ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」を運営するBASE株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役CEO:鶴岡 裕太 以下、当社)は、ネットショッピングの新たな決済体験と持続するブランドと購入者のリレーション構築サポートによってリピート購入増加を実現する、購入者向けショッピングサービス「Pay ID(ペイ アイディー)」を、2021年内に提供開始いたしますので、お知らせいたします。
「Pay ID」は当社(グループ会社を含む)が提供する既存サービスを統合・刷新して提供する新サービスで、これによりID登録者数は750万人、アプリのMAUは100万を超えるショッピングサービスとなります。

【ショッピングサービス「Pay ID」について】
「Pay ID」は、オンラインでの購入をクイックに行えるID決済機能(※1)と、ブランドと購入者の持続的なリレーション構築をサポートするモバイルアプリ(※2)によって、決済からアフターショッピングまで包括的にショッピング体験を向上する購入者向けの新サービスです。
同サービスは、まずは累計ショップ開設数が160万ショップを超えるネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」加盟店でのショッピングを対象に提供いたします。
※1 決済機能は、当社100%グループ会社のPAY株式会社が提供いたします。
※2 ショッピングアプリ「BASE」の既存機能を引き続き「Pay ID」のアプリで提供いたします。
■ショッピングサービス「Pay ID」提供開始の経緯
昨今では、インターネットで商品を販売する際にモールへの出店ではなくショップオーナーが自らストアフロント型(独立型)のEコマースプラットフォームを利用するケースが増えており、ストアフロント型のEコマースプラットフォームである「BASE」も、直近1年間の新規ショップ開設数が50万ショップを超えています。
ストアフロントはモールと異なり、デザインを自由に表現できるほかブランドが直接購入者情報を得てお客様とコミュニケーションが取れるというメリットがある一方で、集客はご自身で行う必要があります。このため、ブランドはTwitter、Facebook、InstagramなどのSNSやYouTube、TikTokなどの動画プラットフォームを利用して集客・販促を行うことがスタンダードになっています。
ショッピングサービス「Pay ID」は、こうした昨今のEコマース環境を背景に、ストアフロントのブランドで促進される集客・販促チャネルの分散化を見据えて、ブランドと購入者の最適なリレーション構築をサポートし、インターネット上のショッピング体験を向上するためのサービスです。
また、「Pay ID」は当社が運営するショッピングアプリ「BASE」と、当社100%グループ会社のPAY株式会社(以下、PAY社)が提供するID決済サービス「PAY ID」の利用特性やアセットを活かして、新たな購入者向けのショッピングサービスとして提供いたします。
■「Pay ID」提供開始にともなう既存サービスの変更等について
「Pay ID」は、ショッピングアプリ「BASE」と、ID決済サービス「PAY ID」のロゴや名称等を変更して、ショッピングサービス「Pay ID」として新たに提供開始いたします。

- 1、決済機能について
PAY社が運営するID決済サービス「PAY ID」の名称を引き継ぎ、一部のアルファベットを小文字にして「Pay ID」に名称・ロゴを変更いたします。決済はこれまでと変わらずPCI DSSに準拠するPAY社が、安全なセキュリティと情報管理のもとでサービスを提供いたします。なお、「PAY ID」登録ユーザー様はこれまでと同じIDと登録情報のままで引き続き「Pay ID」をご利用いただけます。
<決済機能>
一度、「Pay ID」にクレジットカードや住所を登録するだけで、ショッピングの際に都度情報を入力する必要なく、ログインして決済を行うことができます。
なお、インターネット上のあらゆるチャネルで表示される「BASE」加盟店の商品を今後さらに「Pay ID」でクイックに購入できるようパスワードレスな認証による新たな機能を開発中です。(2022年中に提供予定)

- 2、アプリについて
ネットショップ作成サービス「BASE」が加盟店の集客・販促をサポートするために提供するショッピングアプリ「BASE」の名称・ロゴを「Pay ID」に変更いたします。
ショッピングアプリ「BASE」のユーザーは、「Pay ID」提供開始のタイミングでアプリの名称とアイコンが変わりますが、既存機能は引き続きご利用いただけます。
<アプリ機能>
トレンド、ファッション、インテリア、エンタメ・ホビー、コスメ、家電・スマホ、スポーツ・レジャー、食品・飲料(野菜や果物等の農産物、肉・魚等の生鮮食品も含む)など幅広いジャンルの商品を購入することができます。既存の機能は以下の通りです。
今後、一度購入したブランドでのリピート購入が圧倒的にスムーズになる機能を、順次拡充予定です。
【アプリの既存機能一覧】
・ ブランド(ショップ)のフォロー機能
・ フォローしているブランドの新着情報取得
・「BASE」加盟店での購入履歴の確認(Webで購入後もアプリで購入情報を一元管理)
・ 配送状況の通知
・ 商品のお気に入り機能
・ ブランドや商品の検索機能
・ AIによるブランドや商品のパーソナライズレコメンド機能
・ アプリはGoogle PlayとApp Storeにて提供予定です。
<「Pay ID」で今後提供予定の機能>
パスワードレスな認証による決済の提供(2022年中に提供予定)
「BASE」との機能連携を強化し、ブランドへの購入者のロイヤリティを向上する機能の提供(2022年中に提供予定)
■BASE株式会社 執行役員VP of Product 神宮司 誠仁より
この度、当社では購入者向けのプロダクトをショッピングサービス「Pay ID」、そしてショップオーナー向けのプロダクトをネットショップ作成サービス「BASE」として、プロダクトのブランドを明確に分けることで、それぞれが対象とするユーザーに提供する価値をさらに高めていくことにいたしました。今後は、「BASE」の開発とともに、最適な購入者環境構築に向けて「Pay ID」の開発にも注力してまいります。
「Pay ID」については、特にショッピングアプリ「BASE」のユーザーの皆様を驚かせてしまうリリースかもしれませんが、これまでご利用いただいていた機能は引き続きご利用いただけますし、新しいブランドや商品に出会えるパーソナライズレコメンド機能も引き続き提供いたします。名称やロゴは変わりますが、私たちのチームが目指すミッションは変わりません。
ショップオーナー様と購入者様のリレーションをサポートする機能開発に注力し、「Pay ID」がインターネット上のショッピング体験を最大化する役割を担って行きますので、引き続きご利用いただけましたら幸いです。
■今後の展望
スマートフォンからネットショップがかんたんに開設できる時代になり、多様なブランドが生まれ、ネットショッピングの選択肢はますます広がっています。また、SNSやプラットフォームを通じて“自分が好きなもの”に出会うことができる時代です。そのような中で、Eコマースはインターネットを通じて人から人へ価値を運ぶ役割を担っています。しかし、国内のEC化はまだまだこれから成長する余地があり、そのためにはさらにネットショップがかんたんに開設できる環境とともに、ネットショッピング自体をかんたんで身近な購入手段にしていく必要があります。
「BASE」がフォーカスしている個人やスモールチームのビジネスの成功には、ブランドを支えるファンの存在が不可欠です。それぞれのブランドのファンの方にとって快適な決済やショッピング体験を通じてブランドと購入者のリレーション構築をサポートし、これからのデジタル環境に最適な方法でショッピングサービス「Pay ID」を強化していきます。
当社は今後も「Payment to the People, Power to the People.」のミッション実現に向けて、ショッピングサービス「Pay ID」とネットショップ作成サービス「BASE」を通じて、場所や時間を問わず価値と価値の交換が円滑に行われる魅力的なSmall and Medium Business市場の発展に貢献してまいります。
以上
【各サービスの利用特性に関する参考情報】
以下サービスは、いずれも年内に新たなショッピングサービス「Pay ID」に生まれ変わります。
- <ショッピングアプリ「BASE」利用特性>
月間100万人を超えるユーザーが利用するショッピングアプリです。「BASE」加盟店で1回以上ショッピングをされた方がその後ショッピングアプリで「BASE」加盟店のブランドをフォローし、次回からアプリで商品を購入されるというリピート購入が多い傾向があります。実際にGMV(流通総額)構成比では、全体の57%がリピート購入によるものです。アプリ経由でのGMVは「BASE」全体の15%です。
「BASE」調査 2021年9月
- <ID決済サービス「PAY ID」の利用特性>
クレジットカード情報やご住所等を一度ご登録いただくと、次回からIDとパスワードでログインするだけでスムーズに決済を行うことが可能なID決済サービスです。現在のID登録者数は750万人を超えています。
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