日本最大級の出前サービス『出前館』(運営:株式会社出前館)と「セイノーホールディングス株式会社」(本社:岐阜県大垣市、代表取締役社長:田口 義隆、以下「セイノーHD」)は、お互いが持つラストワンマイルにおけるネットワークを掛け合わせることでデリバリーの日常化を加速させ、さまざまな社会課題の解決に貢献していくことを目的に、2021年12月23日(木)に業務提携契約を締結しましたことを報告いたします。

- 業務提携の背景と目的
昨今、コロナ禍を一因としながら人々のライフスタイルの多様化が加速するとともに、高齢化や過疎化等の社会課題の表出も進み、ラストワンマイルの領域においても幅広いニーズへの対応と課題解決への取り組みが求められています。本業務提携により『出前館』と「セイノーHD」は両社の持つ強みを活かし、変わりゆく人々の生活に寄り添いながら、双方の目的を達するための取り組みを協業により実現してまいります。
『出前館』は、2021年6月に全国47都道府県での「シェアリングデリバリー®」のサービス展開を完了し、次のフェーズでは、地域の隅々にまで目を向け、さらなるデリバリーの日常化を目指しています。「セイノーHD」は、社会インフラとしての環境・産業・生活への貢献、効率化、質の向上につながるオープン・パブリック・プラットフォーム(O.P.P.)※1を構築し、ラストワンマイル領域においては買い物弱者対策等の社会課題の解決を積極的に推進・拡大しています。
今回、『出前館』の持つ加盟店向けプラットフォームと全国のデリバリーネットワーク、「セイノーHD」のラストワンマイルO.P.P.を掛け合わせることで、デリバリーの日常化の加速化とさまざまな社会課題の解決に貢献できると考え、本業務提携の締結に至りました。
- リテール領域における協業開始
本提携の最初の取り組みとして、リテール領域における協業を開始します。
・ 『出前館』の加盟店向けプラットフォーム
・ 高品質で確実に全国にお届け可能なセイノーグループのラストワンマイル網
・ 『出前館』の集客・媒体力
を強みとする、出店から集客・販促、ラストワンマイル配送までをワンストップで実現する、小売店向けのパッケージを提供いたします。この連携により、地域の隅々にまで目を向けることを可能にし、ネットスーパーやネットコンビニの日用品・食料品のデリバリーを誰もが日常的に使えるようにして、買い物弱者対策を進めます。
- 今後の取り組み内容
(1) 買い物弱者の解消
『出前館』が持つ全国の配達ネットワークとノウハウ、「セイノーHD」子会社で買い物弱者解消に取り組む「ココネット」の「スパイダーデリバリー」※2による食品やコンビニエンスストアなどのリテール配送(個人向け配送)の技術・ノウハウを掛け合わせます。この連携により、ネットスーパーやネットコンビニの日用品・食料品のデリバリーの展開を加速し、買い物弱者対策を進めます。
(2) 配達エリアの拡大
『出前館』の加盟店ネットワークと「セイノーHD」子会社の「GENie」のクイックデリバリー網を掛け合わせ、地方都市や降雪地域へも配達エリア拡大を進めエリアカバー率の向上を進めます。さらに、「セイノーHD」の進める、共同配送やドローン物流を取り入れた新スマート物流「SkyHub®」との連携により、過疎地・中山間地等での物流の限界を突破します。
(3) 多様な働き方を実現
リテール領域で一般的な「枠配」※3、クイックデリバリーの特徴である「即配」、そして「セイノーHD」子会社の「LOCCO」の提供するサービス「OCCO」※4による「置き配」の組み合わせにより、配達網の時間帯による繁閑差を平準化し、アイドルタイムをなくすことで配達員が一日を通して安定した収入を得られるような働き方を目指してまいります。
(4) 加盟店の収益化を最速で実現する販促、物流ソリューションの提供
『出前館』が持つデジタルマーケティングの知見、「セイノーHD」子会社の「リビングプロシード」が持つ全国10,000名のギグワーカーネットワークによるリアルマーケティングを掛け合わせ、デジタルとリアルが融合した、加盟店の収益化を最速で実現するための販促と物流ソリューションを共同で提供いたします。
『出前館』は、今後も加盟する店舗さまや配達員、そしてご利用されるお客さまに満足していただけるように、デリバリーの日常化に向けてさまざまな取り組みを進めてまいります。
※1・・・社内外、業種の違い等を問わず連携した(オープン)、誰もが使える(パブリック)、物流プラットフォームを構築し、プラットフォーム利用者それぞれの効率化や価値向上、さらには社会インフラとして産業・環境・生活への貢献を実現する構想
※2・・・地域内の様々な依頼を集約し、最も効率の良い配送員への業務指示と配送ルートを選択することにより、配送効率のアップ(効率化)とお届け費用の変動費化と削減(コストダウン)の効果が期待できるデリバリー網
※3・・・お客さまが選択した時間枠にお届けする予約配達
※4・・・置き配を前提とし非接触、時間指定等のない誰もが無理なく宅配できることを目指す配送プラットフォーム
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