を通じて日中双方の海外展開を支援

株式会社Nint(本社:東京都新宿区、代表取締役:吉野順子)が、グループ会社として任拓数見数据服务(上海)有限公司(Nint Data Service (Shanghai) Co., Ltd.)を設立したことを発表しました。この新会社設立により、国境を越えた顧客の事業支援体制を強化し、アジア圏のECデータに基づいた日本企業の中華圏・東南アジア事業支援、および中国企業の日本進出支援を加速していくとのことです。

背景と設立の目的

株式会社Nintでは、これまで日本および中国においてアジア地域の主要ECプラットフォームに関するデータを提供し、顧客企業の海外展開を支援してきました。

近年、特に東南アジア市場ではいくつかの要因によりEC市場が急速に成長しています。その主な要因として、モバイルファーストの購買行動の浸透、デジタルインフラの整備の進展、中間層の拡大などが挙げられます。また、ソーシャルコマースやライブコマースの台頭により、プラットフォーム間の競争も激しさを増しており、現地の市場特性に適応したマーケティング戦略や柔軟なリソース配分がますます重要になっているようです。

こうした市場動向を踏まえ、現地に根ざした支援体制を構築するため、今回の中国における法人設立に至ったとのことです。

任拓数見数据服務(上海)有限公司の概要

  • 代表者:堀井良威(Yoshitake Horii)
  • 所在地:上海市延安東路618号遠洋商業大厦二期13楼
  • 事業内容:アジア圏のECデータ提供およびコンサルティング支援

代表者プロフィール

堀井 良威(ほりい よしたけ)
株式会社Nint 戦略事業室 室長
任拓数見数据服務(上海)有限公司 総経理

1981年生まれ栃木県出身。立教大学卒業後、株式会社アドウェイズに入社し、日本国内のデジタルマーケティング事業に従事しました。2011年より海外事業を担当し、その後中国の広告・マーケティング事業責任者、台湾子会社の役員を経て2021年より現職に就任しています。現在は中国を拠点として、中国企業の日本市場進出および日本企業の中国事業・東南アジア事業においてビッグデータを活用したビジネス支援を担当しているとのことです。

海外ECデータサービスの提供内容

株式会社Nintは以下の主要プラットフォームを対象に、海外ECデータを推計・提供しています。

  • 中国市場:天猫、淘宝網、京東(JD.com)、小紅書(RED)、抖音(Douyin)
  • 東南アジア市場:Shopee(SEAグループ)、Lazada(アリババグループ)
  • 将来の展開:2025年6月より、TikTok Shopのデータ提供を開始予定

これらの充実したデータを通じて、海外EC事業に取り組む企業のマーケティング戦略策定を強力に支援していくとしています。

株式会社Nint について

代表者: 吉野順子

所在地:東京都新宿区西新宿八丁目17番1号 住友不動産新宿グランドタワー37F

設立:2019年2月

事業内容:ECデータ分析サービスの提供

Nintグループは「データで世界を自由にする」というミッションを掲げ、急速に拡大するEC市場において、誰もが最適なマーケティング施策を実施できるようにするためのECデータ分析プラットフォームの実現を目指しています。中国・日本のEC市場で10年以上にわたり、EC市場動向に関する推計データを独自に蓄積・提供しており、日本国内では約1,900社のサービス導入実績があるとのことです。

今回の上海法人設立により、中国市場と日本市場の双方向のビジネス展開支援がさらに強化されることになります。現地に密着した支援体制の構築により、アジア全域でのEC事業展開を検討する企業にとって、より精度の高いデータ分析と実践的な戦略立案が可能になると期待されています。

特に東南アジア市場においては、各国の消費者行動や市場特性が大きく異なるため、現地の事情に詳しい専門家によるサポートが不可欠です。任拓数見数据服务(上海)有限公司の設立は、そのような多様な市場環境に対応するための重要なステップとなるようです。

また、中国の主要ECプラットフォームである天猫や京東、小紅書などのデータ分析に加え、今後はTikTok Shopのデータ提供も予定しており、より包括的なECデータサービスの提供を目指しているとのことです。これにより、ブランド企業やEC事業者は、アジア市場全体を見渡した効果的な戦略立案が可能になるでしょう。

株式会社Nintと新設された任拓数見数据服务(上海)有限公司は、日中双方の企業の越境EC事業を総合的に支援することで、アジア地域におけるEC市場の健全な発展と企業の成長に貢献していくことを目指しています。

出典元:株式会社Nint プレスリリース

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ