
AnyMind Group株式会社(本社:東京都、CEO:十河 宏輔、以下「当社」)は、Sino-Pacific Trading (Thailand) Co., Ltd.(以下、Sino Pacific社)が当社の生成AIライブコマースプラットフォーム「AnyLive」を利用し、飲料水「evian」の売上を3.5倍に増加させ、販売コストを90%削減したと発表しました。
この記事の目次
■背景
最近、東南アジアではSNSとECを組み合わせたソーシャルコマース、特にライブコマースが急速に発展しています。この市場は、2024年から2030年にかけて年平均成長率(CAGR)32%で拡大し、2030年には約778億9,000万米ドルに達すると予想されます。2023年、アジア地域のライブコマース市場は、全世界の65.2%を占めました(*1)。さらに、東南アジアにはモバイルファースト世代が多く、SNSやECの利用が急速に増加し、ライブコマース市場の成長を促進しています。
Sino Pacific社では主力ブランドの飲料水「evian」を販売する中で、過去には人が行うライブコマースを実施してきましたが、ライバーの獲得や配信の制約などの課題に直面していました。
■ AnyLiveの活用方法とその成果
実施地域:タイ
実施期間:2024年9〜10月
実施プラットフォーム:東南アジアおよび台湾で最大のECプラットフォーム「Shopee」
対象ブランド:飲料水・スキンケアブランド「evian」
〈成果〉
- 売上が3.5倍に増加(AnyLive利用前との比較、Sino Pacific社調べ)
- 配信コストを90%削減
- 配信の総時間の9割をAIライバーが担当
- 売上の8割以上がAIライバーの配信によるもの
〈戦略〉
- AIと人間のライバーを融合したハイブリッド戦略視聴率が高まるピーク時間には人によるライブコマースを実施し、それ以外の時間帯はAIライバーによってライブコマースを行うことで、エンゲージメントの向上とオペレーションの最適化に成功しました。
- ユーザーを引きつけるマーケティング戦略商品の認知度を高めるマーケティング活動により、ライブ配信の視聴者数を増加させ、結果的に購入率が向上し、売上の拡大につながりました。
- 配信時間の分析・最適化ライブ配信の時間帯を分析し、このデータを基に配信時間を調整することで、ユーザーのエンゲージメントおよび購入率の最大化に努めました。
- データドリブンなPDCAサイクルリアルタイムのパフォーマンスデータを利用し、分析と改善を繰り返すことで、販売活動の効果の持続的な向上を目指しました。
■ Sino Pacific社の担当者のコメント
「AnyLive」は販売促進を加速させる革新的なソリューションです。当社は、AnyMind Groupの先端技術と専門知識を活用することによって、2023年と比較して売上が2倍以上の増加を達成しました。今後もこの技術を駆使し、さらなる成長を図ります。」
■ AnyMind Group ThailandのD2C/E-Commerce支援およびアフィリエイトビジネスの副部長Kornkan Yamsatthamのコメント
「AnyLive」は、AIライバーを利用して売上を最大化するための画期的なツールです。この度のevianの事例では、当社のライブコマースに関する専門知識とAIが融合し、より大きな成果をもたらしました。今後もブランドの成長を支援するため、価値の高いソリューションを提供してまいります。」
*¹:GRAND VIEW RESERACH「GVR Report coverLive Commerce Market Size, Share & Trends ReportLive Commerce Market Size, Share & Trends Analysis Report」
■生成AIライブコマースプラットフォーム「AnyLive」
「AnyLive」は、生成AIを活用したライブコマースプラットフォームです。AIライバー(AIによって生成されたアバター)を利用し、複数の言語に対応したライブ配信を実現します。ブランドイメージに合ったAIライバーを用いて、複数のプラットフォーム、言語、地域に同時配信が可能です。配信やスクリプト作成はAIが行うため、従来の方法よりも低コストでのライブコマースを実現し、データ分析に基づいた改善提案を通じて、持続的な売上成長を支援します。
URL:https://anylive.jp/

■AnyMind Groupについて
AnyMind Groupは、2016年にシンガポールで設立され、アジア市場を中心に15ヵ国・地域に拠点を持つテクノロジーカンパニーです。EC、マーケティング、生産管理、物流などの領域で11個のプラットフォームやソリューションを展開しています。BPaaS(Business Process as a Service)モデルを通じて、DXの推進と業務の効率化・省人化を実現し、クライアントの事業成長を支援しています。東証グロース上場(証券コード:5027)。
会社名 :AnyMind Group株式会社
設立 :2016年4月
URL :https://anymindgroup.com/ja/
所在地 :東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー31F
代表者 :代表取締役CEO 十河 宏輔
拠点 :日本(東京・佐賀)、シンガポール、タイ(バンコク:2拠点)、ベトナム(ホーチミン・ハノイ)、インド(ムンバイ・デリー・バンガロール)、インドネシア(ジャカルタ・バンテン)、フィリピン、台湾、香港、マレーシア(クアラルンプール・プタリンジャヤ)、カンボジア、アラブ首長国連邦、上海、深セン、韓国、サウジアラビア、杭州
事業概要:
ブランドコマース事業
ブランド企業及びインフルエンサー・クリエイター向けに、EC及びD2C領域を中心としたブランドの設計・企画から、生産管理、ECサイトの構築・運用、マーケティング、物流管理をワンストップで支援するプラットフォームを開発・提供しています。
パートナーグロース事業
Webメディアやアプリを運営するパブリッシャーとクリエイター向けに、自社プラットフォームを活用した収益化及びブランド成長に向けた支援サービスを提供しています。
出典元: AnyMind Group株式会社