
株式会社パイプライン(本社:東京都中央区、代表取締役:石黒文浩)が実施した「エシカル消費」に関する調査結果が発表されました。
近年、環境や社会への配慮から「エシカル消費」の重要性が高まっており、企業の取り組みを支える形で消費活動を行う人々が増加しています。
果たして、消費者は商品やサービスを選ぶ際に、環境や社会に与える影響をどの程度意識しているのでしょうか?もし考慮しない場合、その理由は何なのでしょう。
このような観点から、株式会社パイプラインは、20代および30代以上の男女を対象に、「エシカル消費」に関する調査を実施しました。
この記事の目次
調査概要:「エシカル消費」に関する調査
【調査期間】2025年2月19日(水)~2025年2月20日(木)
【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査
【調査人数】1,056人(20代513人/30代以上543人)
【調査対象】調査回答時に20代または30代以上の男女と回答したモニター
【調査元】株式会社パイプライン
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
環境や社会に配慮した商品やサービスに接する機会はどの程度?
最初の質問では、「環境や社会に配慮した商品やサービスについて触れる機会が増えていると感じますか?」と質問した結果、20代では約60%が「非常にそう思う(18.7%)」「そう思う(39.6%)」と回答し、30代以上でも約60%が「非常にそう思う(16.6%)」「そう思う(46.0%)」でした。
このことから、20代および30代以上の多くの人々が環境や社会に配慮した商品やサービスに接する機会を増えていることが示唆されます。
消費者が注目している環境や社会に配慮した商品やサービスについても考えてみましょう。

前の質問で「非常にそう思う」「そう思う」と回答した方に、「企業が提供している環境や社会に配慮した商品やサービスの中で、よく目にするものは何ですか?」と尋ねたところ、最も多かったのは「リサイクル素材を使用した商品(52.3%)」で、次いで「包装やゴミが少ない商品(30.8%)」「自然に還る素材の商品(28.3%)」との結果が得られました。
このことから、環境に配慮した商品や少ない包装・ゴミの商品が多くの消費者に意識されていることが分かります。
続いて、企業が提供する商品やサービスに求められる「環境や社会への配慮」について尋ねました。

「企業が提供する商品やサービスには、どのような『環境や社会への配慮』が必要だとお考えですか?」と聞いたところ、最も多かった回答は「リサイクル素材の使用(リサイクルシステム)(39.0%)」で、次いで「生産時・使用時の環境負荷削減(CO2排出量削減、エネルギー消費量削減など)(36.8%)」「製造者(労働者)の安心・安全な環境の確保(29.9%)」が続きました。
企業に求められる「環境と社会への配慮」は素材の選定に留まらず、生産と物流プロセス、さらには労働環境にも影響を与えていると言えるでしょう。
約40%が商品選びにおいて環境や社会への影響を考慮
消費者は実際に、自らの商品やサービスを選ぶ際に、どれほど環境や社会への影響を考慮しているのでしょうか。

「商品やサービスを選ぶ際に、環境や社会への影響をいかに考慮していますか?」という質問に対し、20代では約40%が「非常に意識している(10.3%)」「やや意識している(29.8%)」と答え、30代以上でも同じく約40%が「非常に意識している(7.9%)」「やや意識している(35.9%)」と回答しました。
このように、どちらの世代においても約40%の人々が環境や社会への影響を考慮した商品やサービスの選択を行おうとしていることが窺えます。
では、消費者たちはどのように環境や社会への影響を意識し、実践しているのでしょうか。

前の質問で「非常に意識している」「やや意識している」と答えた方に、「環境や社会への影響を意識して実践していること」を尋ねたところ、最も多かった回答は「エコバッグの使用(69.1%)」で、次いで「節電(55.0%)」「節水(53.2%)」が続きました。
日常生活の中で容易に取り入れられる行動が多く、特に「エコバッグの使用」は多くの消費者に広がりを見せていることが明らかになりました。
また、前の質問で「非常に意識している」「やや意識している」と答えた方々には、環境や社会に配慮した商品やサービスを選ぶ理由についても尋ねました。
環境や社会に配慮した商品やサービスを選ぶ理由
・家計を助けるため(20代/女性/専業主婦)
・環境問題に関心があるから(20代/女性/会社員)
・子どもたちの未来を考えて(50代/女性/専業主婦)
金銭的な観点からエシカルな商品やサービスを選ぶ人々や、環境問題に対処するために何ができるかを考える人々の姿が見えてきました。
一方で、環境や社会への影響を考慮せずに商品を選択する理由とは何かについても考えてみましょう。
出典元:株式会社パイプライン プレスリリース