ショート動画視聴後に40%が購買行動へ、広告でも内容が面白ければ3割が視聴継続|コムニコ調査

株式会社ラバブルマーケティンググループ(本社:東京都港区、代表取締役社長:林雅之、証券コード:9254)の子会社で、企業のSNSマーケティング支援を行う株式会社コムニコ(本社:東京都港区、代表取締役:長谷川 直紀)が、2025年10月に「ショート動画視聴と購買行動に関する意識調査」を実施したことが発表されました。この調査はInstagram、TikTok、YouTubeを利用している10代~60代の男女計600名を対象に行われ、ショート動画視聴後の購買行動や視聴継続の要因などについての興味深い結果が明らかになりました。

調査によると、ショート動画視聴後に「購買に向けた行動を取ったことがある」と回答した人が全体の40%にのぼり、また広告動画と認識していても内容が面白ければ最後まで視聴するという人が約30%存在することが判明しました。以下、調査結果の詳細をご紹介します。

調査概要

調査対象、有効回答:全国18~69歳の男女 600名
調査対象者:「Instagram」「TikTok」「YouTube」のいずれかを利用している人
調査手法:インターネットリサーチ
調査実施期間:2025年10月28日 ~ 2025年10月29日

ショート動画を視聴する主な理由、8割が「暇つぶし」と回答

ショート動画を視聴する主な目的について尋ねたところ、80.2%の回答者が「暇つぶし」を挙げました。「暇つぶし」以外では、「流行情報の収集」「商品・サービスの情報収集」「趣味・学習」がほぼ同じ割合で回答されています。

注目すべきは、「暇つぶし」のみを選択した回答者が44.1%に達したことです。このことから、現在のショート動画は情報収集よりも、空き時間を埋めるツールとして利用される傾向が強いと考えられます。

ショート動画視聴後に商品やサービスの「購買に向けた行動をとったことがある」と4割が回答

企業やブランドのショート動画視聴後、その内容が行動に影響を与えた経験があるかという質問に対し、「無い」と回答した人は60.0%でした。一方で、何らかの「行動に影響があった」と回答した人は40.0%に上りました(「いいえ/特になし」を選択した場合、他の回答の選択は不可)。

行動に影響があったと回答した4割の人々が取った具体的な行動としては、「商品・サービスを検索した」が最も多い結果となりました。このことから、ショート動画が商品やサービスへの関心を喚起し、検索行動につながるケースが少なくないことが分かります。

最後まで見続けたいと思えるショート動画は「内容に興味・関心がある」が最多

ショート動画を最後まで視聴する要因について質問したところ、「内容に興味・関心があるもの」という回答が最多となりました。次いで「短く簡潔でテンポがよいもの」が続きました。

「興味・関心」は視聴者によって異なるため、ショート動画で商品やサービスを訴求する際には、明確なターゲット設定と共に、テンポの良さを意識したコンテンツ制作が重要だと言えるでしょう。視聴者の関心を引く内容で、かつテンポよく情報を伝えることが、視聴継続率を高める鍵となりそうです。

広告動画とわかっていても「内容が面白ければ最後まで見る」が約3割

広告と認識していても動画を最後まで視聴するかという質問に対し、28.8%の回答者が「内容がおもしろければ最後まで見る」と答えました。さらに、内容の面白さや取り上げられているテーマによっては「最後まで見る」という回答の合計は51.5%に達し、過半数が広告であっても視聴を中断せず最後まで見る可能性があることが示されました。

この結果は、企業が広告としてのショート動画を制作する際に、視聴者を惹きつける面白いコンテンツ作りの重要性を示唆しています。広告であることを隠さなくても、面白く価値のある内容であれば、視聴者に受け入れられる可能性が高いと言えるでしょう。

本調査から、ショート動画が商品やサービスの購入のきっかけになり得ることや、内容次第では広告動画でも最後まで視聴される可能性があることが明らかになりました。株式会社コムニコによれば、Instagramのリール動画の撮影・制作などショート動画制作の相談は年々増加しており、企業のSNSマーケティング活動における動画活用ニーズが高まっているとのことです。また、同社ではTikTok運用支援の受注数も増加傾向にあるとしています。

まとめ

この調査結果から読み取れるポイントとして、以下が挙げられます。

  1. ショート動画は主に「暇つぶし」として視聴されるが、そこから購買行動につながる可能性があります
  2. 視聴者の興味・関心を引く内容と、テンポの良さが視聴継続の鍵となります
  3. 広告であっても、面白い内容であれば最後まで視聴される可能性が高いです
  4. ショート動画視聴後、40%の人が何らかの購買に向けた行動を取っており、マーケティング効果が期待できます

これらの知見は、企業がSNSマーケティングにおいてショート動画を活用する際の重要な指針となるでしょう。消費者の視聴行動と購買行動の関連性を理解することで、より効果的なコンテンツ制作が可能になります。

株式会社コムニコについて

2008年11月設立。大手企業を中心に2,900件以上(2013年4月から2025年10月までの累計)の開設・運用支援を実施しています。豊富なノウハウを生かして、戦略策定からアカウント開設、運用(投稿コンテンツ作成、コメント対応、レポート作成など)、効果検証までワンストップでサービスを提供しています。

出典元:株式会社コムニコ プレスリリース

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