
CATS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:松本 勇)は、Web広告計測システム「CATS」に新機能『CATS for GA』を実装したことを発表しました。この新機能により、Google Analytics 4(GA4)の計測データを広告管理画面のコンバージョン(CV)データとして直接反映させることが可能となり、広告運用の効率化と最適化が実現するとのことです。
同社によりますと、GA4で数値管理を行っている広告運用において、広告管理画面とのデータ乖離を解消し、より正確で効率的な広告効果の把握と最適化が実現できるようになるとしています。
この記事の目次
CATS for GAの実装背景

広告媒体が計測しているデータには、タグの多重不良や間接CVを拾ってしまうなどの問題があり、実際のCV数値との間に乖離が生じることが多くあるようです。このような不正確なデータに基づいて広告媒体側の機械学習が進むと、効率的な広告運用が難しくなり、広告費の無駄遣いや機会損失が発生する可能性が高まります。
CATS株式会社によりますと、多くの広告運用担当者から「GA4の計測データをそのまま広告媒体の管理画面にCVとして反映したい」という要望があったことから、今回の機能開発に至ったとのことです。GA4のデータを直接活用することで、より精度の高い広告運用が可能になると期待されています。
CATS for GAがもたらすメリット
『CATS for GA』の実装により、以下のようなメリットが実現されるとしています。
①媒体機械学習の最適化
CATS for GAは、GA4の計測データを広告媒体の管理画面に直接通知することで、計測誤差を大幅に減少させることができます。これにより、媒体の機械学習が最適化され、実際のCVデータを基に学習が進むため、より適切なターゲティングや予算配分が実現するとのことです。広告効果の最大化につながる重要な機能といえるでしょう。
②工数削減
従来、「CATS」を用いて広告媒体に正確なデータを連携するためには、広告成果計測に「CATS」の環境を用いる必要がありました。その場合、広告出稿するLPのURLをそのまま広告媒体に入稿するのではなく、「CATS」が発行する計測URLに差し替えて入稿する必要があったとのことです。
しかし、『CATS for GA』では計測環境がGA4に移行し、「CATS」はGA4のデータを広告媒体に通知するだけの役割を担うようになります。そのため、「CATS」発行の計測用URLへの差し替えが不要となり、広告LPのURLをそのまま入稿することができるようになったとしています。この変更により、広告運用における工数が大幅に削減されるとのことです。
また、実装方法も非常にシンプルで、GA4の管理画面でコンバージョンAPIを設定するだけで完了するため、専門的な知識は必要ないとしています。誰でも簡単に導入できる点も大きなメリットといえるでしょう。
上記2点のメリットにより、広告主や代理店は追加の工数をかけることなく、GA4の計測データを活用して広告配信の最適化が可能になります。このことは、限られたリソースで効果的な広告運用を行いたい企業にとって大きな価値をもたらすことが期待されます。
CATS社が提供する「CATS」について

「CATS」は、さまざまなWeb広告のクリック数とコンバージョン数を計測し、広告の最適化を実現する広告プラットフォームです。広告の効果を媒体・クリエイティブ単位で正確に計測し、複数の広告効果を一元管理することができるとのことです。
また、代理店用に管理画面を発行して商材評価ができるほか、媒体と直接連携することでリアルタイムに広告成果を確認することも可能とされています。これにより、広告運用の透明性と効率性が大幅に向上するとしています。
「CATS」の主な機能には以下のようなものがあるようです。
<主な機能一覧(抜粋)>
・媒体毎のアドコード発行
・ワンタグ機能
・中間クリック(マイクロコンバージョン計測)機能
・アトリビューション機能
・LPO機能
・ダイレクト計測
・複数コンバージョン計測
・コンバージョン属性の取得
・管理画面共有機能
これらの機能により、「CATS」は単なる計測ツールにとどまらず、広告運用の最適化を支援する総合的なプラットフォームとして機能するとのことです。特に今回実装された「CATS for GA」によって、GA4との連携がさらに強化され、より精度の高い広告運用が可能になったとしています。
まとめ
Web広告を出稿している企業や広告代理店にとって、正確な計測データに基づいた広告運用は非常に重要です。「CATS」はそのような企業のニーズに応える形で、常に新機能の開発や既存機能の改善を行っているとのことです。「CATS for GA」の実装もその一環であり、今後もユーザーの声を反映した機能拡充が期待されます。
今回の「CATS for GA」の実装により、GA4を利用している企業は、より簡単に正確な広告効果測定が可能となり、広告運用の効率化と最適化が進むことが見込まれます。特に複数の広告媒体を利用している企業にとっては、データの一元管理と正確な効果測定が実現することで、広告投資の効率が大きく向上する可能性があるようです。
広告計測の精度向上と工数削減を同時に実現する「CATS for GA」は、デジタル広告の効果測定における新たな標準となる可能性を秘めています。今後の展開と更なる機能強化に注目が集まります。
CATS株式会社 会社概要

代表取締役:松本 勇
事業内容:マーケティングSaaS事業
本社:東京都新宿区西新宿6-8-1 住友不動産新宿オークタワー5/6階
出典元:CATS株式会社 プレスリリース