GROWTH VERSE、オークローンマーケティングへのAIコンサルティングでDM施策の利益154%向上を実現

株式会社GROWTH VERSE(本社:東京都港区、代表取締役会長 兼 CTO:南野 充則、代表取締役社長 兼 CEO:渡部 知博、以下GROWTH VERSE)は、株式会社オークローンマーケティング(本社:愛知県名古屋市、代表取締役会長兼社長:ロバート・W・ローチ、以下オークローンマーケティング)に対してAIコンサルティングを実施し、ダイレクトメール(DM)施策において利益154%向上という顕著な成果を達成したことを発表しました。

オークローンマーケティングは、以前からGROWTH VERSEが開発するマーケティングAI SaaS「AIMSTAR」を導入しており、顧客・商品・購買データを統合した上で、メールやダイレクトメール(DM)などを活用したマルチチャネルでのシナリオ運用を行っていたとのことです。

今回のプロジェクトでは、さらなるROI(投資対効果)の最大化を目指し、AIを活用した「顧客ごとの最適なマーケティングチャネルの選定」および「チャネルごとに最適な顧客を抽出するターゲティング精度の向上」に向けた取り組みが開始されました。特に事業インパクトが大きいDM配送業務におけるターゲティング精度の向上を最初のステップとして選定したということです。

AIを活用したDM施策について

従来のDM送付対象の選定は、購買頻度や年齢などの限られた情報を基に行われていました。そのため、「送るべき人に送られていない」「必要のない人に送っている」といった課題が生じていたとされています。

本プロジェクトでは、AIを活用し、「購買履歴」「顧客属性」「DM配送履歴」など膨大な顧客データを元にスコアリングを行い、DM送付対象顧客を抽出する方式が採用されました。これにより、顧客の行動やニーズをより深く理解し、パーソナライズされたDM配信が可能になったということです。

GROWTH VERSEによるAIを活用したDM施策の概要図

主力商品でのDM送付にAIモデルを適用し、従来のロジックと比較検証した結果、利益は154%向上するという顕著な成果が得られたとのことです。今後は、今回の成功を基に、別商品や別テーマへのDMモデル適用を進めるほか、メールや電話など他のチャネルへのAI展開も積極的に推進していく予定とされています。

GROWTH VERSEは、AIを活用した最適な顧客コミュニケーションを通じて、オークローンマーケティングの「売上拡大」と「コスト削減」に貢献するとともに、顧客にとって必要な情報を必要なタイミングで届けることで、顧客満足度の向上も目指していくとのことです。

オークローンマーケティング担当者からのコメント

オークローンマーケティング CRM Div. CRM List Management and Outbound Sec. マネージャー 柳原 智弘 様からは次のようなコメントが寄せられています。

「私たちが目指していたのは、どのお客様に、どの商品を、どのチャネルで届けるのが最適かを導き出すことでした。とはいえ、それをいきなり実現するのは難しく、まずはDMチャネルに絞ってAIスコアリングによるリスト精度の検証からスタートしました。

手探りの部分もありましたが、結果は想定以上に良好で、従来アプローチでは得られなかった成果を実感できました。この経験を通じて、当初描いていたゴールへの確信が持てたと感じています。

今後は、Outboundチャネルへの展開、ペルソナAIを活用したコンテンツの最適化にも取り組みながら、"お客様一人ひとりに最適な提案を、最適な方法で届ける"仕組みの実現を目指していきます。その実現に向けて、引き続き、GROWTH VERSE様の技術とご支援に期待しています。」

AIを活用したターゲティング精度向上の重要性

近年、マーケティング領域においてAIの活用が急速に広がっています。特にダイレクトマーケティングの分野では、従来の経験や勘に頼ったターゲティングから、データに基づいた科学的なアプローチへの移行が進んでいます。今回のGROWTH VERSEとオークローンマーケティングの取り組みは、そうした潮流を象徴する事例といえるでしょう。

AIによるスコアリングの最大の利点は、人間では処理しきれない膨大なデータを高速かつ正確に分析できることにあります。購買履歴、顧客属性、DM配送履歴など、複数の要素を組み合わせた多角的な分析により、「この顧客にはこの商品情報をDMで送るべき」という精度の高い判断が可能になります。

特に通信販売やテレビショッピングを主力とするオークローンマーケティングのようなビジネスモデルでは、DMの送付コストと期待される売上のバランスが利益に直結します。適切なターゲティングにより、「送るべきでない顧客へのDM送付」を減らすことでコスト削減を実現し、同時に「反応率の高い顧客へのDM送付」を増やすことで売上増加を図る—このような最適化がAIによって可能になったことが、今回の大幅な利益向上(154%)につながったと考えられます。

マルチチャネルマーケティングの最適化とその展望

今回のプロジェクトは、DMチャネルに特化した取り組みでしたが、オークローンマーケティングの柳原様のコメントにもあるように、最終的な目標は「どのお客様に、どの商品を、どのチャネルで届けるのが最適か」というマルチチャネル全体の最適化にあります。

現代の消費者は、メール、DM、電話、ウェブサイト、SNSなど、様々なチャネルを通じて企業とコミュニケーションを取ります。各顧客がどのチャネルを好むか、どのチャネルでどのような情報に反応しやすいかは千差万別です。そのため、「顧客ごとの最適なマーケティングチャネルの選定」は極めて重要な課題となっています。

AIの活用により、「この顧客にはメールよりもDMのほうが効果的」「この商品情報は電話での案内が最適」といった判断を、データに基づいて行うことが可能になります。GROWTH VERSEが開発するAIMSTARのような先進的なマーケティングAIツールは、こうした複雑な意思決定を支援する強力なソリューションとして注目されています。

今後、メールや電話など他のチャネルへのAI展開が進むことで、オークローンマーケティングの顧客コミュニケーションはさらに精緻化され、「お客様一人ひとりに最適な提案を、最適な方法で届ける」というビジョンの実現に近づいていくことが期待されます。

また、GROWTH VERSEの導入実績からは、このようなAIを活用したマーケティング最適化の需要が、様々な業界の大手企業に広がっていることがうかがえます。データドリブンなマーケティングアプローチは、今後ますます多くの企業にとって競争優位性の源泉となっていくでしょう。

AIMSTARについて

AIMSTARは「テクノロジー × プロフェッショナルで企業の潜在成長力を最大化する」をプロダクトパーパスに掲げ、企業における顧客のLTV最大化を実現するマーケティング AI SaaSです。日本を代表する大手企業をはじめ、様々なBtoC事業者に対しての導入実績を有しているとのことです。

主な導入実績(社名50音順、敬称略):イトキン、ウィゴー、ヴェントゥーノ、エニグモ、オークローンマーケティング、貝印、クラブツーリズム、再春館製薬所、ジュピターショップチャンネル、ソフマップ、dinos、TBSグロウディア、ディーニーズ、東海東京証券、三菱地所 等

GROWTH VERSEの会社概要

GROWTH VERSEは「BUILDING AI to maximize Business Growth」をミッションとして掲げ、データ×AIで企業の成長力を最大化するためのAI SaaS「AIMSTAR」「ミセシル」「Zero」の開発・販売などを事業としています。

会社概要

  • 会社名:株式会社GROWTH VERSE
  • 代表者名:代表取締役会長 兼 CTO 南野 充則、代表取締役社長 兼 CEO 渡部 知博
  • 設⽴⽇:2021年6⽉(旧スプリームシステム株式会社 2000年4⽉)
  • 所在地:〒105-6238 東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズMORIタワー38F

出典元: 株式会社GROWTH VERSE プレスリリース

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