ソニー生命保険が「生きがい実態調査」を実施、全体の93%が「生きがいは大切」と回答も実感は6割にとどまる

ソニー生命保険株式会社(代表取締役社長 髙橋 薫)は、2025年4月1日~4月4日の4日間にわたり、全国の10代~70代を対象に「生きがい実態調査」を実施しました。この調査はインターネットリサーチで行われ、10代~70代の男女各100名、合計1,400名から有効回答を得て、その集計結果が公開されています。(調査協力会社:株式会社マクロミル)

この調査では、以下のような興味深い結果が明らかになっています。

  • 全体の93%が「生きがいを感じる瞬間は、人生において大切」と回答
  • 生きがいを感じる人の生きがいTOP3は、「美味しいものを食べる」「旅行」「温泉などのリラクゼーション」
  • 10代の生きがいを感じる瞬間の1位は「美味しいものを食べているとき」、2位は「推し活をしているとき」
  • 生きがいが「ある」人が生きがいを感じるために継続していることの1位は「金銭的に無理をしないこと」、2位は「体力的に無理をしないこと」、3位は「睡眠をしっかりとること」
  • 生きがいが「ある」人の生きがいを感じると思う瞬間の1位は「日常の中でささやかな幸せや楽しみを感じたとき」、2位は「自分が特に好きだと思えることに、熱中しているとき」
  • 生きがいが「ない・わからない」人の82%が、日常のなかでささやかな幸せを感じている

生きがいを感じる瞬間

生きがいは大切だと思う一方、生きがいが「ある」と実感しているのは6割にとどまる

調査ではまず、生きがいを感じる瞬間は人生において大切かと質問したところ、「そう思う」が59.9%、「ややそう思う」が33.4%と、合計で全体の93.3%が生きがいは大切だと回答しています。しかし一方で、生きがいを感じる瞬間があるかという質問に対しては、61.1%が「ある」と答えたものの、16.8%は「ない」、22.1%は「わからない」と回答しました。

男女別では大きな差は見られませんでしたが、年代別に見ると10代は74.0%が生きがいが「ある」と答えたのに対し、40代は51.5%と半数程度にとどまりました。つまり、生きがいを感じる瞬間は人生において大切だとほとんどの人が認識しているにもかかわらず、実際に生きがいが「ある」と実感している人は約6割(61.1%)にとどまり、残りの約4割(38.9%)は生きがいを実感できていないという結果になっています。

生きがいを感じる人の生きがいTOP3、「美味しいものを食べる」「旅行」「温泉などのリラクゼーション」

生きがいを感じる瞬間があると答えた(生きがいが「ある」人)855人に対して、生きがいを感じる瞬間について質問したところ、「美味しいものを食べているとき」(47.4%)、「旅行」(46.0%)、「温泉・銭湯・リラクゼーション・スパに行くとき」(25.4%)、「音楽を聴いているとき」(23.5%)、「パートナーと話すとき・連絡を取り合うとき」(23.3%)が上位に挙げられています。

年代別 生きがいが「ある」人の生きがいを感じる瞬間と多様性

10代の約3人に1人(33.8%)が「SNS」に生きがいを感じている

男女別に見ると、男性は「旅行」(40.1%)、女性は「美味しいものを食べているとき」(61.5%)が1位となっています。2位以下の回答を見ると、男性はパートナーとの関わりで生きがいを感じる瞬間がより上位にランクインしたのに対し、女性は推し活や子どもとの関わりで生きがいを感じる瞬間が上位に見られます。

また、年代別に見ると、10代は「美味しいものを食べているとき」(45.9%)に次いで「推し活をしているとき」(45.3%)が高く、「SNS」(33.8%)と答えた人も3人に1人と多くなっています。一方、他の世代では「美味しいものを食べているとき」と「旅行」が1位と2位を独占し、生きがいを感じる瞬間のツートップとなっています。

生きがい平均個数は8.4個 最もバリエーションが豊富なのは30代で平均9.6個

また、複数選択式で回答する、生きがいを感じる瞬間の回答個数を集計したところ、その平均個数は8.4個となり、生きがいが「ある」人は生きがいを複数持っていることがわかりました。年代別に見ると、最も多かったのは30代で平均9.6個となり、生きがいのバリエーションが豊かな世代と言えそうです。

生きがいを継続するコツ

生きがい継続のコツは「無理をしない」

生きがいが「ある」と答えた人に、生きがいを感じるために継続していることを質問したところ、「金銭的に無理をしない」(34.7%)、「体力的に無理をしない」(28.9%)、「睡眠をしっかりとる」(26.0%)が上位に挙げられています。

この結果から、金銭的にも体力的にも無理をせず、ときには休みながらのんびりすることが、生きがいを感じ続けるコツであると言えそうです。

直近1年間で生きがいを感じるための活動にかけている費用、活動する頻度は?

生きがい活動費は年間約10万円、1回あたり約700円

金銭的に無理をしないことが生きがいを継続するコツとなっていますが、実際に生きがいのためにかけている費用を聞いたところ、年間で平均107,289円、生きがい活動を行う回数は年間で平均153.5回となりました。1年間で平均すると1週間に3回程度活動し、1回の費用は699円という結果になっています。

生きがい有無と日常のささやかな幸せ

生きがいを感じる瞬間は、「日常の中でのささやかな幸せや楽しみを感じたとき」

生きがいが「ある」と答えた人に、どんな瞬間に生きがいを感じるかを質問したところ、「日常の中でささやかな幸せや楽しみを感じたとき」(64.0%)や「自分が特に好きだと思えることに、熱中しているとき」(62.9%)が高い結果となりました。具体的に聞くと、「娘の成長を感じたとき」、「ペットの犬猫が、すやすや寝ているのをホッとしながら見ているとき」といった家族やペットとの他愛ない日常や、推し活、趣味など、様々な「生きがいを感じる瞬間」が挙げられています。

生きがいを感じると思う瞬間(自由回答)

・好きなアーティストのライブに行って、鳥肌が立つような感動をしたとき(10代女性)

・子ども、夫と出かけて、天気がいいとか暖かくなったとか将来子どもが大きくなったらどこに行きたいとか他愛もないことを喋っているとき(20代女性)

・娘の成長を感じたとき(30代男性)

・釣りが趣味で狙った魚を自分で考えて使った道具で釣れたとき(40代男性)

・子どもが部活動で活躍し、本人と喜びを共有できたとき(40代女性)

・作ったことのない料理が美味しい!と、自画自賛できたとき(50代女性)

・自分の部屋で、ペットの犬猫がすやすや寝ているのをホッとしながら見ているとき(60代女性)

・外国語学習をしているが、海外のドラマや映画を観て、わかる、と感じたとき(70代女性)

・野菜を育てていて立派に育ち、それを家族みんなで食べるとき(70代男性)

生きがいが「ない・わからない」人も、「身近な楽しみ」なら8割が持っている

生きがいが「ある」人が感じる生きがいとは、何か特別なときではなく、日常の中で幸せや楽しみを感じたときであることがわかりました。それならば、生きがいがない・わからないと答えた人は、日常の中での幸せが生きがいだと気づいていない可能性が考えられます。

身近な小さな幸せとして、直近1カ月以内に楽しみにしていることを聞いたところ、生きがいが「ある」人は92.6%、生きがいがない・わからないと答えた人でも82.9%が身近な楽しみを持っていることが明らかになりました。

生きがいが「ない・わからない」人の半数に"推し"がいる

自分が好きな人や物事のことを"推し"と呼び、それらを応援することが推し活です。近年その市場は急成長し、世間からも注目されています。そこで、応援しているものや人がいるかと質問したところ、生きがいが「ない・わからない」と答えた人でも50.6%と半数に"推し"がいることがわかりました。"推し"の内容を聞くと、「子ども」(17.4%)、「アイドル・タレント・俳優」(10.3%)、「スポーツ選手」(8.8%)らが上位に挙げられています。

生きがいが「ない・わからない」人も8割が日常のささやかな幸せを実感

生きがいがある人は日常の中でささやかな幸せや楽しみを感じたときに生きがいを感じていますが、生きがいが「ない・わからない」と答えた人に日常の中でささやかな幸せを感じるときを質問したところ、「美味しいものを食べているとき」(35.8%)、「テレビ・映画鑑賞」(22.0%)、「旅行」(18.7%)などが挙げられ、生きがいが「ない・わからない」人の81.7%が、ささやかな幸せを感じていることが明らかになりました。

具体的に聞くと「部活が終わったあと、部室でみんなとダラダラ話しているとき」や、「子どもと他愛もない話をしているとき」など、生きがいが「ある」人が「生きがいを感じる瞬間」と同様に、日常の何気ない一コマが多数挙げられています。

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ささやかな幸せを感じる瞬間(自由回答)

・部活が終わったあと、部室でみんなとダラダラ話しているとき。くだらない話をしてなんとなく笑っている時間が一番楽しくて部員のことがもっと大好きになれるから。(10代女性)

・普段そっけない猫が甘えてきたとき。(20代男性)

・家族みんなで美味しいご飯やお菓子を食べつつ、テレビやくだらない話を笑いながらして、一日無事何事もなく終えられたとき。(30代女性)

・スーパーでの仕事中、会計金額が777円などのゾロ目になったとき(40代女性)

・予定通り家事をこなせたとき(50代男性)

・子どもと他愛もない話をしているとき(60代男性)

生きがいが「ある」人も「ない・わからない」人も、同様に約7割が「もっと生きがいがほしい」

ここまでの調査結果から、生きがいが「ない・わからない」と答えた人も、生きがいが「ある」と答えた人と同様に、日常のささやかな幸せを感じていることがわかりました。つまり、生きがいがないのではなく、それが生きがいだと気づいていないだけである可能性が高いと考えられます。

全員に生きがいがもっとほしいかと質問したところ、生きがいが「ある」人(「そう思う」30.3%、「ややそう思う」39.3%)も、ない・わからない人(「そう思う」25.9%、「ややそう思う」41.8%)も、同様に約7割が生きがいがもっとほしいと回答しています。

日常のささやかな幸せを生きがいだと認識できている人は、自分自身の幸福度が高いと自己評価

最後に、自分自身の幸福度を10点満点で自己採点してもらったところ、その結果を平均すると、全体は6.5点、生きがいが「ある」人は7.1点、生きがいが「ない・わからない」人は5.4点となりました。日常のささやかな幸せに生きがいを見いだす人は、自身の幸福度が高いと評価しているという結果になりました。身近な幸せに気付き、それを生きがいとして認識することが、自分自身の幸福度を高めることにつながると考えられます。

出典元:ソニー生命保険株式会社 プレスリリース

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