
株式会社ビーヘルシーは、全国の経営者やマーケティング担当者、広報・PR担当者300名を対象とした「BtoB企業のYouTube活用に関する調査」の結果を発表しました。調査によると、YouTubeを活用しているBtoB企業の約76%が事業上の成果を実感しており、そのうち約67%が半年以上の長期的視点で運用していることが明らかになっています。一方で、BtoB商材検討者の約47%が情報収集にYouTubeを利用しているにもかかわらず、多くの企業がその可能性に気づいていない「認識のギャップ」が存在していることも判明しています。
調査結果サマリ
今回の調査では、BtoB企業のYouTube活用状況について以下のような重要な結果が明らかになっています。
- 現在公式YouTubeチャンネルを運用するBtoB企業は全体の約半数に上り、そのうち約76%が新規リード獲得やブランディング向上といった事業上の成果を実感しています。
- 成果を実感し始めた企業の約67%(3社に2社)が半年以上の長期的視点でチャンネルを運用しており、短期的な成果を求めるのではなく、腰を据えた戦略的な取り組みこそが、BtoBにおけるYouTube活用の成功を左右する鍵であることが示唆されています。
- BtoB商材の導入検討時において、全体の約半数がYouTubeで情報収集していると回答している一方で、YouTubeを運用していない企業の約43%が「これまで必要性を感じたことがない」、約26%が「どのような効果があるか不明確だから」と回答しており、この購買行動と企業側の認識のズレが、BtoB企業の機会損失に繋がっていることが明らかになっています。
- YouTube活用を始めるうえでのハードルとしては、未活用企業の約60%が「専門知識・ノウハウの不足」を、約54%が「継続的なコンテンツ制作の負担」を挙げており、これらが大きな壁となっていることが判明しています。
調査結果詳細
BtoB企業におけるYouTubeチャンネルの運用実態を調査した結果、全体の約半数にあたる47%の企業が現在公式YouTubeチャンネルを運用していることがわかりました。一方で53%の企業は運用していないという結果が出ています。
実際に公式YouTubeチャンネルを運用しているBtoB企業の中で、「非常に成果が出ている」(31.7%)または「ある程度成果が出ている」(44.4%)と回答した企業は合計で約76%にのぼることが明らかになっています。これは4社中3社以上がYouTube活用による事業上の効果を実感していることを示しています。
YouTubeを活用することで得られた具体的な成果としては、「新規リード(見込み客)の獲得」や「製品・サービスの認知度向上、ブランディング」などが上位に挙げられています。この結果から、YouTubeを戦略的に活用している企業が市場での競争優位性を着実に築いている実態が浮かび上がってきます。
特に注目すべき点は、成果を実感している企業の約67%(3社に2社)が「半年以上」という長期的な視点でYouTubeチャンネルを運用していることです。具体的には、「3年以上」運用している企業が約39%、「1年〜3年未満」が約13%、「半年〜1年未満」が約15%という結果となっています。この数字からは、YouTube活用は短期的な施策ではなく、中長期的な戦略として継続して取り組むことが具体的な事業成果につながるという示唆が得られます。
一方で、現在YouTubeチャンネルを運用していない企業の約43%が「これまで必要性を感じたことがない」と回答しています。また、約26%が「どのような効果があるか不明確だから」と効果に対する不透明感を理由として挙げており、YouTube活用の潜在的な価値を認識していない企業が少なくないことがわかります。
しかし、企業側のこうした認識は、顧客の実際の購買行動と大きく乖離していることが判明しています。調査によれば、BtoB商材の導入検討時に全体の約半数(49%)が情報収集の方法としてYouTubeを「頻繁に利用する」(23%)または「時々利用する」(26%)と回答しています。これは、顧客がすでにYouTubeを重要な情報源として活用している実態を示しています。
このような「認識のギャップ」が、多くのBtoB企業が潜在的な成長機会を逃し、競合との差を広げてしまう一因になっているといえるでしょう。顧客が利用するチャネルと企業側のマーケティング戦略のミスマッチは、ビジネスチャンスの損失に直結する重大な課題です。
さらに、YouTube活用に踏み出せない企業が抱える具体的な障壁も明らかになっています。未活用企業の約60%が「専門知識・ノウハウの不足」を、約54%が「継続的なコンテンツ制作の負担」を挙げており、これらが主な課題となっていることがわかります。自社リソースだけでこれらのハードルを乗り越えることに困難を感じている企業が多いようです。
この結果は、多くの企業が「自社リソースのみでの運用」に課題を抱えていることを示唆しています。今後のBtoBマーケティングにおいて、YouTube活用を効果的に進めるためには、外部の専門的な知見やサポートを活用することも有効な選択肢の一つと考えられます。
調査概要
- 調査主体:株式会社ビーヘルシー
- 調査機関:株式会社キャスター(調査委託先)
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査時期:2025年8月29日
- 調査対象:企業のマーケティング・販売促進、広報・PR業務に関わる方(経営者・会社役員・会社員)
- 有効回答数:300名
株式会社ビーヘルシーについて
株式会社ビーヘルシーは、SNS運用やYouTubeコンサル、各種SNSコンサルティングサービスを提供している企業です。東京都港区に本社を置き、2017年7月に設立されました。主な事業内容として、SNS運用、YouTubeコンサル、Instagramコンサル、TikTokコンサル、クリニックSNSコンサル、不動産SNSコンサル、BtoB企業SNSコンサル、採用SNSコンサルなど、多岐にわたるSNS活用支援サービスを展開しています。
本調査結果は、企業のSNSマーケティング戦略、特にBtoB企業のYouTube活用の重要性と課題を浮き彫りにするものです。多くの企業がYouTubeの潜在的な価値を十分に認識していない中、同社は専門知識とノウハウを提供することで、企業のデジタルマーケティング戦略の強化を支援しています。
今回の調査を通じて、BtoB企業におけるYouTube活用の現状と課題、そして長期的な取り組みの重要性が明確になりました。特に、半年以上の長期運用が成功の鍵となることや、顧客の情報収集行動と企業側の認識のギャップが存在することなど、貴重な洞察が得られています。これらの知見は、今後のBtoBマーケティング戦略を考える上で重要な指針となるでしょう。
出典元:株式会社ビーヘルシー プレスリリース