2025年の20代金銭感覚調査結果 — お小遣いと貯蓄状況の変化

この度、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(代表取締役社長:髙橋 照正、サービスブランド「プロミス」)が2025年2月19日から21日の3日間にわたり、20歳から29歳に至る男女1,000名を対象に実施した「20代の金銭感覚についての意識調査2025」の結果が公開されました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)

*前回調査である「20代の金銭感覚についての意識調査2024」は、2023年12月に実施(2024年1月29日発表)されています。

[アンケート調査結果]

【20代のお小遣い・貯蓄状況】

20代の毎月のお小遣いは平均34,605円。前回調査から2,491円の減少。

全国の20歳から29歳までの男女1,000名に対する調査では、毎月自由に使えるお金に関する質問が行われ、「1万円以下」(29.2%)、「1万円超~2万円以下」(13.7%)、「4万円超~5万円以下」(20.0%)などの回答があり、平均金額は34,605円となりました。この結果は前回調査の37,096円から2,491円減少しています。

婚姻状況別に見ると、未婚男性では1,995円減少(前回調査35,900円→今回調査33,905円)、未婚女性は3,816円減(前回調査41,300円→今回調査37,484円)、既婚男性は3,464円減(前回調査30,541円→今回調査27,077円)、既婚女性は997円減(前回調査30,885円→今回調査29,888円)で、各層ともに減少が見られました。

20代の貯蓄額は平均69万円で、前回調査から13万円の増加。

貯蓄状況に関する質問に対し、「50万円以下」(42.4%)の回答が最多となり、次いで「50万円超~100万円以下」(11.5%)の若者がいたものの、調整平均は69万円に達しました。また、「0円」と答えた人は20.4%でした。前回調査からは13万円の増加が確認されています(前回調査56万円→今回調査69万円)。

婚姻状況別では、未婚者が17万円の増加(前回調査49万円→今回調査66万円)を示した一方、既婚者は2万円減少(前回調査94万円→今回調査92万円)しています。

職業別に見ると、会社員は16万円増加(前回調査106万円→今回調査122万円)、パート・アルバイトは21万円の増加(前回調査24万円→今回調査45万円)、学生も2万円の増加(前回調査22万円→今回調査24万円)が見られました。

過去5年間でのお小遣いと貯蓄の変化:お小遣いは1.2倍、貯蓄は1.3倍の増加。

最近の調査結果を5年前と比較したところ、毎月自由に使えるお金の平均は、2020年28,760円から2025年34,605円へ5,845円の増加が見られました。これはお小遣いが1.2倍に増加したことを示しています。

婚姻状況別では、未婚男性は4,403円の増加(2020年29,502円→2025年33,905円)、未婚女性は1,992円の増加(2020年35,492円→2025年37,484円)、既婚男性の増加は4,309円(2020年22,768円→2025年27,077円)、既婚女性は12,350円の増加(2020年17,538円→2025年29,888円)に達しています。

2020年から2025年の間に積み立てている貯蓄の調整平均も、53万円から69万円に増加し16万円の増加が確認されました。金銭感覚はこの5年間で1.3倍に達したと言えます。

職業による比較では、会社員が29万円増加(2020年93万円→2025年122万円)、パート・アルバイトは20万円増加(2020年25万円→2025年45万円)、学生も3万円増(2020年21万円→2025年24万円)でした。

「自分の貯蓄状況に不安を感じている」と答えた20代は約3人に2人。

自身の貯蓄状況に対する不安感について聞いたところ、「感じている」との回答が68.6%、逆に「感じていない」のは31.4%との結果が出ました。20代の約3人に2人が貯蓄状況に不安を抱えていることがわかります。

年代別には、特に20代後半の女性(74.4%)が高い不安感を示しています。

「老後の生活資金は年金だけでは足りない」と考える人は86.4%。

「老後が不安」と感じているのは69.2%、女性では74.6%。

全回答者(1,000名)に老後の資金や生活への考えを尋ねたところ、老後の生活資金について「年金だけで安心できる」と感じるのは13.6%、残りの86.4%が「年金では心もとない」とのことでした。また、老後に関して「老後が不安だ」と答えた人は69.2%に達し、「楽しみである」との回答は17.3%でした。

特に女性の方が74.6%と高い不安感を示しており、経済の不透明さから老後への展望が厳しいことが伺えます。

リタイア時に必要とされる貯蓄は平均1,969万円で、前回調査から226万円の減少。

リタイア時に必要な貯蓄についての質問に対し、「500万円以下」(24.3%)、「500万円超~1000万円以下」(15.1%)に続いて「1000万円超~2000万円以下」(13.7%)との結果が出ました。この調整平均は1,969万円でした。前回調査からは226万円の減少(前回調査2,195万円→今回調査1,969万円)となっています。

5年前と比較すると、この必要貯蓄額の調整平均は537万円の減少が確認されています。2020年には2,506万円だった必要額が2025年には1,969万円まで下がっています。男女別では、男性が423万円減少(2020年2,948万円→2025年2,525万円)、女性が633万円の減少(2020年2,066万円→2025年1,433万円)を示しています。

【20代のマネー意識と満足度】

「金銭感覚が異なる相手とは友達になりたくない」とと思う人は40.1%。恋人に関しても48.9%が同様の意向。

「金銭感覚が異なる人とは夫婦になりたくない」と回答したのは56.0%。共に、同じ金銭感覚を共有したいと思うのは「食事」が1位、「娯楽・交際」が2位、「趣味」が3位。

「幸せになるにはお金が必要」との意見が58.7%の回答者から得られました。

全回答者(1,000名)に金銭感覚と人間関係に関する意識を確認したところ、<金銭感覚が異なる人とは友達になりたくない>との回答は「非常にあてはまる」が14.2%、「ややあてはまる」が25.9%で、合わせて40.1%に達しました。

また、金銭感覚が異なる人とは恋人になりたくないという意見も48.9%に上りました。性別で比較すると、女性が金銭感覚が異なる人と友達になりたくないと考える割合は48.2%で、恋人になりたくないと考える人の割合は57.4%で、男性よりも高くなっています。

さらに、金銭感覚が異なる人とは夫婦になりたくないとの意見が56.0%と半数を超えました。これは女性が63.6%、男性が48.4%と、男女間における差異が見られました。

金銭感覚が異なる相手とは夫婦になりたくないと考える560名に、同じ金銭感覚でありたいと思うことについて尋ねたところ、「食事」が最も高く50.4%、次いで「娯楽・交際」が42.0%、そして「趣味」が41.1%、さらに「貯蓄・投資」が38.6%、最後に「住宅」が25.4%という回答が得られました。特に、女性は「貯蓄・投資」に対する思いが43.4%で、男性の32.2%を上回る結果となりました。

また、全回答者にお金と幸せとの関連性についての意見を尋ねたところ、58.7%が「幸せになるにはお金が必要」と考えていることが分かりました。男女別では、女性の64.0%がこの意見に賛同し、男性(53.4%)よりも10.6ポイント高いことが見受けられました。

「人生を楽しむために一番大切にしたいもの」 1位は「お金」、2位は「趣味」、3位は「家族」。

全回答者(1,000名)に、人生を楽しむ上で特に大切にしたいことは何かを尋ねたところ、1位「お金」(10.0%)、2位「趣味」(9.9%)、3位「家族」(9.5%)、4位「恋人・パートナー」(8.9%)、5位「自分らしさ」(8.5%)という結果が示されました。

男女別では、男性が1位「趣味」(11.8%)、2位「お金」(11.4%)、3位「恋人・パートナー」(9.6%)、女性が1位「家族」(13.0%)、2位「自分らしさ」(11.0%)、3位「お金」(8.6%)という傾向が見られました。

年代別では、20代前半の男性の1位が「趣味」(12.8%)、20代後半の男性では「趣味」と「恋人・パートナー」(共に10.8%)が同率の1位を獲得しています。20代前半の女性は「趣味」(10.4%)、20代後半では「家族」(16.0%)がランキングのトップとなっています。

「これまでに自分の金銭感覚が変化したと感じる」56.8%。その変化のきっかけは1位「一人暮らしを始めた」、2位「クレジットカードを作った」、3位「アルバイトを始めた」。

金銭感覚の変化について問いかけたところ、全回答者の56.8%が「変化があった」とし、43.2%が「変化はない」と回答しました。

金銭感覚の変化を経験した568名に、そのきっかけを尋ねると、最も多かった回答は「一人暮らしを始めた」(23.9%)で、次に「クレジットカードを作った」(21.8%)、さらに「アルバイトを始めた」(19.2%)という結果が得られました。

また、男性と比較して女性は「就職した」(21.0%)や「恋人ができた」(18.6%)、「仕事をやめた」(13.8%)という回答が高い数値を示しています。

現在の生活の豊かさ満足度は「経済的な豊かさ」41.5%、「精神的な豊かさ」54.1%。

今の生活への総合的な満足度は2014年調査から11.0ポイントの下降で48.4%。

現生活の豊かさに関する満足度に関して、経済面では7.6%が満足、33.9%がどちらかと言えば満足と答え、総計で41.5%が満足と感じている結果となりました。対して、不満を感じる人は58.5%に達し、「不満だ」との回答は20.4%で「どちらかといえば不満だ」としたのは38.1%でした。

精神的な豊かさについては54.1%が満足を示しており、不満と答えた人は45.9%で、精神的にはやや満足していることが理解されました。

また、生活全般での満足度は48.4%、不満は51.6%という結果でした。

最後に、2014年の調査結果と比較すると、経済的な豊かさに関し満足と答えた人の割合は2014年33.5%から2025年41.5%に8.0ポイント上昇しました。また、精神的な豊かさの満足度も2014年51.2%から54.1%に上昇しています。しかし、総合的な生活の豊かさについては2014年59.4%から2025年48.4%に11.0ポイントの減少が見られました。

■調査概要■

調査タイトル:20代の金銭感覚についての意識調査2025

調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする20歳~29歳の男女

調査期間:2025年2月19日~21日

調査方法:インターネット調査

調査地域:全国

有効回答数:1,000サンプル

調査協力会社:ネットエイジア株式会社

出典元: SMBCコンシューマーファイナンス株式会社

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