生成AI搭載の価格調査サービス「SmapraTracker」9月2日リリース - リスマが競合価格の自動追跡ツールを開発

リユース・EC業界の価格決定業務を支援する株式会社リスマは、競合価格を自動で追跡できる生成AI搭載の価格調査サービス「SmapraTracker(スマプラトラッカー)」を開発し、2025年9月2日に正式リリースすることを発表しています。このサービスは、複数ECサイトや企業サイトの価格変動を自動で収集・通知する機能を持ち、これまで属人化や遅延が課題となっていた価格調査・改定業務を効率化し、利益率の改善と在庫回転の加速を支援するとのことです。

サービスの概要と特徴

SmapraTrackerは、生成AIを活用して商品名の表記ゆれを解消し、任意のURLから価格調査を自動化するサービスです。毎日更新されるデータとアラート機能により、現在の市場価格を即座に把握することが可能とされています。また、ダッシュボードを通じて複数のEC・Webサイトの価格比較や推移を視覚化し、データに基づいた判断を支援します。

料金は月額19,800円からの3つのプランが提供され、追跡するURL数に応じた従量課金となっているため、事業規模に合わせて柔軟に選択できるとのことです。

サービス提供開始日

SmapraTrackerの正式提供開始日は2025年9月2日となっています。

対象ユーザー

SmapraTrackerは、以下のようなユーザーに特に適しているとのことです。

  • 価格競争が激しいEC/リユース/家電・ゲーム・酒類などの小売・買取事業者
  • 競合価格を正確かつ毎日把握し、利益を守るための価格運用を行いたい企業

開発背景 - 属人化と遅延を解消する価格調査の自動化

EC事業者にとって、価格調査の精度とスピードは収益を左右する重要な要素です。しかし実際の現場では、以下のような課題が慢性的に存在していたと同社は説明しています。

・価格決定が担当者の経験や勘に依存する「属人化」の問題

・商品名の表記ゆれによって正確な価格取得が困難であること

・競合の価格変動をリアルタイムに把握できないこと

これらの課題により、週次や日次で手動調査を行っていた場合、競合の価格変動に迅速に対応できず、結果として粗利の悪化や競争力の低下につながっていました。SmapraTrackerはこれらの課題を解決するために開発されたとのことです。

SmapraTrackerの主な機能

SmapraTrackerは、価格調査を完全に自動化するサービスです。任意のURLと取得したい箇所を指定するだけで、価格データを自動的に収集し、時系列でダッシュボードに表示します。

従来の類似サービスでは、特定のモール内での価格取得に限定されていることが多かったのですが、SmapraTrackerではその取得範囲を大幅に拡張し、外部の競合サイトまで幅広くカバーできるようになっています。

また、長年の課題であった商品名の表記ゆれについても、生成AI技術を導入することで解決しているとのことです。さらに、販売価格だけでなく、中古買取価格や二重表記の価格のトラッキングにも対応しており、より実務に直結した活用が可能です。

価格変動を即時に通知するアラート機能や、複数サイトを横断的に比較できるサイト比較機能など、現場のニーズに応える機能も充実しています。

機能詳細

かんたん登録:任意のURLを追加するだけで必要な箇所の価格を抽出することができます。自然言語による指定にも対応しており、商品名の表記ゆれを自動で正規化します。

毎日自動取得:価格データを日次で収集し、週次・月次の変動をグラフ化します。複数サイトの比較も一目で把握できる仕組みになっています。

価格アラート:目標とする価格に到達した場合や、一定幅の変動があった場合に通知を行います。メールで確実に情報をキャッチできるため、重要な価格変動を見逃すことがありません。

ダッシュボード:最新価格の一覧とミニグラフでトレンドを即座に確認でき、機会損失を防止します。

履歴と分析:正確な日別履歴、価格の上昇/下落の可視化、複数ショップの比較表示などが可能です。

価格運用の効率化:平均価格や最高値ベースの基準設定、定率/定額での一括調整、CSV連携にも対応しています。

導入効果

すでに導入されている事例では、以下のような効果が報告されているとのことです。

  • 調査工数を90%削減(約3時間20分/回 → 20分/回)
  • 粗利率を+5%改善(大手小売・買取事業での検証結果)

これらの効果により、人的リソースの効率化と収益性の向上を同時に実現することが可能となっています。

料金プラン

SmapraTrackerの料金体系は、追跡するURL数に応じたシンプルな従量課金制となっています。100URLから始められ、必要に応じて50,000URL以上まで段階的に拡張することが可能です。

1URLは「1ページ(商品・検索・カテゴリなど)」としてカウントされます。すべてのプランで日次データ取得、メールサポート、オンボーディング支援が提供されています。

URL上限 月額料金
100 ¥5,000
500 ¥20,000
1,000 ¥30,000
2,500 ¥50,000
5,000 ¥75,000
10,000 ¥100,000
20,000 ¥150,000
50,000+ ¥250,000〜

※URL上限は「同時に追跡するページ数」の目安です(商品詳細・検索結果・カテゴリ一覧などを1URLとしてカウント)。
※上限内でURLの追加・編集・削除は自由に行うことができます。大量URLや個別要件がある場合は相談可能です。
※全プラン共通で、日次取得、メールサポート、オンボーディング支援が提供されています。

関連サービス:SmapraBI

リスマ社は、SmapraTrackerの関連サービスとして「SmapraBI」も提供しています。SmapraBI は「5秒で最新の中古相場がわかる」相場検索ツールです。

このサービスは、フリマアプリ、ECモール、企業サイトなど最大30サイトの成約金額、買取価格、販売価格を横断的に収集し、買取基準表の作成や日々の運用をサポートするプロダクトです。データは日次で更新されるため、常に最新の相場情報を参照することができます。

  • SmapraBI|中古"相場検索"
    30サイトの成約/買取/販売データを日次で集約し、買取上限の決定や査定の根拠づくりに最適なツールとなっています。

株式会社リスマ 会社概要

SmapraTrackerを提供する株式会社リスマの会社概要は以下の通りです。

社名:株式会社リスマ
設立:2021年4月20日
代表:木村洋介
本社:東京都品川区西五反田7-22-17 TOCビル6階42号
事業内容:
・法人向けに中古価格相場データ「Smapra(スマプラ)」を提供
・個人向けに不要品を下取り、新商品の割引購入が可能なEC「TreMart(トレマート)」を運営

SmapraTrackerの英語紹介

SmapraTracker— See competitors' prices in 5 seconds.

No manual work, no vendor dependency, no site limits. Gen-AI tracks prices for you, every day.

この英語フレーズは、サービスの本質を端的に表現しています。手作業なし、ベンダー依存なし、サイト制限なしで、生成AI技術が毎日価格を追跡してくれるというメッセージが込められています。

SmapraTrackerは、価格調査の自動化によって業務効率を大幅に改善し、競争の激しいEC市場において企業が適切な価格戦略を立てるための強力なツールとなることが期待されます。生成AI技術を活用した商品名の表記ゆれ解消や、複数サイトからの価格データ収集など、これまでの手作業では難しかった課題を解決し、より効果的な価格運用を実現します。

出典元:株式会社リスマ プレスリリース

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