カラビナテクノロジー、Shopify対応「配送日時指定アプリ」を正式リリース - 日本の商習慣に適した機能を提供

2025年11月11日 2025年11月11日

コマースピック編集部　プレス配信チーム

カラビナテクノロジー株式会社（本社：福岡県福岡市中央区、代表取締役福田裕二）は、2025年10月8日、Shopify対応「配送日時指定アプリ」を正式にリリースしたことを発表しました。このアプリは、Shopifyのオンラインストアで配送日時の指定機能を提供するもので、日本の商習慣に適した使いやすさを重視して開発されています。

現在、スマートフォン経由での購入が主流となり、物価高や人手不足が進行する中、配送体験の質がブランドの評価を大きく左右する時代になっています。カラビナテクノロジー株式会社はこのような変化に対応するため、日本の商習慣に適した「かゆいところに手が届く」アプリの開発に取り組んだとのことです。同社は受託開発で培った知見を活かし、現場の「あったらいいな」という声を自ら形にする自社開発プロジェクトも積極的に推進しているそうです。

この記事の目次

1 小さなチームが実現したスピード開発と"現場発"の発想
2 スマホが"買い場"になる時代の課題とは
3 「ラストワンマイル」を軽くする、"待たせないEC" を実現させたい
4 物価高の中でも "コストをかけずUXを高める" 選択肢を
5 アプリ概要と運営会社について

小さなチームが実現したスピード開発と"現場発"の発想

カラビナテクノロジー株式会社はこれまでEC支援や受託開発を通じて多くの事業者と関わってきました。その経験から「自分たちで作ろう」という現場発の考えが生まれ、今回のアプリ開発へとつながったとのことです。開発を担当したのはEコマースソリューション事業部内の少人数チーム「ショピコマ」で、企画からリリースまでをわずか1ヶ月半という短期間で完了させています。

同社は受託開発から自社プロダクト開発への転換を進める中で、現場の課題をすぐに反映できる体制を確立しました。自社内での迅速な意思決定とスピード開発により、アプリの品質向上だけでなく、チームとしての成長基盤も構築しているといいます。

「"求められたものを作る"ことにも意義はありますが、"必要だと思うものを自分たちで形にできる"のは、また違う自信になります」と開発チームメンバーのコテメン氏は語っています。

また、別のメンバーであるニッサン氏は「実際に使われるアプリを作らなくちゃ意味がない。そのために情報を集めて行動しています」と述べており、これまでの受託開発の経験を活かしながら、「使われて初めて価値になる」という現場志向の姿勢を強く持っていることがうかがえます。

なお、同社では社内で互いを「カラビナネーム」と呼ばれるニックネームで呼び合う文化があり、チームの結束力を高めているそうです。

スマホが"買い場"になる時代の課題とは

日本国内のEC市場では、スマートフォン経由の購入比率が年々上昇し、現在ではEC取引の約8割を占めるといわれています。SNSやアプリで商品を発見し、そのまま購入するという流れが一般化する中、配送体験の質も購買満足度を左右する重要な要素となっています。

しかし、Shopifyの標準機能では配送日時指定が実装されておらず、ギフト需要や在宅時間が限られるユーザーにとって利便性に課題がありました。カラビナテクノロジー株式会社は、この「最後の一手」、いわゆる「ラストワンマイル」に焦点を当て、日本のユーザーの期待に応える形でアプリ開発を進めたと発表しています。

「ラストワンマイル」を軽くする、"待たせないEC" を実現させたい

配送業界では、人手不足とコスト上昇が続き、いかに効率的に商品を届けるかが大きな課題となっています。配送日時指定アプリは、Shopify上で簡単に「お届け日」や「時間帯」を設定できるようにすることで、顧客の受け取りストレスを軽減しながら、再配達削減やスムーズな物流管理にも貢献する仕組みとなっています。

マーチャント側にとっても、Shopify管理画面から直感的に設定・確認ができる設計となっており、従来の海外製アプリでは対応が難しかった日本特有の配送文化に適合したUX/UIを提供しているとのことです。