
生活協同組合パルシステム千葉は9月より、株式会社ライナフが提供する「スマート置き配」サービスを千葉県内全8センターに導入したことが発表されました。このサービスにより、オートロック付きマンションにお住まいの利用者が不在時でも、共用エントランスをデジタルキーで安全に解錠し、玄関前まで商品を届けることが可能になります。
デジタルキーによる解錠システムの導入により、不在時でも自宅まで商品を配達できるようになり、利用者の利便性が大幅に向上しました。また、オンラインでの配達状況確認サービスと組み合わせることで、さらに便利に利用できるようになっています。
この記事の目次
デジタルキーを用いた解錠で利便性向上
「スマート置き配」は、ライナフが提供するスマートロック「NinjaEntrance(ニンジャエントランス)」を活用したサービスです。このシステムでは、オートロック付きマンションの共用エントランスの鍵がデジタル化され、入館権限を付与された配送職員がオートロックを解錠し、利用者が指定した場所まで商品を届けることができます。
セキュリティ面についても配慮されており、解錠履歴は全て記録されるため、利用者やマンション管理者は安心して利用することができます。この仕組みにより、心理的、経済的な負担なくサービスを活用できる環境が整っています。

従来の配達サービスの課題を解決
この「スマート置き配」サービスの導入により、利用者には大きなメリットがもたらされます。これまで不在時には1階の共用スペースなどに配達されていた商品を、自身で自宅まで運ぶ必要がありましたが、その手間が解消されます。さらに、1階の共用スペースへの置き配が許可されていないオートロック付きマンションでも、日中不在にする世帯が利用できるようになりました。
パルシステムはこれまでも、オートロック付きマンションへの配達サービスを行ってきましたが、建物によっては利用者本人による入口の解錠が必要なケースがありました。そのため、利用者は配達の時間に合わせて外出を控えるなどの負担を強いられる場合がありました。「スマート置き配」の導入は、こうした課題を解決し、サービスの利便性向上と拡充を実現するものです。
オンラインサービスとの連携で配達状況を把握
パルシステムはオンライン上で、配達順と前週の配達時刻、当日の配達状況を確認できるインターネットサービスをすでに提供しています。「スマート置き配」とこれらのサービスを組み合わせることで、利用者は不在にしていても配達状況を把握し、玄関先で置き配された商品を安心して受け取ることができるようになりました。
パルシステム千葉は今後も、多様な組織との協同により、利用者の日々の暮らしをサポートする取り組みを進めていく方針です。新たなテクノロジーを活用したサービス拡充により、忙しい現代生活の中でも便利に利用できる環境づくりを目指しています。

オートロックマンション配達の新たな選択肢
「スマート置き配」の導入は、特に都市部を中心に増加しているオートロック付きマンションの居住者にとって、大きな価値があります。日中仕事や外出で不在にすることが多い世帯では、これまで生協の配達サービスを十分に活用できないケースがありました。このサービスにより、そうした世帯でも安心して利用できるようになり、生協の食材や日用品を届けるサービスの利用機会が広がることが期待されます。
特に共働き世帯や単身世帯など、日中不在になることが多い家庭にとって、この「スマート置き配」は大きなメリットをもたらします。仕事や育児、介護など様々な理由で時間的制約のある方々も、配達時間を気にせず、生協のサービスを利用できるようになります。
デジタル技術の活用による配達サービスの進化
今回のサービス導入は、デジタル技術を活用した生活協同組合の配達サービスの進化を示すものです。スマートロックなどのデジタル技術と、従来の食品・日用品の宅配サービスを組み合わせることで、これまでにない利便性を実現しています。
さらに、セキュリティ面にも配慮されており、デジタルキーの使用履歴が全て記録される仕組みは、利用者とマンション管理者の双方に安心をもたらします。技術の発展により、安全性と利便性を両立したサービスが実現しています。
パルシステム千葉では、今後も技術革新に対応しながら、組合員の声を反映したサービス改善を継続していく方針です。多様化するライフスタイルに合わせた柔軟なサービス提供により、より多くの方々の生活をサポートしていくことを目指しています。
出典元:生活協同組合パルシステム千葉 プレスリリース