コスモラボが敬老の日に関するシニア調査を発表、プレゼント習慣や健康への不安意識が明らかに

シニア専門のマーケティングプラットホーム コスモラボ(会社名:コスモヘルス株式会社、本社:東京都港区、代表取締役社長 小塚 崇史)がシニア層の『敬老の日』に関するアンケートリサーチのレポートをリリースしました。このレポートでは、50歳以上のシニア層を対象に「敬老の日」や加齢意識に関する意識と実態調査が実施されています。同居状況や、プレゼントの実態、加齢への不安要素、若さ維持への意識、新たな挑戦など、シニア世代の価値観と生活実態が明らかになっています。

調査トピックス

定着していない敬老の日のプレゼント習慣

「もらったことはない」(54.8%)が過半数を占め、敬老の日のプレゼント習慣は必ずしも一般的ではないことが明らかになりました。シニア世代の多くが家族からの特別な贈り物を受け取る機会が限られている状況は、家族関係や世代間交流の在り方に大きな個人差があることを示しています。

実用性と体験を重視するプレゼント選好

喜ばれるプレゼントとして、「美味しいもの(食品・飲料・酒類など)」(47.5%)と「実用的なもの(日用品・衣類など)」(42.3%)が上位を占めています。シニア世代は形式的な贈り物よりも、日常生活で活用できる実用性や、食事を通じた楽しみといった体験的価値を重視する傾向が明確に表れています。

健康面への圧倒的な不安感

加齢による不安として、「健康・病気への不安」(75.6%)と「体力や気力の低下」(74.0%)が突出して高く、約4分の3のシニアが身体的な衰えに対する懸念を抱いています。この圧倒的な数値は、健康維持がシニア世代にとって最大の関心事であり、生活の質を左右する重要な要素となっていることを示しています。

現在の同居状況を教えてください

「配偶者と二人暮らし」(41.1%)が最多で、「子ども・孫と同居」(23.5%)、「一人暮らし」(18.6%)、「それ以外」(16.8%)と続きます。シニア世代の生活形態は夫婦中心の世帯が主流ですが、約2割が単身生活を送っている現実も確認されました。配偶者との二人暮らしが4割を占める結果は、子どもの独立後に夫婦だけの生活に移行する典型的なライフステージを反映しています。

これまでに「敬老の日」に何かプレゼントをもらったことはありますか?

「もらったことはない」(54.8%)が過半数を占め、「毎年もらっている」(21.8%)と、「たまにもらう」(20.3%)を大きく上回っています。「覚えていない」(3.0%)も存在し、敬老の日の贈答習慣は限定的であることがわかりました。過半数がプレゼントを受け取った経験がない結果は、敬老の日が商業的には注目されているものの、実際の家族間でのやり取りとしては定着していない現実を示しています。

「もらって嬉しい」と思うプレゼントを教えてください

「美味しいもの(食品・飲料・酒類など)」(47.5%)が最多で、「実用的なもの(日用品・衣類など)」(42.3%)、「体験型のもの(旅行・外食・イベント)」(28.6%)が続きます。「感謝の言葉や会う時間」(27.4%)や、「形に残るもの(写真・アルバム・手紙など)」(13.5%)も一定の支持を集めています。シニア世代は実用性と体験価値を重視する傾向が明らかになりました。

年齢を重ねることに対して、不安を感じることはありますか?

「少しある」(49.3%)と「とてもある」(32.0%)を合わせると約8割が加齢に対する不安を抱えています。「あまりない」(16.1%)や、「全くない」(2.5%)は少数派です。8割以上が何らかの不安を感じている結果は、加齢が多くのシニアにとって心理的負担となっている現実を明確に示しています。

年齢を重ねることへの不安を感じる理由を教えてください

「健康・病気への不安」(75.6%)と「体力や気力の低下」(74.0%)が突出して高く、「経済面の不安」(45.8%)や、「介護や生活の自立への不安」(35.6%)、「孤独感や人間関係の不安」(17.9%)が続きます。健康と体力の不安が圧倒的に高い結果は、シニア世代にとって身体的な機能維持が最重要課題であることを明確に示しています。

日々、若さを保つために意識していることは何ですか?

「適度な運動を続ける(ウォーキング、ストレッチなど)」(61.9%)が最多で、「栄養バランスの取れた食事を心がける」(57.5%)、「前向きな気持ちで日々を楽しむ」(52.0%)、「家族や友人との交流を大切にする」(50.3%)、「趣味や学びに取り組み、脳を刺激する」(44.2%)が続きます。身体的健康と精神的健康の両面にわたる包括的なアプローチが実践されており、シニア世代の健康意識の高さが表れています。

日々、若さを保つために今後もっと取り入れたいことは何ですか?

「適度な運動を続ける(ウォーキング、ストレッチなど)」(60.7%)が最多で、「栄養バランスの取れた食事を心がける」(55.9%)、「前向きな気持ちで日々を楽しむ」(50.5%)、「趣味や学びに取り組み、脳を刺激する」(46.6%)と続き、現在実践している内容とほぼ同様の傾向を示しています。既に取り組んでいる習慣をさらに強化したい意識が強く、現在の実践内容に対する満足度と同時に、より一層の充実を求める向上心が確認されました。

最近始めた、またはこれから挑戦したいことは何ですか?

「健康づくりや体質改善(食生活の見直し・減量など)」(48.5%)が最多で、「家庭菜園やガーデニング」(32.2%)、「趣味や習い事」(29.5%)、「スマホ・PCなどデジタル活用の習得」(23.9%)が続きます。健康づくりへの関心が最も高い結果は、予防的な健康管理への意識の高まりを示しています。シニア世代が新しいことに挑戦する意欲を持ち続けていることも明らかになりました。

若い頃に想像していた「今の年齢の自分」と比べてどのように思いますか?

「想像していたよりも元気」(36.4%)が最多で、「ほぼ想像通り」(33.9%)、「予想より衰えている」(29.7%)と三分されています。予想以上に元気であると感じるシニアが最も多い結果は、医療技術の進歩や健康意識の向上、生活環境の改善などにより、実際の加齢体験が従来のイメージよりもポジティブになっていることを示しています。

総評

本調査から見えてきたのは、「健康最優先の価値観と実用性重視の生活スタイル」というシニア層の特徴です。敬老の日については、「もらったことはない」(54.8%)が過半数を占める一方で、希望するプレゼントでは「美味しいもの(食品・飲料・酒類など)」(47.5%)と「実用的なもの(日用品・衣類など)」(42.3%)が支持され、実用性と体験価値を重視する傾向が明確になりました。

加齢への不安では、「健康・病気への不安」(75.6%)と「体力や気力の低下」(74.0%)が突出して高く、約4分の3が身体面での懸念を抱えています。この圧倒的な数値は、健康維持がシニア世代の最重要課題であることを物語っています。

若さ維持の実践では、「適度な運動を続ける(ウォーキング、ストレッチなど)」(61.9%)や、「栄養バランスの取れた食事を心がける」(57.5%)、「前向きな気持ちで日々を楽しむ」(52.0%)が上位を占め、身体と心の両面からの総合的なアプローチが行われています。今後の強化意向もほぼ同様の傾向を示し、既存の取り組みをさらに深化させたい意識が確認されました。

新しい挑戦では「健康づくりや体質改善(食生活の見直し・減量など)」(48.5%)が最多で、「家庭菜園やガーデニング」(32.2%)や、「スマホ・PCなどデジタル活用の習得」(23.9%)が続き、健康志向と新技術への適応意欲が併存しています。

同居状況では「配偶者と二人暮らし」(41.1%)が最多ながら、「一人暮らし」(18.6%)も約2割存在し、多様な生活形態への対応が必要です。加齢実感については、「想像していたよりも元気」(36.4%)が最多で、従来の加齢イメージよりもポジティブな現実があることが確認されました。

今後のシニア向けサービスや商品開発においては、健康維持を中心とした実用的価値の提供や、多様な生活形態への配慮、そして新しいことへの挑戦を支援する環境整備が重要となります。シニア世代の「健康」「実用性」「つながり」を重視する価値観に即した提案が求められています。

コスモラボについて

コスモラボは、シニアに特化したマーケティングサービス全般を提供しています。

主に60歳以上の約20万人のシニア会員を対象に、広告、アンケートリサーチ、インタビュー調査、ホームユーステストなど、多彩な調査手法で企業のマーケティング活動を支援しています。

調査概要

調査方法:ネットリサーチ
調査地域:全国
対象者 :「コスモラボ」のアンケートモニター
回答総数:591
調査対象期間:2025年8月13日

会社概要

社名 :コスモヘルス株式会社
代表者:代表取締役社長 小塚 崇史
本社 :東京都港区新橋1-12-9-10F
設立 :1984年7月1日
資本金:1億円

出典元: コスモヘルス株式会社 プレスリリース

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