循環型マーケットデザインの株式会社オークネット(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:藤崎 慎一郎、以下:オークネット)は、株式会社イトーキ(本社:東京都中央区、社長:湊 宏司、以下:イトーキ)のグループ会社であり、環境配慮型のオフィス什器シェアビジネスを手掛ける株式会社イトーキシェアードバリュー(本社:東京都中央区、代表取締役:横井 義孝、以下:ISV)と、「オフィス家具リユース流通プラットフォーム」構築に向けた協業を開始いたします。
■協業に至った背景
近年、循環型社会の実現に向けて企業の社会的責任が高まる中、一次流通企業はかねてからのリニアエコノミー(直線型経済)※1による事業活動を進化させ、不要になったもののまだ価値がある製品を買取・下取してリユースすることや、回収し資源としてリサイクルさせるなどで廃棄物を削減すること、分別して製品と原料を事業活動の中で循環させて活用するなどのサーキュラーエコノミー(循環型経済)への取り組みが求められています。
一方オークネットは、1985年に世界初のリアルタイム中古車オークションを開始、中古デジタル機器、中古バイク、ブランド品など、多種多様な領域へと拡張し、二次流通の専門ノウハウや流通ネットワークを蓄積してきました。
2021年にはサステナビリティポリシーとして「価値あるモノを、地球規模で循環させる~Circulation Engine.(サーキュレーションエンジン)」を制定し、世界中の「価値あるモノ」を世界中の「求めている人」のもとへ循環させる“循環型流通”の構築に取り組んでおり、同年8月には二次流通領域のビジネス構築支援を行うサービス「Selloop(セループ)※2」を開始しております。
このたび、オークネットはISVと協業し、オフィスのリニューアルや移転等において発生する「まだ使用可能な中古オフィス家具」の機会・価値を最大化する「オフィス家具リユース流通プラットフォーム」の実現可能性の検証を行い、オフィス家具の長寿命化・資源価値最大化、さらには廃棄ゼロを目指すサーキュラーエコノミーの推進に加え、DX化の推進によりオフィス家具流通におけるリユース文化の醸成を目指します。
今後は本サービスの流通基盤や情報資産を、一次流通販売との連携やオフィス家具の残存価格の可視化、循環型の製品・サービス開発等へ活用する取り組みについても模索していきます。
■「オフィス家具リユース流通プラットフォーム」の概要
本プラットフォームは、オフィス家具リユース品の取引ができるオンラインオークションシステムを利用会員向けにご提供いたします。まだ利用可能な価値がありながらも不用になったオフィス家具を持つ企業・団体は、このプラットフォームを通じた売買が可能になり、廃棄に伴うコストの低減、さらには温室効果ガス削減を実現できます。ISVが培ってきた環境配慮型事業の専門的な知見やノウハウとイトーキグループ※3のネットワークを活かして企業・団体にとって安心かつ円滑な出品を支援し、ここにオークネットが持つオークション運営ノウハウやシステム基盤、再流通ネットワークを活用することで、円滑な売却の仕組みの実現を目指します。
出品企業・団体は、あらかじめ本サービスに中古オフィス家具を出品登録し売却機会を持つことで、資源価値の最大化が期待でき、同時に廃棄に伴うコスト低減を実現することが可能になります。また、仕入れ企業・団体にとっても、調達機会が拡大し、かつ利便性の高い仕組みの構築を目指します。
加えて、オークネットのGCV※4の考え方に基づいて、オフィス家具を二次流通させることによるGHG(温室効果ガス)削減効果を可視化し、本サービスを利用する企業・団体にフィードバックすることで、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーなど社会貢献の取り組みを後押しする施策を実施していきます。

※1:消費された資源をリサイクル・再利用することなく廃棄してしまい、直線的(Linear)にモノが流れる経済の仕組みのこと。
※2:アパレル、ブランド品、家電、家具、アウトドア用品、百貨店などの二次流通関連事業(買取・再販、リサイクル、シェアリングサービス等)の新規立ち上げに挑戦する企業に対して、コンサルティングやBPOを含む総合的な立ち上げ・運営支援を提供するRaaS(Resale-as-a-Service)事業です。
https://selloop.jp
※3: ISVの100%親会社であるイトーキならびその子会社を含めたグループ。
※4:GCVの詳細URL
https://www.aucnet.co.jp/sustainability/GCV/
【イトーキシェアードバリュー】
URL:https://sharedvalue.tokyo/
【オークネット】
URL:https://www.aucnet.co.jp/












