
株式会社システムリサーチ(本社:愛知県名古屋市)が運営する「創作品モールあるる」(以下、あるるモール)は、全国の20代~90代の男女300名を対象とした「"プレゼント選び"における物価高の影響」に関するアンケート調査を実施したことを発表しました。この調査では、4割以上が「プレゼントを贈る機会が減った」と回答するなど、物価高がプレゼント選びの傾向に大きな影響を与えていることが明らかになっています。
近年の継続的な物価上昇により、消費者の購買行動には様々な変化が見られています。食品や日用品などの必需品の価格上昇に伴い、多くの人々が支出の見直しを迫られる中、「贈り物」という特別な消費行動にもその影響が及んでいることが、今回の調査で具体的に示されました。さらに、選び方や購入場所の傾向にも物価高の影響が色濃く表れているようです。
この記事の目次
調査結果
4割が"贈る回数減少" 物価高でプレゼント機会を厳選
調査によると、「物価高でプレゼントを贈る回数や機会が減った」と回答した人は全体の43%にのぼりました。誕生日や季節の行事といった定番のシーンも含め、誰にどのような場面でプレゼントを贈るか、慎重に選択する傾向が見られます。
この結果は、消費者が限られた予算の中で、より重要な関係性や機会に焦点を当てるようになっていることを示しています。例えば、これまで気軽に行っていた「ちょっとした贈り物」を減らし、本当に大切な人や特別なイベントに絞って贈り物をする傾向が強まっているといえるでしょう。このような「選択と集中」の消費行動は、物価高が続く現代の特徴的な消費傾向の一つと言えます。
約3割が「予算を減らした」と回答 ギフトにも"節約志向"

物価高の影響を受けても「予算は変わらない」と回答した人が57.0%と最も多かったものの、「減った」と答えた人が27.9%となり、「増えた」と答えた15.1%を大きく上回りました。この結果から、プレゼント選びにおいても支出を抑える消費行動が顕著になっていることが分かります。
特筆すべきは、予算を減らしながらも相手に喜んでもらえるプレゼントを探す工夫が見られる点です。より安価でありながら価値のあるものを選ぶ、セール時期を狙って購入する、ポイント還元を活用するなど、様々な節約テクニックが駆使されているようです。単に「安いものを選ぶ」のではなく、「コストパフォーマンスの高いもの」を選ぶという賢い消費行動が広まっていると言えるでしょう。
約6割が"実用性重視" 映えより日常で役立つ贈り物に

物価高の中でプレゼント選びにおいて最も重視されるポイントは「実用性」で、全体の57%の回答者がこれを選びました。従来、ギフトには"特別感"や"映え"が求められる傾向がありましたが、現在は「長く使える」「日常生活で役立つ」といった実用性の高いアイテムが支持される傾向が強まっています。
SNS映えするような見栄えの良いギフトよりも、受け取った人が実際に使うことで価値を感じられるプレゼントが選ばれるようになってきました。例えば、華やかではないけれど長く使える良質な台所用品や、デザイン性よりも機能性を重視した家電製品などが人気を集めています。この変化は、「モノの本質的な価値」を見直す消費者心理の表れとも言えるでしょう。
また、実用性の高いギフトは「無駄にならない」という点も評価されています。物価高による家計負担が増す中、贈られたものが使われずに終わってしまうことを避けたいという配慮も見られます。贈り手と受け手双方にとって満足度の高いギフト選びが模索されているのです。
人気トップは食品ギフト "消え物"人気でコスパと満足度を両立

プレゼントとして最も人気が高かったカテゴリは「食品・スイーツ」で、全体の64%を占めました。食品は比較的手頃な価格で購入でき、消費される"消え物"として「コストを抑えつつ喜ばれる」点が支持されたと考えられます。次いで「家電・生活雑貨」「健康・美容アイテム」など、日常生活に直結するカテゴリが伸びており、実用性を重んじる堅実な消費行動がギフト選びにも広がっていることが伺えます。
食品ギフトの中でも特に人気があるのは、普段は自分では買わないちょっと贅沢なスイーツや、地域の特産品など「特別感」のある商品です。これらは価格帯も幅広く、予算に応じて選びやすい点も魅力となっています。また、食品は「置き場所に困らない」「好みが分かれにくい」といった利点もあり、贈り物としての安定感があります。
家電や生活雑貨については、エコや省エネなど「お得に使える」機能性を備えた商品が特に支持されています。例えば、電気代を節約できる家電や、長く使える高品質な生活用品などは、物価高の時代に適した贈り物として人気を集めています。健康・美容アイテムも、日々の生活の質を高める実用的なギフトとして選ばれています。
オンライン購入が最多 "お得に買える手段"を選ぶ傾向が鮮明に

物価高以降、プレゼント購入場所として利用が増えたのは「ECモール・オンラインショップ」で43%と最も多くなりました。これは価格比較やポイント還元など"お得に買える手段"が支持されたためと考えられます。次いで「スーパー・量販店」が30%と増加した一方で、「百貨店」や「専門店」といった高価格帯の販売チャネルの利用は減少。プレゼント購入においても"コスパ重視"の購買行動が定着していることが明らかになりました。
オンラインショップでのプレゼント購入が増えている背景には、様々な便利な機能があります。例えば、複数店舗の価格を瞬時に比較できる点、クーポンやタイムセールなどの特典を利用できる点、ポイント還元率の高いサイトを選べる点などが挙げられます。また、送料無料サービスやギフトラッピングオプション、直接配送サービスなども、プレゼント購入の利便性を高めています。
スーパーや量販店の利用増加は、日常的な買い物ついでにプレゼントも購入できる「ワンストップショッピング」の利便性が評価されていると考えられます。特に食品ギフトであれば、品質を実際に確認しながら選べる点も魅力です。
一方、百貨店や専門店の利用減少は、これらの店舗が提供する「特別な買い物体験」や「高級感」よりも、実質的な価値やコストパフォーマンスが重視されるようになったことを示しています。ただし、特別な記念日や重要な人へのプレゼントについては、依然として専門的なアドバイスが受けられる実店舗が選ばれる傾向もあるようです。
物価高時代のスマートなプレゼント選び
今回の調査結果から見えてくるのは、物価高による経済的な制約がある中でも、人々は大切な人への贈り物という文化を大切にし、その中で最適解を見つけようとしている姿勢です。贈る機会を厳選したり、予算を調整したりしながらも、相手に喜んでもらえる贈り物を工夫して選んでいることが伺えます。
実用性の高いギフトや食品ギフトが支持され、オンラインでのお得な購入方法が選ばれるという傾向は、単なる「節約」ではなく「賢い消費」への志向を表しています。限られた資源を効率的に使いながらも、人と人とのつながりを大切にする、現代のギフト文化の新たな形が見えてきます。
調査概要
調査対象: 10代~90代の男女
調査期間: 2025年09月26日~2025年09月26日
調査機関: クラウドソーシングサイト
調査方法:各質問項目の回答割合を算出
有効回答数: 300名
創作品モールあるるについて

「あるる」は商品やサービスの魅力だけではなく、『誰から買うか』を大切にしているとのことです。ショップの歴史、生産者の想い、職人の人となりを伝えるコンテンツが豊富に用意されており、その想いを知った上で気に入った商品に出会うことができます。同社は今後も「人(店舗)と人(お客さま)」が集い、繋がる場所を目指して努めていくとしています。
あるるモールでは、全国各地の個性豊かな作り手によるオリジナル商品が多数揃っており、贈り物を探す際にも「誰が作ったものか」という背景まで含めて選ぶことができます。物価高の時代だからこそ、単なる「モノ」ではなく「ストーリー」や「人とのつながり」を大切にしたギフト選びができる場所として、注目を集めています。
株式会社システムリサーチ 会社概要

社名:株式会社システムリサーチ
本社所在地:〒453-0861愛知県名古屋市中村区岩塚本通二丁目12番
代表取締役社長:平山 宏
出典元:株式会社システムリサーチ プレスリリース