水橋保寿堂製薬株式会社（本社：富山県富山市）が、人気まつ毛美容液「EMAKED（エマーキット）」について、市場に流通している偽造品に関する注意喚起を発表しました。第三者試験機関による成分解析の結果、正規品とは異なる成分構成が確認され、消費者の健康被害を防止するため早急な対応を呼びかけています。
この記事の目次
偽造品流通による注意喚起
水橋保寿堂製薬株式会社は、まつ毛美容液「EMAKED（エマーキット）」の偽造品について消費者への注意を促しています。同社が最近入手した偽造品について第三者試験機関に依頼して成分解析を実施したところ、正規品とは全く異なる成分構成であることが確認されました。外装や容器は正規品と見分けがつかないほど同一でしたが、内容物が完全に入れ替えられていることが判明しています。
同社はすでに各種ECモール運営会社に対して偽造品の削除や販売差止めを依頼していますが、現時点でも偽造品の流通が継続している状況であるとのことです。消費者保護の観点から、関係各所にはより強固な対応を求めていくとしています。
正規品の識別方法と偽造品の特徴
水橋保寿堂製薬では、正規販売店とお客様を守るために、「EMAKED」製品に以下の識別要素を導入していることが発表されています。
- 番号入りバージンシール（固有番号が付与されており、未開封・改ざんの有無を確認することができます）
- QRコード（正規品確認用として商品に付されています）
- ホログラム（模倣防止のための特殊印刷が施されています）
同社によれば、これらの識別要素が剥がされている、または最初から存在しない商品は、正規品とは認められず、偽造品である可能性が極めて高いと判断されるとのことです。消費者は購入時にこれらの要素を必ず確認するよう呼びかけています。
注意すべき販売店の特徴
近年、一部の販売者において、消費者保護を最優先すべき立場でありながら、「代理店保護」を優先し、自らの販売行為を正当化するケースが増加していると同社は指摘しています。
具体的には以下のような行為や表示が見られるとのことです。
- 「検品のため」という名目で商品を開封する行為
- その結果として、本来メーカーによる検品の証であるバージンシールが欠落している状態での販売
水橋保寿堂製薬は、バージンシールについて、同社が未開封・未改ざんを保証する唯一の証拠であると強調しています。これを開封する行為は、消費者から安全性の担保を奪うものであり、商品や取引上の都合を優先して消費者の安全を軽視するような行動は、同社として看過できない問題であるとしています。
偽造品の成分解析結果について
同社が入手したバージンシールやQRコードが欠落している商品を第三者機関で分析した結果、正規品とは明らかに異なる成分構成が確認されたことが発表されています。
偽造品は安全性試験や品質保証のプロセスを一切経ていないため、肌トラブルや炎症、さらには目元の健康被害をもたらす恐れがあると警告しています。消費者の健康を守るため、正規流通経路からの購入を強く推奨しています。
流通関係者への要請内容
偽造品の流通は消費者の安全を脅かすだけでなく、正規販売店や健全な取引環境を損なう重大な問題です。水橋保寿堂製薬は、モール運営会社・卸業者・再販事業者に対して、以下の対応を強く要請していることが明らかになっています。
- 封印（バージンシール）が欠落・剥離している商品の仕入れ・販売を即時中止すること
- 出品・流通管理において、同社の識別基準（バージンシール・QRコード・ホログラムの確認）を厳格に遵守すること
- 偽造品の疑いがある場合は、速やかに同社へ報告すること
消費者のための正規品購入ガイド
水橋保寿堂製薬によれば、近年ではQRコードの偽造や認証サイトの偽造までもが確認されているとのことです。そのため、通販で購入する場合は、必ず同社の公式通販サイトを利用するよう呼びかけています。
また、店舗での購入については、以下の正規取扱店での購入を推奨しています：
マツモトキヨシ / ココカラファイン / シャン・ド・エルブ / ドン・キホーテ / PLAZA（プラザ） / LOFT（ロフト） / イオン / アットコスメ / 直営店
同社は、これら以外の販売チャネルでの購入については、偽造品を掴んでしまうリスクが高まる可能性があると注意を促しています。
企業としての姿勢
水橋保寿堂製薬は、創業以来「自信のないものは一切売らない」という企業理念を守り続けてきたと強調しています。今後も正規販売店とお客様を守るため、徹底した偽造品対策を講じていく方針です。
消費者に対しては、製品購入時に封印（バージンシール・QRコード・ホログラム）の有無を必ず確認し、安全な製品選びを心がけるよう呼びかけています。
今回の注意喚起は、まつ毛美容液「EMAKED」の偽造品による健康被害防止を目的としており、消費者の安全を第一に考えた対応となっています。正規品と偽造品の見分け方を理解し、安全な製品を選ぶことが重要です。
美容関連製品の偽造品問題は、昨今増加傾向にあり、特に人気商品を中心に偽造品が多く出回っています。消費者としては、公式販売チャネルからの購入を心がけ、少しでも怪しいと感じた場合は購入を避けるなどの注意が必要です。
同社の注意喚起は、消費者保護と市場の健全化を目指す取り組みの一環として、業界内でも重要な意味を持っています。製造メーカーとしての責任を果たし、消費者との信頼関係を構築することが、長期的な企業価値向上につながるという姿勢を示しています。
出典元：水橋保寿堂製薬株式会社 プレスリリース
