
アプリ開発プラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」を運営する株式会社ヤプリ(東京・港区、代表取締役:庵原保文、以下「ヤプリ」)は、2024年11月に業界別アプリのアクティブ率の平均とアクティブ率が高いアプリの特性について調査を実施した。
【調査の背景】
スマートフォンアプリは顧客との接点として広く使われており、企業のマーケティング戦略においてアプリを重視するケースが増加している。しかし導入後、アプリの機能を効果的に活用し、「成果を出すアプリづくり」を実現することに苦労する企業も多い。さらに、自社アプリのKPI設定や効果測定に関する課題も多く指摘されている。
本調査は、800以上のアプリ開発及び運用・分析のデータを活用し、基礎的指標であるアクティブ率の業界平均を明らかにし、頻繁に使われるアプリの特徴を探ったものである。
【調査の概要】
調査主体:ヤプリ
調査期間:2024年11月20日
調査対象:ヤプリで運用中のマーケティングアプリのうち、2023年11月1日以前にリリースされた470アプリ
調査方法:ヤプリのデータベースを用いて平均アクティブ率を調査
アクティブ率の定義:
(直近30日間のアクティブユーザー数 / 直近360日間のアクティブユーザー数)を用いて算出。
【調査結果の概要】
業界別アプリの月間アクティブ率を示す分布図

【考察】

調査結果によると、アクティブ率の平均値は業界による購入頻度の違いが大きく影響している。このため、企業がこの調査結果を活用する際には、購入頻度や顧客とのコミュニケーション手法を考慮し、適切なアプリのKPI設定及び効果測定を行うことが求められる。
また、高いアクティブ率を示すアプリには次の4つの特徴が見受けられる:『頻繁な更新』『優れたデザイン』『店舗とECの連携』『パーソナライズ施策』である。
アプリは、購入頻度が低い業界においても顧客との接点を築くことができ、ブランド認知度の向上やエンゲージメントを強化する力を持つ。適切なタイミングで情報を提供し、体験価値を創出することで、アプリは単なる購入ツールを超えてブランド価値を向上させる重要な役割を担う。
この調査を通じて、各業界の特性を反映したアプリ運用のアクティブ率指標及び施策設計の方向性が得られた。本結果が企業のアプリ運用に新たな可能性をもたらすことを期待したい。
出典元:株式会社ヤプリ