エンタテイメント業界を専門にしたデータ分析およびデジタルマーケティングサービスを提供しているGEM Partners株式会社（東京都港区、代表取締役：梅津文）は、本日、注目の「推し活」に関連する経済的指標「推しエンタメブランド価値」を基にした「2024年 推しエンタメブランド価値ランキング」を発表しました。この取り組みは、「推し」という便利な概念を理解しやすい「数値」に変換し、ランキングを通じてエンタメブランドのトレンドや人気度を広く知ってもらうことを目的としています。
推しエンタメブランド価値ランキング結果一覧
同社が展開するデータ分析サービス「推しエンタメブランドスコープ」では、さまざまなメディアを通じてエンタメブランドの価値を把握し、データ取得手段として＜推しファン人数＞＜支出金額＞＜接触日数＞を集約しています。この分析に基づき、総合指標である＜推しエンタメブランド価値（単位：GEM）＞が算出されます（※1）。
「2024年 推しエンタメブランド価値ランキング」では、2024年の1月から11月の調査に基づき、累計33万人から収集した9,000以上のエンタメブランドのデータが分析されました。その結果、「総合」「ボーイズグループ部門」「ガールズグループ部門」「アニメ部門」「ドラマ部門」の各部門において、推しエンタメブランドの最大月を基にした順位付けが行われ、前年と2024年の最大月のデータの差が最も大きいエンタメブランドは「急上昇ランキング」として特別に発表されています。
【総合】『Snow Man』が2年連続で年間首位獲得、前年から急上昇TOPは『ハイキュー!!』
2024年のランキングでは、9,000以上のエンタメブランドの中で「推しエンタメブランド価値」が最も高かったのが、8,045GEMを記録したボーイズグループ『Snow Man』でした。このグループは前年も年間1位を獲得しており、2年連続での首位を果たしました。特に10月の最大値には4thアルバム「RAYS」のリリースや、来月に初の5大ドームツアーが予定されていることから、推し活を刺激するニュースが多数あり、支出金額は前月の31億円から21億円増の総額52億円に到達し、推しエンタメブランド価値の上昇に大きく貢献しました。
総合ランキングの2位には7,380GEMを記録した『ONE PIECE』がランクイン。最大月である7月には、4日にコミック109巻が発売されたことを皮切りに、発売記念にMr.Childrenとのコラボムービーが発表され、盛り上がりを見せました。その結果、接触日数は前月の1,014万日から最大1,445万日へと上昇し、推しエンタメブランド価値の向上に寄与しました。
前年から大きな躍進を遂げたエンタメブランドが、前年の18位から今年の5位に急上昇した『機動戦士ガンダム』です。このブランドは2月の最大月において、前月末に映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が公開された影響で、累積興行収入が50億円を超えるヒットを記録しました。推しファン人数は前月の42万人から74万人に、支出金額は前月16億円から47億円に、接触日数は410万日から800万日へと全指標で大きな伸びを示し、推しエンタメブランド価値の飛躍的な成長を実現しました。
2024年の総合部門における急上昇ランキングは次の通りです。第1位は『ハイキュー!!』で、劇場映画『劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦』（2月16日公開）の影響を受け、第2位の『機動戦士ガンダム』が劇場映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』（9月20日公開）の影響を受け、3位には『Mrs. GREEN APPLE』がランクイン。7作の配信限定シングルをリリースし、ライブツアーの劇場公開も実現しました。4位の『Number_i』は元旦にデジタルシングル「GOAT」でデビューし、5位には『投資・ビジネス・お金系』が新たなNISA制度の導入で注目されており、さまざまなエンタメブランドが勢いを見せています。
2024年には、総合ランキングの10傑の半数以上がアニメ関連のエンタメブランドで占められており、その強さが際立っています。アニメ部門のTOP5の推しエンタメブランド価値は5,000GEM以上、急上昇のTOP5も1,000GEM以上となっており、他部門に比べて顕著な差があります。推しファンのアニメに対する情熱が伝わってきます。
一方で、2年連続での総合1位を達成した『Snow Man』の推しエンタメブランド価値には驚くべきものがあります。唯一8,000GEM超えを達成し、年間を通じて平均約6,000GEMという安定した価値を維持しています。また、ボーイズグループ部門でも圧倒的な存在感を示しています。来年はデビュー5周年を迎え、初のベストアルバムの発売が控えており、さらなる成長が期待されます。
出典元：GEM Partners株式会社
