
株式会社リバースタジオ(以下、同社)は、同社が提供する情報収集・活用サービス「Station」において、新たに「コメ価格フィード」の提供を開始したことを発表しました。この新サービスにより、食品メーカーやサプライチェーン担当者をはじめ、金融機関、農業法人、流通業者などの企業が、全国の主要市場におけるコメの価格動向をリアルタイムで把握できるようになります。
サービス概要
情報収集・活用サービス「Station」は、企業の意思決定に必要な情報を効率的に収集・活用できるプラットフォームです。今回新たに公開された「コメ価格フィード」は、コメの価格動向をリアルタイムで把握できる機能として注目されています。
背景:コメ価格の驚異的な上昇
コメ価格は2024年下半期以降、継続的な上昇が続いています。特に業者間取引価格では前年比60%という驚異的な価格上昇が確認されており、消費者や飲食業界に大きな影響を与えています。政府は備蓄米放出などの対策を進めていますが、現時点では価格下落の見通しは立っておらず、今後も消費者や外食産業、食品メーカーなど幅広い業界への影響が続くと予想されています。
また、コメだけでなく、麦や大豆、鶏卵、肉類、野菜などの食品価格動向は、食品メーカーをはじめとする多くの企業にとって重要な経営判断指標となっています。こうした背景から、同社の情報収集・活用サービス「Station」では、コメや食品価格に関するフィード内容を大幅にアップデートし、より充実したサービスとしてクライアント企業への提供を開始したとのことです。
コメ価格フィードの主な特長

提供される「コメ・食品価格フィード」は、利用企業や事業部のニーズに応じて自由にカスタマイズできるほか、以下のような特徴を備えています:
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全国主要市場のコメや各種食品、原料価格をリアルタイムで取得・配信
全国の主要市場における最新の価格情報を、リアルタイムで取得・配信することで、市場の動きを素早く把握することができます。
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過去データとの比較やAIによるトレンド予測
過去の価格データと現在の価格を比較することで傾向を分析できるだけでなく、AIを活用したトレンド予測機能により、将来の価格動向を予測することも可能です。
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フィード形式(JSON/CSV)でのAPI連携にも対応
JSON形式やCSV形式でのデータ提供に対応しており、企業の既存システムとAPIで連携することができます。これにより、自社のシステムに価格データを直接取り込むことが可能になります。
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スマートフォンやPCで閲覧可能なダッシュボード
直感的に理解しやすいダッシュボードを用意しており、スマートフォンやパソコンなど様々なデバイスから価格データを確認することができます。
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メール配信・チャット連携など柔軟な取得形式
定期的なメール配信やビジネスチャットツールとの連携など、利用者のワークフローに合わせた柔軟な情報取得方法を提供しています。
利用シーン・担当者
「Station」は、グローバル企業や大手食品メーカー、大手商社、医療関連企業、物流企業など、東証プライム上場企業をはじめとする多くの大手企業に利用されています。今回公開された「コメ価格フィード」についても、以下のような担当者の利用が想定されています:
食品メーカー担当者:コメ価格はもちろん、関連する食品や原料などの価格をリアルタイムで入手することで、原材料調達や製品価格設定の判断材料として活用できます。特に、米を原料とする製品を扱うメーカーにとっては、価格変動リスクを早期に察知するためのツールとなります。
サプライチェーン担当者:食品価格だけでなく、インフラや物流価格と組み合わせたフィードを活用することで、サプライチェーン全体の価格上昇リスクを即時に把握することができます。これにより、コスト増加に対する事前対策や代替調達先の検討などが可能になります。
報道・シンクタンク関係者:中立的かつ速報性の高い価格情報を活用することで、より正確な市場分析や予測レポートの作成に役立てることができます。特にコメ価格の動向は、食品業界全体の動向を示す重要な指標として注目されています。
ビジネスにおける活用例
「コメ価格フィード」の導入により、以下のようなビジネスシーンでの活用が期待されています:
原材料調達の最適化:米を原料とする食品メーカーでは、価格変動をリアルタイムで把握することで、最適なタイミングでの調達や長期契約の交渉が可能になります。
価格戦略の迅速な見直し:コメ価格の上昇が自社製品に与える影響を素早く分析し、必要に応じて価格戦略を見直すことができます。
リスク管理の強化:金融機関や投資家は、食品関連企業への投資判断や融資判断の際に、より詳細な市場動向データを参考にすることができます。
消費者行動の予測:コメ価格の上昇が消費者行動に与える影響を予測し、マーケティング戦略や商品開発に活かすことが可能です。
今後の展望
コメ価格の上昇傾向が続く中、食品業界全体への影響は今後さらに拡大することが予想されます。株式会社リバースタジオでは、「コメ価格フィード」の提供を通じて、企業の意思決定をサポートし、市場の変化に迅速に対応できる環境づくりを支援していくとしています。
また、今後は対象となる食品カテゴリーをさらに拡充し、より総合的な食品価格情報プラットフォームとしてのサービス強化を図る予定とのことです。食品業界に限らず、様々な業種において経営判断の重要な指標となるデータ提供を目指しているようです。
無料トライアルの提供
「Station」では、コメ価格フィードの利用を検討している企業向けに無料トライアルを実施しています。実際のデータを確認しながら、自社のビジネスにどのように活用できるかを検討することができます。
食品価格の変動が経営に大きな影響を与える現代のビジネス環境において、リアルタイムでの価格情報取得は重要な競争力の源泉となります。特に前年比60%という大幅な価格上昇が続くコメ市場の動向は、多くの企業にとって注視すべき事項となっています。
「コメ価格フィード」の導入により、これまで把握が難しかった市場動向をリアルタイムで捉え、データに基づいた意思決定を行うことが可能になります。変化の激しい食品市場において、迅速かつ的確な判断を支援するツールとして、今後さらなる注目を集めることが予想されます。
出典元: 株式会社リバースタジオ