
ギフトモール オンラインギフト総研は、ソーシャルギフト利用経験者を対象とした実態調査の第7回目として、企業からソーシャルギフトを受け取った経験のある932名を対象に「満足度が高いビジネスギフト」について詳細分析を行いました。その結果、満足度が高いアイテムとして「電子マネー・プリペイドカード」「チケット」「食品」の3つのカテゴリが上位となりました。また年代・性別によって満足度の傾向が異なることも明らかになっています。
この記事の目次
調査レポートの概要
オンラインギフトサービスを通じた幸福度の高い世の中の実現を目指す「ギフトモール オンラインギフト総研」は、利用者が増加している「ソーシャルギフト」の動向を踏まえ、ソーシャルギフト利用経験者に特化した実態調査を実施しました。全国の15歳~59歳の男女、合計2,250人(2024年7月からの1年間にギフト購入経験があり、ソーシャルギフトを贈った・受け取った経験がある人)を対象とした本調査の結果を、全16回にわたって順次発表するレポートのうち、今回は第7回目となります。
今回のレポートでは、企業からソーシャルギフトを受け取った経験のある932名を対象に、「満足度が高いビジネスギフト」について詳細分析が行われました。その結果、企業からソーシャルギフトとして受け取って満足度が高かったアイテムは「電子マネー・プリペイドカード」「チケット」「食品」の3つのカテゴリであることが明らかになっています。
また、年代・性別によって満足度の傾向が異なることも判明しました。「電子マネー・プリペイドカード」(50代女性56.6%)「チケット」(50代女性49.8%、40代女性45.2%)と比較的女性の方が満足度が高い一方、「カタログギフト」(30代男性35.3%、40代男性35.0%、50代男性33.3%)「食品」(日常的価格帯の食品で30代男性29.4%、高価格帯の食品で40代男性24.7%)など、比較的男性の満足度が高い傾向が見られます。
ギフトモール オンラインギフト総研の小川安英所長は「企業がソーシャルギフトを利用してビジネスギフトの贈る場合、『電子マネー・プリペイドカード』『チケット』『食品』の3つの商材カテゴリの満足度が高いことが明確になった。電子マネー・プリペイドカードなどはもらってすぐに使えるという特徴がソーシャルギフトとの相性がよく普及している一方、カタログギフトや食品がソーシャルギフトとして増加傾向にある」と分析しています。

ギフトモール オンラインギフト総研 所長 小川 安英
1998年リクルート(現リクルートHD)入社。人材、旅行、金融にまたがる幅広い領域に従事したのち、ギフト領域におけるイノベーションを目指し、2020年7月ギフトモールに参画。10兆円の規模を持つギフト市場の中でも特にオンラインギフトの可能性に着目し、利用率の推移や市場動向を分析。総研立ち上げ以降、様々な調査を定期的に実施・発表し、数々のセミナーへの登壇、テレビや新聞、雑誌などメディアへの出演実績を重ねながら、次世代ギフトの形を精力的に探求しています。
詳細調査結果
1.ビジネスギフトとして満足度が高いのは「金券・チケット系」「カタログギフト」「食品」の3本柱
満足度の高いビジネスギフト TOP5
Q:企業から受け取って特に嬉しかったソーシャルギフトはどのようなものですか。(いくつでも)

企業からソーシャルギフトを受け取った経験のある932名に対して、「企業から受け取って特に嬉しかったソーシャルギフトはどのようなものか」を調査した結果、「電子マネー・プリペイドカード」が46.8%で最多となりました。
この結果から見える3つの重要なポイント
ポイント1:「金券・チケット系」への高い支持
「電子マネー・プリペイドカード」(46.8%)と「コンビニや店舗で交換できるチケット」(40.7%)を合わせた「金券・チケット系」が高い満足度を示しています。ECサイトやリアル店舗ですぐに使える電子的なポイントやチケット類は、受け取ってすぐに金券的に使える利便性が、ソーシャルギフトとしての相性もよい商材として最も普及しており、かつ満足度も高いという調査結果となっています。
ポイント2:「好きなものを選べるカタログギフト」もソーシャルギフトとして台頭
「好きなものを選べるカタログギフト」(28.0%)は4人に1人がもらって嬉しかったと回答しており、第3位にランクインしています。企業がその顧客や取引先に対して、ソーシャルギフトを利用して贈る商材として、「選べるギフト」が台頭してきており、今後さらに拡大する可能性があります。
ポイント3:「食品」の安定した人気
冷凍食品(カニ・肉)やお米などの食品ギフトは「日常的価格帯の食品」21.2%・「高価格帯の食品」15.8%と安定した人気を維持しています。日常使いから高価なものまで幅広く、現物の商品の中では高い満足度となっています。ソーシャルギフトで贈ることのできる商材は多岐に及んでおり、その商材のバリエーションが今後さらに広がる可能性があります。

2.【性別・年代分析】「電子マネー・プリペイドカード」「チケット」は女性の満足度が比較的高く、「カタログギフト」「食品」は男性の満足度が比較的高い
企業からソーシャルギフトを受け取った経験のある932名の回答を性別・年代別に分析した結果、性年代別で満足度の傾向が異なることが明らかになりました。
「金券・チケット系」は女性の満足度が比較的高い
「電子マネー・プリペイドカード」は女性の満足度が比較的高く、特に50代女性では56.6%が満足と回答しました。また、「コンビニや店舗で交換できるチケット」についても50代女性で49.8%、40代女性で45.2%と高い満足度となっています。
「カタログギフト」「食品」は比較的男性の満足度が高い
性年代別では「好きなものを選べるカタログギフト」への男性の満足度は女性より相対的に高く、特に30-50代男性では(30代35.3%、40代35.0%、50代33.3%)となりました。
また、「食品」については男性の方が女性より明確に高い満足度であり、年代別に見ると30代男性では日常的価格帯の食品で29.4%、40代男性では高価格帯の食品で24.7%と最も高い数値を記録しました。一方、女性では同カテゴリがそれぞれ7-18%程度に留まり、企業から贈られる食品ギフトは男性の満足度の方が高いという結果となっています。
ビジネスギフトの商材選定において、贈る相手の性別や年代に応じて、満足度を向上させるためのヒントになるかもしれません。
3.【企業がソーシャルギフトを利用する際、押さえておくべきポイント】
今回の調査結果から見える、企業がソーシャルギフトを利用する際に考慮しておいたほうがよい3つのポイントは以下の通りです。
1. 「チケット・金券系」は満足度が高い
「金券・チケット系」はソーシャルギフトとしての相性が最もよい商材カテゴリです。ソーシャルギフトの利用者にとっては、受け取ってすぐに利用できるギフトは利便性が高く、また基本的にギフトの送料も発生しないため、企業側からみたマーケティングの高い費用対効果が期待できます。
2. 台頭する「選べるギフト」を活用することも差別化のカギに
カタログギフト(28.0%)に代表される「選べるギフト」がソーシャルギフトの中でも重要な位置を占めてきています。消費者のライフスタイルや価値観の多様化が進む中で、企業が自ら贈るアイテムを決めるのではなく、また単純に金券のようなものを贈るのでもない、その中間にある「受け取り手が自分のニーズに合わせて選択できるギフト」は、金券やチケットを贈る企業との差別化のカギになりえます。
3. ターゲット層に応じて贈る商材を切り替える
性別・年代による嗜好の違いなどを踏まえ、より精密なターゲティングに基づいたギフトの選定が重要です。今回の調査結果から見えてくるように、例えば30-50代男性にはカタログギフト、40-50代女性には電子マネー・プリペイドカードといった使い分けにより、ギフトの満足度を向上させられる可能性があります。
FAQ形式でのトピックス整理
Q1. ビジネスギフトとして最も満足度の高い商材は何ですか?
A. 「電子マネー・プリペイドカード」が46.8%の満足度、続いて「コンビニや店舗で交換できるチケット」(40.7%)、「好きなものを選べるカタログギフト」(28.0%)となり、金券的な性質を持つ商材が高い満足度となっています。
Q2. 年代・性別によってギフトの満足度に違いはありますか?
A. はい。30-50代男性は「カタログギフト」の満足度が比較的高く(30代35.3%、40代35.0%、50代33.3%)、50代女性は「電子マネー・プリペイドカード」の満足度が相対的に高い(50代女性56.6%)です。
調査概要
実施時期:2025年6月
実施内容:インターネット上のパネルによる調査
調査主体:株式会社ギフトモール オンラインギフト総研
回答人数:全国15歳〜59歳の男女2,250名(ソーシャルギフトの贈った・受け取った経験がある人) ※本設問は企業からソーシャルギフトを受け取った経験のある932名が対象
※小数点以下の四捨五入により合計100%にならない場合があります。
出典元:株式会社ギフトモール オンラインギフト総研 プレスリリース