株式会社ウェブライフが食品事業者向けShopify構築サービス「BiNDec MODEL フード」をリリース - 三温度帯配送対応など食品EC特化機能を搭載

株式会社ウェブライフ(本社:東京都港区、代表取締役:熊崎隆人、山岡義正)は、Shopify(ショッピファイ)の法人向けEC構築・運用サービス「BiNDec(バインド・イーシー)」において、食品事業者向けの新モデル「BiNDec MODEL フード(以下、MODEL フード)」をリリースしたことを発表しました。

同社によると、MODELフードは、400以上のShopifyストア構築実績とShopify Premierパートナーとしての知見・技術力に基づき開発されたとのことです。三温度帯配送や産地直送、賞味期限管理、軽減税率帳票などのバックエンド運用基盤に加え、ギフト対応や定期購入(サブスクリプション)などの販売機能を体系化したモデルとなっています。在庫・物流の最適化や外部サービス連携まで見据えた全体設計により、運用効率を高めつつ売上拡大に直結する機能を提供するとしています。

食品EC市場の背景と課題

食品EC市場は、ライフスタイルの変化とともに拡大を続けています。経済産業省「令和6年度 電子商取引に関する市場調査」によれば、2024年の食品・飲料・酒類分野のBtoC-EC市場規模は3兆1,163億円(前年比6.36%増)と物販系で最大の規模となっています。一方で、EC化率は4.52%と物販分野の下から2番目にとどまっており、参入ハードルの高さが示されています。

この参入ハードルの高さには、いくつかの要因があります。冷蔵・冷凍・常温の三温度帯管理や賞味期限制約に代表される複雑な物流・在庫要件、実店舗での「ついで買い」や「現物確認」を前提とする日常購買の志向、食品表示法や軽減税率への法規制・表示対応、そして顧客単価に対して高い配送コストなどが挙げられます。

株式会社ウェブライフは、こうした成長余地と課題を抱える食品分野に向けて、食品ECに必要な要素を体系化した「BiNDec MODEL フード」を開発しました。このモデルは、複雑なバックエンドの運用条件の仕組み化、ギフト対応・サブスクリプションなどの販売機能に加え、OMOやSNSコマースまで含むチャネル戦略を統合的に支援するとしています。物流から販売までを一気通貫で最適化し、国内外のチャネル拡大と収益機会の創出を後押しするユニファイドコマースの実現により、食品ブランドの事業成長をサポートする内容となっています。

食品ECを伸ばす3つの理由

用途に合わせた「のし」やラッピングを選択可

ギフト最適化(熨斗・ラッピング・eギフト)

MODELフードでは、用途別の「のし」やラッピングを標準実装しています。オンラインで贈れるeギフトにも対応し、法人・季節・内祝い等の多様なニーズを取りこぼさない設計となっています。

商品ごとの適切な配送方法、物流管理の業務を効率化

安心・安全の購入体験(温度帯・成分・税率表示)

冷凍・冷蔵・常温の三温度帯とピンポイント日時指定に対応しています。原材料・栄養成分・アレルゲン・軽減税率の表示を整え、顧客の安心感を高める工夫がなされています。

定期購入の継続率を上げるための仕掛けをカスタマイズ

食品特化サブスクでLTV最大化(回数割引・選べるメニュー)

回数割引・選べるメニュー・スキップなど継続率を高める定期購入の運用設計が可能です。商品内容のカスタマイズなど柔軟なルール設定により、顧客の長期的な利用を促進する仕組みが提供されています。

MODEL フードの主な機能

MODEL フードには、食品ECに特化した多様な機能が搭載されています。以下に主な機能を紹介します。

サブスクリプション(定期購入):回数割引や商品内容のカスタマイズなど柔軟にルール設定ができるサブスクリプションでの販売が可能です。

ギフトラッピング・のし紙:用途に合わせて選べるラッピングオプションを実装。ラッピング資材も商品として在庫管理できる仕組みになっています。

三温度帯配送:商品ごとに冷凍、冷蔵、常温で適切な配送方法にシステム側で対応し、物流管理の業務を効率化します。

栄養成分・アレルギー表示:原材料や成分、食物アレルギー表示など商品の安全性に関する情報を適切に掲載できます。

季節・期間限定商品:期間限定で販売したい商品の開始・終了のタイミングを完全自動化することが可能です。

キャンペーンLP:シーズンイベントや新商品など売込みたい商品にフォーカスしたLPで戦略的なマーケティングが実現できます。

モバイルオーダー:スマホアプリから注文・決済まで完結し、店頭で商品を提供するモバイルオーダーシステムを構築することができます。

EC×店舗ポイント共通化:ポイントや購入履歴の共通化によって顧客ロイヤリティを向上させることができます。スマホアプリ化することで、エンゲージメントや販促の施策をより効果的に展開可能です。

予約・受注販売:誕生日やおせち、クリスマスなど、特定の日付に商品が配送されるイベント性の高い商品の販売にも予約や受注の形式で対応可能です。

複数拠点出荷・産地直送:最寄り拠点・産地からの最適配送を自動化し、効率的な物流を実現します。

日時指定配送:イベント当日の時間帯指定までピンポイント制御が可能で、顧客の希望に柔軟に対応できます。

購入制限:品薄時の上限数設定や転売対策として、購入数を制限する機能も備えています。

セット販売・まとめ買い割引:複数商品のバンドルや一定数以上で割引適用する仕組みにより、客単価向上を図ることができます。

店頭受取:ECで購入後、指定日時に店頭で商品を受け渡すオムニチャネル対応が可能です。

カスタマーレビュー・UGC:購入者のレビューを商品ページ等に表示することで、購入検討者の判断材料を提供します。

LINE連携:LINEアカウントと連携し通知をパーソナライズすることで、顧客とのコミュニケーションを強化できます。

ベストセラー/レコメンド:人気商品や関連商品を表示するエリアを追加し、クロスセル・アップセルを促進します。

チェックアウトカスタマイズ:チェックアウト画面に任意のブロックを挿入することができ、購入時の体験を最適化します。

ポイント:購入額に応じて次回に使えるポイントを付与し、リピート購入を促進します。

個別配送料設定:重量・温度帯・便種で細分化した配送料設定が可能です。

動画マーケティング連携:各種SNS連携、実施短尺レシピ・開封体験の埋め込みなど、視覚的なマーケティング施策に対応しています。

その他の詳しい機能については、公式サイトで紹介されています。

BiNDecとは

BiNDecは、Shopifyのプラットフォームを基盤に、独自のノウハウと技術で開発したShopifyアプリを「BiNDecアプリ(バインド・イーシー・アプリ)」としてラインナップしている商品です。ECサイトの構築・運用・改善を体系化することで、導入のリードタイム短縮とメンテナンス負荷の軽減を両立したサービスとなっています。

現在は、コスメ・アパレル・食品・エンタメ・B2Bなど業種ごとの最適構成を「BiNDec MODEL(バインド・イーシー・モデル)」としてモデル化しています。さらに、LTV最大化支援やグローバル展開、OMO対応など、あらゆるECビジネスにおける共通課題にも対応すべく進化を続けているとのことです。

これまでに400以上のShopifyストアを構築・支援し、単なるサイト制作に留まらない「全体最適型ECソリューション」として、中堅〜大手企業の成長を支援していると同社は説明しています。

株式会社ウェブライフについて

株式会社ウェブライフは、前身となる株式会社ウェブライフジャパンの時代に、EC-CUBEによるEC構築支援で10年間の実績を重ねた後、2007年よりShopifyによるEC構築をスタートしました。Shopify Plusパートナーとして多くのEC事業者を支援したとして、2021年にはShopify Plus Partner of the Yearを受賞しています。

2022年には株式会社ウェブライフを新設合併し、独自にShopifyアプリを開発、仕組み化したECソリューション「BiNDec」の提供を開始しました。2023年にはShopify Plus Upgrade Partner of the Yearを受賞し、2025年よりShopify Premierパートナーとなっています。

そのほか、ノーコードCMSの「BiNDup(バインド・アップ)」、ブランドプロデュースやCG・映像制作を担うクリエイティブ事業も展開しています。

出典元:株式会社ウェブライフ プレスリリース

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