
<< 調査のポイント >>
■プライベートブランド商品を週1回以上購入する人は4割弱。同じカテゴリの商品の場合、プライベートブランド商品を買うことが多い人は3割強。メーカーブランドの商品を買うことが多い人は2割強
■直近1年間にプライベートブランド商品を購入した人の選定理由は、「価格が安い」が7割強で最多、「その商品が気に入っている」「品質がよい」が各20%台で続く
マイボイスコム株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:高井和久)は、8回目となる『プライベートブランド商品(PB商品)』に関するインターネット調査を2025年10月1日~7日に実施しました。この調査ではプライベートブランド商品の購入状況や意向、選択理由などについて調査されており、その結果が公表されています。
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 【調査概要】  | 
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この記事の目次
プライベートブランド商品の購入頻度
調査によると、プライベートブランド商品(PB)の購入経験者は9割弱に達しています。男性10~30代では購入経験者の比率が他の層より低く、「購入したことはない」との回答が24~25%となっています。
週1回以上購入する人の割合は4割弱で、特に40代ではその比率がやや高くなっていることが明らかになっています。
直近1年間に購入したプライベートブランド商品のブランド、ジャンル
プライベートブランド商品の購入経験者が、直近1年間に購入した商品のブランドを複数回答で尋ねたところ、「トップバリュ」が66.8%と最も多く、次いで「セブンプレミアム」が36.0%、「CGC」が21.3%という結果になっています。
地域による違いも見られ、「セブンプレミアム」は東北・関東で高い割合を示す一方、北陸・中部・近畿・四国では低くなっています。また、「コープ商品」は北海道・東北、「CGC」は北海道・東北・北陸、「セコマ」は北海道で比率が高くなっているという地域特性が浮かび上がっています。
直近1年間にプライベートブランド商品を購入した人が、買う割合が高かったジャンルを複数回答で聞いたところ、「加工食品」が70.6%で最も多い結果となっています。次いで「お菓子・デザート類」が34.3%、「飲料」「日用品、トイレタリー用品」がそれぞれ3割弱で続いています。
プライベートブランド商品を選ぶ理由
直近1年間にプライベートブランド商品を購入した人に、その選択理由を複数回答で尋ねたところ、「価格が安い」が71.6%で圧倒的に多い結果となっています。続いて「その商品が気に入っている」「品質がよい」がそれぞれ20%台となっています。
性別や年代による傾向の違いも見られ、「その商品が気に入っている」は女性で高い割合を示し、「安心・安全性が高い」「買い慣れている、いつも買っている」は70代で比率が高くなっていることがわかります。

※グラフの続きは調査結果詳細でご覧いただけます。
プライベートブランド商品とナショナルブランド商品の購入割合
同じカテゴリの商品で、プライベートブランド商品とメーカーブランド(ナショナルブランド:NB)の商品があった場合、どちらを買うことが多いかという質問に対して、プライベートブランド商品を買うことが多い人は3割強となり、過去の調査と比較して増加傾向にあることが示されています。特に女性10・20代ではその割合が突出して高くなっている一方、男性10・20代では低い傾向が見られます。
対照的に、メーカーブランドの商品を買うことが多い人は2割強という結果となっています。

プライベートブランド商品の購入意向
今後のプライベートブランド商品の購入意向について尋ねたところ、「積極的に購入したい」「やや積極的に購入したい」を合わせた積極的に購入したい層は5割強という結果になっています。
この割合は女性で高く、特に女性10・20代では6割強と高い水準を示しています。また、プライベートブランド商品の購入頻度が『ほとんど毎日』『週に4~5回』と回答した層では、その割合が8割前後と非常に高くなっていることが明らかになっています。
回答者のコメント
プライベートブランド商品で気に入っているもの/購入したくない理由
| ・トップバリュの商品は低価格にもかかわらず、有名ブランドに引けを取らない商品が多くとても気に入っています。(男性23歳) | 
| ・Vマークで調味料、飲料等自社努力でコストダウンに取り組んでいて消費者の味方です。(男性78歳) | 
| ・セブンイレブンの紅茶ポーション、手軽にアイスティーを作れて職場でも飲めるしコスパも良いしで気に入っています。今はどこにも売ってないから残念です…(女性27歳) | 
| ・トップバリュのキッチンペーパー5個パックが、紙が丈夫で水分や油をよく吸ってくれます。値段も5個パックで安いです。(女性45歳) | 
| <購入したくない理由>品質、好みに見合う商品が思いつかないので購入しません。(男性27歳) | 
| <購入したくない理由>値段が安いので品質が良くないイメージがあります。また、ほとんどが二番煎じであり、プライベートブランドのオリジナルは少ないです。ドン・キホーテは意欲を感じます。何かの真似ではなくプライベートブランドでしか買えないものがあればいいと思います。(女性37歳) | 
調査結果分析と考察
今回の調査結果から、プライベートブランド商品は「価格が安い」という最大の魅力を持ちながらも、品質や好みに合った商品が増えていることがわかります。特に女性や若年層で購入意欲が高まっていることは、将来的なマーケット拡大の可能性を示唆しています。
また、購入されるジャンルとして「加工食品」が最も多いことから、日常的な消費財としてプライベートブランド商品が定着していることが読み取れます。地域によって支持されるブランドに差があることも特徴的で、各地域の流通事情や消費者嗜好の違いを反映していると考えられます。
プライベートブランド商品とナショナルブランド商品の選択においては、プライベートブランド商品を選ぶ消費者が増加傾向にあることが注目されます。この背景には、プライベートブランド商品の品質向上や消費者の価格志向の高まりがあると推測されます。
回答者のコメントからは、単に「安いから」という理由だけでなく、特定の商品の品質や機能性を評価して継続購入している消費者が多いことが読み取れます。一方で、「品質が良くない」「オリジナリティに欠ける」といった否定的な意見も見られ、プライベートブランド商品の課題も浮き彫りになっています。
この調査結果は、小売業界やメーカーにとって、今後の商品開発や販売戦略を考える上で有益な示唆を与えるものと言えるでしょう。特に、価格の安さだけでなく、品質や独自性を備えたプライベートブランド商品の開発が、消費者からの支持をさらに拡大する鍵となりそうです。
企業概要
マイボイスコム株式会社
【代表者】 代表取締役 高井和久
【設 立】 1999年7月
【資本金】 1億6,183万円(資本準備金含む)
【事 業】 インターネット調査、オフライン調査、テキストマイニング、アンケートデータベース、AI分析サービス
【所在地】 東京都千代田区神田錦町3-17-11 榮葉ビル5階
出典元: マイボイスコム株式会社












