BEENOS株式会社(東証プライム:3328)の連結子会社で、越境ECおよびジャパニーズコンテンツの海外進出をサポートするBeeCruise株式会社(以下「BeeCruise」)は、同じく連結子会社であるtenso株式会社(以下、tenso)が運営する海外向け購入サポートサービス「Buyee(バイイー)」、タグ設置のみで海外販売可能な「Buyee Connect」を利用されている海外のお客様 約1,900名(アメリカ、台湾、マレーシア、イギリス)に「越境ECの利用意向」に関するアンケートを実施しました。
コロナ禍により世界的にDXが進み、さらに24年ぶりの歴史的な円安が追い風となり、越境ECは伸長しています。BEENOSの海外向け購入サポートサービス「Buyee」の2022年第3四半期(4月~6月)の流通総額は前年同期比22.6%増(※1)と過去最高を継続更新し、特に北米、台湾、香港、マレーシアの流通が増加しました。今年6月に再開されたインバウンド後のリピート買い需要においても、越境ECは注目されています。
益々注目が高まる越境ECですが、海外のお客様はどのように越境ECを利用されているのでしょうか?また、インバウンド再開後の利用意向はどう変化するのでしょうか?今回のアンケート結果を発表することにより、BeeCruiseは日本企業が「海外に挑戦」するための一助としていただくことを目指します。
- 【越境ECの利用意向 調査結果】
■越境ECは日常使いに 約6割が月に1回以上、約2割は月に5回以上も越境ECを利用
「日本の越境ECを利用する頻度を教えてください」という質問に対しては、全体の56%以上が「月に1回以上」利用すると回答しました。また、「月に5回以上」利用されるお客様も全体で18%以上となっており、特にマレーシアが25%と高い割合を示しました。海外では越境ECは特別なお買い物ではなく、日常的な生活導線に定着していることがわかる結果となりました。

■6割以上が「円安後に利用が増え」、台湾では73%以上が利用増加
「円安によって、日本の越境ECで購入する頻度や1回あたりの使用金額は変化がありましたか?」という質問には、「利用金額と利用頻度のどちらか、あるいは両方が増えたと」と回答した方が全体で63%以上となり、最も多いのは台湾で73%以上でした。円安は米ドルだけでない各国通貨でも進み、日本の商品がお買い求めやすくなっていることを示す結果となりました。

■日本の商品の情報源はSNS。プラットフォームで各国の特徴が表れる結果に
「日本の製品を購入する際に、参考にしている情報があれば教えてください。」(単一回答)という質問に対してアメリカ(29.9%)、台湾(19%)、イギリス(18.9%)はtwitter、マレーシア(35.4%)はfacebookが最も多い結果となりました。
一方、自国のニュースなどを参考にしている方は少なく、twitter、facebook、YouTubeという世界共通のプラットフォームから日本の情報を得ていることがわかります。SNSなどのボーダーレスなファンコミュニティによって、ヒットの時差は縮まり、世界のトレンドが相互に影響を与える「世界同時消費」を表す結果となりました。

■日本の越境ECで購入する商品は、エンタメ関連、ファッション、リユース品
「日本の越境ECで購入する商品を教えてください。」(単一回答)という質問に対しては、「おもちゃ・ゲーム・アニメグッズ」が各エリアのトップとなり、特にアメリカでは54.9%を占めています。またアメリカ、イギリスでは「本・CD・DVD・エンタメ」が2位となり、日本のコンテンツの強さが表れた結果となりました。アジア圏の2位は台湾は「「ファッション」、マレーシアは「リユース品」と、体格や生活様式の日本との親和性が現れた結果に。
「Buyee」ではおもちゃ・ゲームといったエンタメやファッションの流通額が大きく、二大ジャンルとなっています。また、オークションサイトやフリマサイトとも連携しており、一般流通では入手しづらいリユース品も海外のお客様から人気の高い商材となっています。

※アメリカ、マレーシア、イギリスに関しては設問に「日用品・文房具・DIY工具」の選択肢がないため、パーセンテージは未記載
■「訪日時のショッピングでECも活用したい」 56%以上が回答
今年6月に条件付きで再開されたインバウンドに関連して「訪日時のお買い物の際に、店頭での購入だけでなく、ECも活用したいですか?」という質問では、全体の56%以上が「ECも活用したい」と回答しました。店頭でのお買い物と併せてECも活用したいという、インバウンド解除後のOMOが求められる結果となりました。

■「訪日後のリピート買いでの越境EC利用意向」は92%以上
「訪日後、越境ECで気に入った商品などをリピート買いしたいですか?」という質問に対して、全体の92%以上が「リピート買いしたい」と回答しました。DXが進み、従来はインバウンドで購入していた商品の多くがオンラインで購入でき、自宅で受け取ることが可能になっています。越境ECの利便性の高さに魅力を感じ、継続の意思が高いことがわかる結果となりました。

■2026年には4兆8,200億USドルまで拡大が見込まれる越境EC市場
アンケート結果の「訪日時のショッピングでのEC活用意向の高さ」、「訪日後の越境ECでのリピート購入の意向の高さ」から、今後も越境ECでの流通伸長が期待されます。経済産業省の「令和3年度 電子商取引に関する市場調査 報告書」で紹介されているFacts & Factors.の発表データでは、越境EC市場は将来的にも拡大が見込まれ、世界の越境EC市場規模は2026年には2019年の7,800億USドルの6倍以上である4兆8,200億USドルにも達すると見込まれています。
越境ECの導入は導入費用、月額費用、販売手数料全て無料で対応可能で、タグ1つで越境ECが開始できるサービス(Buyee Connect)もあり、ハードルも非常に低くなっています。
市場の変化や消費傾向を捉えて、1億の国内マーケットから、拡大する74億のグローバルマーケットへ挑戦してみませんか?
【調査概要】
・調査対象:海外向け購入サポートサービス「Buyee」「Buyee Connect」をご利用されているお客様
∟アメリカ、台湾、マレーシア、イギリス
・調査人数:1,894名
・調査期間:2022年7月22日~28日
・調査方法:オンラインアンケート
・調査主体:BEENOSグループ
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