プレイド社、CXプラットフォーム「KARTE」の新エディタ「フレックスエディタ」を提供開始、AIエージェント支援機能も搭載

株式会社プレイド(東京都中央区、代表取締役CEO 倉橋健太)は、同社が提供するCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」のエンドユーザー向け施策の作成や配信を担うアクション機能において、メジャーアップデートを実施したことを発表しました。

KARTEのアクション機能は継続的に拡充と改善が行われてきましたが、今回のアップデートは2015年の正式提供開始以来初めてとなるメジャーアップデートとなります。このアップデートにより、AIエージェントによる支援機能を備えた施策エディタとして「フレックスエディタ」が新たに提供開始されることになりました。

フレックスエディタの開発背景

フレックスエディタは、コーディングスキルやツールへの技術的知識がなくても高品質なUIを備えた施策を直感的に作成・編集できるエディタです。

プレイド社は、CXプラットフォーム「KARTE」の提供を通じて、CX改善とそれを通じた事業成長をミッションとする多くのマーケターを支援してきました。より良い体験の創出に取り組む方々から、KARTEを活用する中で「自分たちのブランドらしい、細やかなデザイン調整やカスタマイズを行うにはHTML/CSSの知識が必要である」「専門スキルを持つ人材が多くないため、施策の実行までに時間がかかる」「自分の組織で施策作成が完結しないため、他部門や外部企業に協力を仰ぐのに時間やコストが生じてしまう」といった課題の声が寄せられていたとのことです。

このような課題に対してプレイド社は、KARTEで解析する1st Party Customer Dataによる高度な顧客理解とそれによって生まれるKARTEを活用する方々の良いCXへのアイデアを、すばやく、スムーズに、品質高く、そのブランドらしい最適な体験へと還元できるよう支援するため、「フレックスエディタ」を開発しました。これまでのKARTEのアクション機能の強みであった豊富な施策テンプレートとその活用による迅速な施策実行はそのままに、AIエージェントによる施策作成支援やプロダクト活用支援機能も備え、コーディングスキルやツールへの技術的知識がなくても高品質な施策を作成できるようになります。

フレックスエディタの主な特徴

フレックスエディタによって、専門スキルがなくても自由にすばやく施策を作成できます。施策作成者の発想を制限なく反映させるだけでなく、そのブランドの体現する世界観やキャンペーンの連続性を担保したうえで施策を作成でき、顧客視点/ブランド視点での体験の一貫性と品質を維持しながら、KARTEを活用する方々のアイデアを良い施策の実現につなげます。

画面上での直感的な操作で施策をカスタマイズ

画面上の操作だけでテキスト、画像、ボタンなどの要素を自由に追加・配置・装飾でき、オリジナリティある施策をスピーディに作成できます。デザインの知識がなくても、視覚的に確認しながら効果的な施策を構築することが可能になっています。

デザインを担保する仕組みで高品質なUIデザイン

豊富なテンプレートに加え、ウェブデザインの知識がなくてもバランスの取れた規則性のあるレイアウト作成をサポートし、高品質なUIを実現します。これにより、専門的なデザインスキルがなくても、一定水準以上の見栄えのする施策を作成することができるようになります。

ブランドの世界観の統一や一貫性をもった施策作成

ブランドレギュレーションに則った施策のパーツを予め登録したり、作成したパーツや設定を保存して再利用したりできます。ブランドおよびチーム内でのデザイン標準化や施策展開の効率化を促進し、属人化を防ぎます。これにより、誰が作成してもブランドの世界観を維持した施策を展開することが可能になります。

AIエージェントが施策作成やプロダクト活用を支援

フレックスエディタはAIエージェント機能を備えています。自然言語による指示で施策の編集を行えたり、質問すればフレックスエディタの仕様を回答してくれたりします。今後、自然言語による画像生成、任意の画像を元にしたUI/GUI生成、施策のターゲット像やサイトの特徴の指示に基づく施策クリエイティブ生成などの機能の提供も予定されているとのことです。

※現在、AIエージェント機能はβ版での提供となります。

まずKARTE WebとKARTE for Appの施策作成で実装。今後はKARTEシリーズの標準エディタへ

フレックスエディタは、まずオンサイトのCX向上を担う「KARTE Web」とアプリマーケティングの「KARTE for App」のエディタとして提供されます。今後は、サイト改善の「KARTE Blocks」などKARTEシリーズのプロダクトの施策作成の標準エディタとして実装する予定とのことです。

さらに今後、KARTEのアクション機能では、エンジニアやコーディングスキルに長けたマーケターがコーディングによって施策を作成・編集・管理できる「コードエディタ」の提供も予定されています。コードエディタはフレックスエディタとの互換性を備えます。プレイド社は、マーケター・デザイナー・エンジニアがコラボレーションしながら良い顧客体験を形づくる施策を展開できるよう、引き続きKARTEのアクション機能の拡充を推進していく方針です。

※一定期間は、フレックスエディタだけでなくこれまでのエディタも使用可能となっています。

先行活用企業のコメント

株式会社坂ノ途中 EC事業部マーケティング担当 柳田悠里氏

KARTEで「おすすめ商品」を提案する接客を継続的に行っています。以前は既視感のあるデザインになりがちでしたが、フレックスエディタであれば画像や色以外も、例えばカルーセル形式をリスト形式にするなど表示フォーマットも含めて簡単に変えられるので、毎回クリエイティブに差を出せるようになりました。以前はCSSの知識がないとできないことも多かったのですが、フレックスエディタのおかげでいろいろなパターンをさくっと試せるようになったので、A/Bテストの実施のハードルが下がりました。

ポート株式会社 就職支援事業部 アライアンスDiv. プロダクトデザインG 竹内祐太氏

フレックスエディタであれば、HTMLやCSSを書かずとも画面上で細かいデザイン調整や文言の差し替えができるので施策配信までの時間を短縮できました。また、動きのある要素も簡単に追加できるので、エンジニアやデザイナーに頼らなくても接客のバリエーションを増やすことができました。

株式会社雨風太陽 事業推進・CS部 名雪絵美氏

これまで「レイアウトやフォントを細かく調整したい」と思っても、HTMLやCSSの知識が必要なため、妥協することもありました。今回導入されたフレックスエディタであれば、施策作成におけるデザインの自由度が高く、ブランドの世界観を反映した納得のいくUIを自分の手で作れる点が大きな魅力です。見た目のクオリティに妥協することなく接客体験を構築できるようになり、今後は施策の実行数そのものも増やしていけそうです。

トランスコスモス株式会社 CX事業統括 DI事業本部 DMC第3統括部 DMC3部 4課 内藤政貴氏 (KARTEオフィシャルパートナー)

「フレックスエディタ」を使うことで、施策作成にかかる時間を2〜3割ほど削減でき、浮いた時間で分析やレポーティングにより時間を使い、お客様への提供価値の幅を広げられています。デザインのトンマナも簡単に統一でき、属人性を排除した運用ができています。

CXプラットフォーム「KARTE」について

「KARTE」は、ウェブサイトやアプリを利用するお客様の行動をリアルタイムに解析して一人ひとり可視化し、個々のお客様にあわせた自由なコミュニケーションをワンストップで実現するCX(顧客体験)プラットフォームです。2015年3月にサービスを開始しました。高い拡張性を備えており、オンサイトに限らず様々なシーンでのマーケティング課題やニーズに合わせた活用が可能です。KARTEは、あらゆるデータを個客軸で統合・解析することで圧倒的な顧客理解を可能とし、エンドユーザーにおける体験価値(CX)の向上を実現します。

株式会社プレイドについて

プレイドは「データによって人の価値を最大化する」をミッションに掲げるテクノロジーカンパニーです。2015年にCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」の正式提供を開始しました。1st Party Customer Dataのリアルタイム解析を強みとするKARTEシリーズのプロダクトとCX戦略策定から実行まで担うプロフェッショナルサービスの提供により、顧客提供価値最大化のための伴走パートナーとして企業の事業成長に貢献しています。

フレックスエディタの導入により、マーケティング担当者はコーディング知識がなくても高品質な顧客体験を設計できるようになります。また、AIエージェントによる支援機能により、施策作成の効率化とクオリティ向上の両立が期待できます。今後もKARTEのアクション機能は進化を続け、企業のCX向上をさらに支援していく予定です。

出典元: 株式会社プレイド プレスリリース

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