
株式会社ナビットは、全国の主婦層を中心としたモニター会員1000名を対象に「バレンタイン」に関するアンケート調査を実施しました。
・調査期間:2025年1月
・調査機関:株式会社ナビット
・調査対象:20代~80代の男女
・有効回答数:1000名
・調査方法:Web調査
この記事の目次
コンビニのバレンタイン売り場が映し出す現実の消費動向
バレンタインデーが近づくにつれて、コンビニエンスストアには専用の特設コーナーが設けられます。高級ショコラティエの華やかな商品展開とは対照的に、コンビニの売り場に並ぶ商品は常に実用的で現実的な傾向があります。近年の売り場を観察すると、いくつかの共通した特徴が見えてきます。
・ワンコイン程度の価格帯が中心
・個包装タイプや小分けパッケージが主流
・「贈答用」というより「自家消費」を想定した商品構成
これらの傾向は決して偶然ではありません。コンビニの商品ラインナップは、前年度の販売実績データに基づいて極めてシビアに最適化されています。売上が伸びなかった商品は、翌年には容赦なく棚から姿を消すのです。
以前は「義理チョコ需要」を見込んだ大容量パッケージの商品が目立っていました。しかし現在は明確な縮小傾向にあり、代わって増加しているのが「自分へのご褒美」「プチ贅沢」というカテゴリーです。この変化は、製菓メーカーや流通企業の販売統計とも整合性が取れています。
つまり、コンビニの売り場には理想や建前が入り込む余地はありません。「消費者が実際に何に対価を支払ったか」というデータだけが、次年度の売り場構成に反映されます。バレンタインをめぐる空気感を知りたいなら、百貨店の催事場よりも、近隣のコンビニを観察する方が正確かもしれません。
手作りお菓子は依然としてハードルの高い選択肢
【調査結果】
2026年のバレンタインでお菓子を手作りする予定はありますか?(調査対象:1,000名)

バレンタインにお菓子を手作りするかという質問に対して、「手作りする予定がある」と答えた方は7.3%、「現時点では予定はないが手作りしてみたい」と答えた方が7.1%という結果となりました。やはり手作りのお菓子作りは心理的・技術的にハードルが高いと考えられているようです。
バレンタインのお菓子は家族へ贈ることが最多
【調査結果】
2026年のバレンタインでは誰にお菓子を贈る予定ですか?(調査対象:1,000名) ※ 回答総数1,216

2026年のバレンタインでお菓子を贈る相手についての複数回答によるアンケート結果では、最も多かったのは「家族」で274名、続いて「配偶者」が203名、「自分用」と回答した方が79名という順になりました。
バレンタインのお菓子購入場所はスーパーマーケットが主流
【調査結果】
2026年のバレンタインに贈るものはどこで購入する予定ですか?(調査対象:1,000名) ※ 回答総数1,109

バレンタインに贈るお菓子をどこで購入するかという質問では、「スーパーマーケット」が最も多く215名、次いで「デパート・百貨店」が168名、3番目に「インターネットサイト・通販サイト」が74名という結果になりました。
バレンタインギフト選びで最も重視されるのは味
【調査結果】
バレンタインに贈るものを選ぶ際に重視するポイントは何ですか?(調査対象:1,000名) ※ 回答総数1,869

バレンタインの贈り物を選ぶ際に重視する基準についての複数回答によるアンケートでは、最も多かったのは「味」で308名、2番目が「価格」で269名、3番目が「実物の見た目」で180名という結果となりました。
バレンタインの記憶は学生時代のエピソードが中心
今回の調査では、「バレンタインについて思い出があれば教えてください」という自由回答形式の質問も実施されました。一部の回答が原文のまま紹介されています。
「子供のときに好きな人にあげると買っていたが、当日熱で学校を休んでしまったので、友達に代わりに渡してもらったが、受け取ってもらえなかった」
「高校生の時、担任の先生からの承諾を得て、クラスの女子全員からクラスの男子全員へチョコをプレゼントした事があります。くじで、誰に渡すかを決めて。男子も喜んでくれたようで、とても良い思い出です」
「甘すぎるよりは…とあえてお酒入りのチョコを渡したけど、お酒飲めない人だと後で知ったということがありました」
今回の自由回答では、学生時代の思い出という内容が多く見受けられました。特に学生時代の大切な思い出の一部となっている方が多いようです。贈る側も受け取る側も、その日を待ち望むイベントとして捉えていたことが伺えます。
義理チョコ文化はいつから負担の大きい慣習となったのか
かつてバレンタインデーといえば、職場で配られる義理チョコが当然の風景でした。
しかし現在、この文化は明確に縮小の道をたどっています。
販売統計を見ても、義理チョコ市場は年々規模を縮小しています。製菓業界の調査によれば、バレンタイン消費の中心は「本命」「義理」から、「自分用」へと明確にシフトしています。
この背景にあるのは、職場環境の変化です。
コンプライアンス意識の向上により、「職場での個人的な菓子配布を控える」「私的なやり取りを避ける」といったルールを設ける企業が増加しました。
さらに、義理チョコは贈る側にも受け取る側にも負担が残ります。
金銭的な負担、準備にかかる手間、そして「お返し」という暗黙の義務感。合理性を重視する現代の空気の中で、この慣習は徐々に「面倒な年中行事」として認識されるようになってきました。
重要なのは、義理チョコが「否定された」わけではないという点です。単純に、現代の働き方や人間関係における適切な距離感と合致しなくなっただけなのです。
バレンタインは消滅したのではなく、形態を変化させました。誰かのために無理をするイベントから、自分自身が納得できる楽しみ方を選択する行事へと変わったのです。
義理チョコ文化の縮小は、その変化を最もわかりやすく示す現象と言えるでしょう。

出典元:株式会社ナビット プレスリリース













