LINEヤフー株式会社が運営する子ども向けの安全なポータルサイト「Yahoo!きっず」が、2025年の検索ワードランキングを発表しました。「検索ランキング2025」では、子どもたちが実際に検索した言葉のランキングと、それぞれのワードの背景やトレンドについての解説が公開されています。
本ランキングの集計期間は2025年1月1日から11月10日までとなっており、子どもたちの関心の移り変わりや流行をリアルタイムに反映した結果となっています。
この記事の目次
2025年総合ランキングの特徴とトレンド
2025年の総合ランキングでは、1分間でどれだけ多くのポップコーンを召喚できるかに挑戦するタイピングゲーム「Popタイピング」が昨年に引き続き1位となりました。2位には、子ども向けのプログラミング教材「Scratch」がランクインしています。
上位には「Popタイピング」のほか、「寿司打」（3位）、「タイピング」（4位）などタイピング練習に関連するキーワードが多く見られ、子どもたちのデジタルスキル向上への意識の高さがうかがえます。
また、9位には、TikTokなどで流行しているネットミーム「イタリアン・ブレインロット」が初めてランクイン。これはAIが生成した独特なキャラクターにイタリア語風の名前やリズミカルなナレーションを付けた動画シリーズで、生成AIの急速な普及が子どもたちの検索行動にも影響を与えていることを示しています。
ウェブ検索ランキングから見える子どもたちの興味関心
マンガ・アニメ部門
マンガ・アニメ部門では、劇場版の国内興行収入が300億円を突破した「鬼滅の刃」が堂々の1位となりました。圧倒的な人気を維持し、子どもたちの検索行動にも大きな影響を与えています。
ゲーム部門
ゲーム部門では、定番の「マインクラフト」「ポケットモンスター」「にゃんこ大戦争」などに加え、「Nintendo Switch 2」が新たにランクイン。次世代ゲーム機に対する子どもたちの高い関心が検索数に表れています。
観光地部門
観光地部門では「大阪関西万博」が1位にランクイン。公式キャラクターやパビリオン情報など、万博に関する様々な情報への関心が高まっていることが検索数に反映されました。また、2位には人気キャラクター「ちいかわ」と連動したテーマ施設「ちいかわパーク」がランクインしており、子どもたちが「リアルな体験」を求めて検索している傾向が読み取れます。
画像検索ランキングに見る子どもたちのアイコン
人名部門
人名部門の1位には、原宿系クリエイター「しなこ」が登場しました。昨年1位だったロサンゼルス・ドジャースの「大谷翔平」選手も引き続き高い関心を集め、2位にランクインしています。子どもたちが憧れる人物像として、スポーツ選手とクリエイターの両方が人気を博しています。
歌手部門
歌手部門では、「Mrs. GREEN APPLE」「Snow Man」「なにわ男子」など、若年層に人気のアーティストが上位にランクイン。テレビ出演や音楽配信、SNSでの話題性が子どもたちの検索行動を促進したと考えられます。音楽を通じた文化的関心の高さが検索結果に表れています。
キャラクター部門
キャラクター部門では、ウサギのような耳とギザギザの歯が特徴的な「ラブブ」が新たに登場しました。このキャラクターはK-POPアイドルなど著名人のSNS投稿をきっかけに人気が広がり、子どもたちの検索行動にも影響を与えています。SNSを通じたキャラクターの拡散が検索にも直結する現象が見られました。
2025年の急上昇ワードが物語る最新トレンド
2025年に検索数が急激に伸び、一定期間継続的に検索された「急上昇ワード」にも注目が集まっています。歌詞やSNSでキャッチーに使われているフレーズ「あーぱつあぱつ」や、SNSでも話題となったアニメ「ダンダダン」が上位にランクインしました。
また、「ゲーム部門」でもランクインした「Nintendo Switch 2」の新作ソフトとして注目を集めた「マリオカート ワールド」も検索数が急増。新しいゲームタイトルへの期待の高さが表れています。
「検索ランキング2025」の意義と構成
Yahoo!きっず「検索ランキング2025」は、「Yahoo!きっず」上で検索されたクエリをもとに年間集計を行ったものです。このランキングには、子どもたちに人気のキャラクターや話題の出来事、学習ツールなど、彼らの興味・関心が色濃く反映されています。
本ランキングは、すべてのキーワードの検索数を対象とする「総合」ランキング（全20位）のほか、「ウェブ検索」における「動画クリエイター部門」「流行部門」「ゲーム部門」「マンガ・アニメ部門」「映画部門」「観光地部門」、「画像検索」における「人名部門「歌手部門」「キャラクター部門」の計9種類が公表されています。
子どもたちと保護者にもたらす価値
このランキングは子どもたちにとって、他の子どもたちが何を調べているのかを知ることで、新たな興味・関心を抱くきっかけとなり、自ら情報を調べる「検索リテラシー」を育むことにつながります。また、保護者や教育関係者にとっては、子どもたちの「いま」の関心事を把握する手がかりとなり、家庭や学校での対話をより深めることにも役立っています。
LINEヤフー株式会社によると、「Yahoo!きっず」では、今後も子どもたちが正しく安全に情報を取得できる環境を整え、子どもたちの未来の可能性を広げるために貢献していく方針とのことです。
Yahoo!きっずについて
Yahoo!きっずは、1997年に「未来を担う子どもたちにインターネットの楽しさを！」という思いからサービスを開始しました。「安全安心な検索」として、子どもたちが簡単かつ安全にインターネットを利用できる環境を提供しています。
子ども向けに特化したコンテンツやフィルタリング機能を備え、保護者が安心して子どもに利用させられるポータルサイトとして25年以上にわたり運営されてきました。デジタル社会における子どもたちの情報アクセスの入り口として重要な役割を担っています。
同社によると、現代の子どもたちのデジタルリテラシー向上をサポートし、彼らが安全にインターネットを活用できるよう、今後も機能の拡充やコンテンツの充実が図られる予定だということです。
出典元：LINEヤフー株式会社 プレスリリース
