
印刷・集客支援のプラットフォームを運営するラクスル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 グループCEO:永見世央)が、印刷市場において需要が高く、高成長を続けているパッケージ領域で、ユーザーが自由に寸法を指定して化粧箱印刷ができる専門EC「ラクスルパッケージ」の提供を開始したことが明らかになりました。
同サービスにより、従来のチラシ・名刺などの販促・事務印刷の領域だけでなく、高付加価値なブランドパッケージ印刷領域の商品・サービスも拡充され、全国の中小企業における商品開発・ブランディング活動まで一貫してサポートする事業展開を目指しているとのことです。
この記事の目次
サービス開始の背景・市場のポテンシャル
ラクスルの祖業である印刷調達領域の中でも、商品の包装に使われる「パッケージ印刷」は目覚ましい成長を続けている分野です。市場規模はおよそ1.5兆円程度と試算されており、これまでラクスルが手掛けてきた商業印刷や事務用印刷と同等の巨大で有望なマーケットとなっています。

パッケージ印刷は有望な市場でありながら、組み立てた状態での細かい寸法指定が求められたり、デザイン面での複雑性が高いという特性から、日本国内ではこれまでEC(通販)化率が相対的に低く、ラクスルも含めて参入事業者が少ないEC未開拓のマーケットでした。一方で、印刷ECの先進地である欧州ではすでにパッケージの印刷通販が一般的なサービスとして確立されており、国内においてもEC化率のポテンシャルは非常に大きいと考えられています。
また、ラクスルサービスの会員の中にもパッケージ印刷のニーズを持つ顧客は多く、他社に発注経験を持つユーザーも存在するとのことです。同社が発注経験のある顧客にアンケートを実施したところ、既存のパッケージ印刷業者に対して発注ロットの大きさと価格が不満点となっている一方で、新たなパッケージ業者を探すことや条件を満たす商品を見つけることの困難さを感じているケースが多いことが判明したそうです。
パッケージ印刷発注経験を持つお客様の声(同社アンケート調査より抜粋)
・パッケージ印刷は知らない業者ばかりで、とても選びにくい。候補を探すだけで半日かかる
・パッケージ印刷のサイトを見ても、欲しい箱の価格や納期がすぐに分からず、注文方法もよく分からないことが多い
このような背景から、ラクスル株式会社はサービスに必要な機能や分かりやすいUI・UXの検証などを経て、パッケージ印刷に特化した専門ECとして「ラクスル パッケージ」を開始し、まずは化粧箱(紙器)カテゴリから本格的にパッケージ印刷市場への参入を図るとしています。なお、その他の参入カテゴリについては順次公開予定とのことです。
「ラクスル パッケージ」が選ばれる3つのポイント
「ラクスル パッケージ」は、ネット印刷「ラクスル」のサービスの中でも、商品の包装などに用いられる立体の印刷商品(いわゆる「パッケージ印刷」)に特化した専門のECドメインとなります。同サービスが選ばれる3つのポイントについて紹介します。
1. ストレスフリーな注文方法で自由寸法を指定できる
「ラクスル パッケージ」では、内容物やブランドイメージに合わせて、サイズ・寸法を自由に指定して注文することが可能です。ユーザーが希望する幅・奥行・高さなどを指定すると、箱として製造可能な寸法かが自動的に判定され、納期・ロット別の価格表がチラシや名刺の注文と同様に瞬時に提示されます。
また、用途に合わせて選べる形状・寸法が決まった定型サイズパッケージの発注も可能となっています。コストを抑えつつ、スムーズに印刷・注文したいユーザーに適したオプションです。

2. 仕様のご相談無料
寸法や仕様選択についての相談は、常設されているメッセージ機能を使って、パッケージ印刷専門のオペレーターに相談することができます。相談は無料で、安心して注文できる体制が整えられています。

3. 箱の試作サンプル無料
パッケージ制作においては、本番注文の前に箱を試作して、サイズ感や用紙の感触、印刷イメージなどを確認するユーザーが多いため、「ラクスル パッケージ」でもそのような試作確認に対応しています。特に要望の多い無地箱の試作サンプルについては、希望の寸法のものを全てのユーザーに無料で提供しており(一部制限あり)、簡単にサンプル発注をすることが可能です。
これら3点をはじめとする充実した機能により、従来のパッケージ業者への発注時に必要な工程である「打ち合わせ・見積もり・サンプル制作」といった時間と手間を大幅に削減し、圧倒的に簡単にパッケージ印刷の注文ができるサービスとなっています。
パッケージ印刷は、有望な市場でありながら、組み立てた状態での細かい寸法指定が求められたり、デザイン面での複雑性が高いという特性から、これまで日本国内ではEC化率が相対的に低く、参入事業者が少ないEC未開拓のマーケットでした。一方で、印刷ECの先進地である欧州ではすでにパッケージの印刷通販が一般的なサービスとして確立されており、国内市場においてもEC化率向上の余地は大きいと考えられています。
ラクスル株式会社は従来から提供してきた印刷サービスの知見とネットワークを活かし、パッケージ印刷市場において新たな価値提供を目指しています。同社のこの取り組みにより、中小企業における商品開発やブランディング活動がさらに活性化することが期待されます。
「ラクスル パッケージ」は化粧箱(紙器)カテゴリからスタートし、今後も順次他のカテゴリも展開予定とのことです。企業の商品パッケージ制作において、新たな選択肢として注目されるサービスといえるでしょう。
サービス概要
サービス名: ラクスル パッケージ
同社は、「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」という企業ビジョンのもと、「End-to-Endで中小企業の経営課題を解決するテクノロジープラットフォーム」を目指し、事業運営を行っています。
従来の「モノ」を中心とした事業領域にとどまらず、企業経営における「ヒト・モノ・カネ」すべての管理領域でのサービス提供を通じて、日本企業の約99.7%を占める中小企業の包括的な経営課題解決の実現を目指しているとのことです。
出典元:ラクスル株式会社 プレスリリース