朝日広告社が第三回『ASAKOインナーパーパススコア®調査』の結果を発表 - 企業のパーパス浸透率は33.3%

株式会社朝日広告社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員:福地 献一)は、「コミュニケーションサイエンスで、幸せが循環する未来をつくる。」をパーパスに掲げ、多くの企業のパーパスブランディングを支援しています。同社は昨年に引き続き、国内55業界のビジネスパーソンを対象とした第三回『ASAKOインナーパーパススコア®調査』を実施し、各企業のパーパス浸透状況や成功要因を明らかにしました。

本調査ではパーパス浸透率やパーパス浸透状況、成果につながる成功の要因を分析し、各業界・企業のパーパス推進活動を強化・改善するための貴重な知見を提供しています。調査によれば、国内企業のパーパス浸透率は33.3%となり、業界別では「情報通信機器」業界が最も高いスコアを記録しています。また、仕事への誇りや達成感に最も寄与する要素として「社風・カルチャーのマッチ度」が特定されました。

■調査結果サマリー

・国内企業のパーパス浸透率は33.3%。

業界別にパーパス浸透率をランキング化すると、1位は「情報通信機器」業界(58.3%)。

・仕事への誇りや達成感に最も寄与するのは、「社風・カルチャーのマッチ度」。

・従業員がパーパスに理解・納得・共感・共鳴するほど、継続した成果を生み出す傾向があります。

「自社パーパスに理解・納得・共感・共鳴できる」と回答した社員がいる企業の継続成果率は、

そうではない企業の3倍超えのスコアとなりました。

◆国内企業のパーパス浸透率は33.3%

調査の結果、全体の平均パーパス浸透率は前回から1.0ポイント増加し、33.3%となりました(前回調査では32.3%)。業界別にランキングを見ると、最もパーパス浸透率が高かったのは「情報通信機器」業界で58.3%に達しています。続いて2位は「通信」業界(53.4%)、3位は「証券・先物」業界(51.5%)となりました。

特徴的な傾向として、日常の生活シーンに近い消費財メーカーや、ガバナンスが厳しい金融関連の業界が上位にランクインしていることが明らかになっています。

◆仕事への誇りや達成感に最も寄与するのは「社風・カルチャーのマッチ度」

本調査では共分散構造分析(SEM)を用いて、どのような要素が従業員の仕事に対する誇りや達成感と関係しているかを分析しています。その結果、4つの主要因子の中で最も仕事への誇りや達成感に貢献しているのは「社風・カルチャーのマッチ度」であることが判明しました。

さらに興味深いことに、社風やカルチャーのマッチ度は他の因子である「社会貢献・課題解決」「新しいビジネスの構想・実行力」「挑戦・裁量・新しいアイデア」といった、人々の仕事のあり方にも大きな影響を与えていることが明らかになりました。これは企業文化と個人の価値観の一致が、多方面での仕事へのモチベーションや成果に影響することを示唆しています。

※共分散構造分析:各要素の因果関係の構造を明らかにする分析手法です。

◆従業員がパーパスに理解・納得・共感・共鳴するほど継続した成果を生み出す傾向があります

調査ではパーパス浸透深度と継続成果率の関係性についても分析を行いました。その結果、「自社のパーパスに理解・納得・共感・共鳴している」と回答した社員がいる企業の継続成果率(自社パーパスに基づいたアクションや成果が継続的に生まれている状態)は、そうでない企業と比較して3倍以上のスコアを記録しています。

特に注目すべきは、「自社のパーパスに共鳴している」と回答した従業員の割合が、そうでない従業員と比較して約3.4倍もの差が生じていることです。この結果から、従業員が心から同意できるパーパスを設定することが、組織全体で継続的な成果を生み出す可能性を高めることが示唆されています。

■調査概要:第三回『ASAKOインナーパーパススコア®調査』

  • 調査目的:
    国内55業界のパーパス浸透率やパーパス浸透状況、成果につなげるための成功要因を明らかに
    することで、各業界・企業のパーパス推進活動を強化・改善するヒントにしていただく。
  • 対象者:
    国内55業界に従事する20-59才のビジネスパーソン
  • 調査エリア
    日本全国
  • サンプル数:
    5,643サンプル
  • 調査期間:
    2025年1月24日(金)~ 2025年1月29日(水)
  • 調査方法:
    インターネット調査
  • 調査主体
    株式会社 朝日広告社

本調査から明らかになったのは、企業のパーパスが単なる言葉ではなく、実際に社員の行動や成果に大きな影響を与えるという事実です。特に重要なのは、パーパスが従業員に深く浸透し、彼らがそれに共感・共鳴することで、継続的な成果につながるということです。

パーパス経営を推進する企業にとって、この調査結果は貴重な指針となるでしょう。社風やカルチャーと個人の価値観との一致が仕事への誇りや達成感に最も寄与するという発見は、人材採用や組織文化の醸成において重要な視点を提供しています。

また、業界別のパーパス浸透率ランキングは、各業界の特性に応じたパーパス推進のヒントとなります。情報通信機器業界が最も高いパーパス浸透率を示している点は、テクノロジー分野における明確な社会的使命やビジョンの重要性を示唆しています。

朝日広告社が無償提供している詳細なレポートを活用することで、企業はより効果的なパーパスブランディング戦略を構築することができるでしょう。これらの知見は、単に社内の士気を高めるだけでなく、ビジネスの持続的な成長と社会的価値の創出につながる可能性を秘めています。

本調査は5,600名以上の大規模サンプルを基にした信頼性の高いデータであり、今後のパーパス経営の指針として多くの企業にとって参考になるものといえます。

出典元: 株式会社朝日広告社

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