Instagramが新機能をグローバル展開:再投稿・マップ・友達タブで広がる“つながり体験”

Instagramは2025年8月6日(米国時間)、友達とのつながりを深める複数の新機能を正式にリリースしました。これには、コンテンツの再投稿機能、位置情報ベースで交流を促進する「Instagramマップ」、そしてリール動画に特化した「友達」タブが含まれ、日本を含むグローバル市場に向けて展開が始まっています。

コンテンツの再投稿機能で“推し”を共有

Instagramは今回、他ユーザーが公開しているリール動画やフィード投稿を、自分のフィードに再投稿できる機能を追加しました。再投稿したコンテンツは、自分のプロフィールにある専用タブにも保存されるため、後から見返すことが可能です。

この機能により、自分が気に入ったコンテンツを友達やフォロワーと気軽にシェアできるだけでなく、オリジナル投稿者のフォロワー外にもリーチが広がるため、クリエイターにとっては新たな発見と拡散の機会となります。

再投稿の操作は、対象の投稿に表示されるアイコンをタップするだけ。加えて、吹き出し入力により短いテキストや絵文字を添えて“ノート”として投稿することもでき、感情やコメントを付けてのシェアが可能になっています。

Instagramマップ:友達の「今」をマップで可視化

テスト段階を経て、ついに日本を含む複数の国で正式導入された「Instagramマップ」は、友達のリアルタイムの活動を位置情報を通じてチェックできる新たな機能です。

ユーザーが位置情報の共有をオンにすることで、以下のような利用が可能となります。

  • 自分が選んだ相手(フォローバックしているフォロワー、親しい友達、指定アカウントなど)との位置情報共有
  • 特定の場所にいるときの自動オフ設定や、特定のアカウントへの非表示設定
  • アプリ起動時または画面復帰時に位置情報を更新

位置情報の共有はあくまでユーザーの任意設定であり、初期状態ではオフ。必要に応じていつでもオン/オフの切り替えが可能です。

また、ペアレンタルコントロール機能も統合されており、保護者は子どもが位置情報をオンにした際に通知を受け取れるほか、共有相手の管理やガイドラインの説明機会を得ることができます。

InstagramマップはDM受信画面の上部からアクセス可能で、自身の位置情報をオフにしていても、友達やクリエイターが位置タグをつけたコンテンツを通じて、マップ上に表示されるようになっています。コンサートの様子やカフェのレビューなど、日常の出来事を地図上で楽しく発見できる仕組みです。

友達タブで“みんなが見ている動画”をチェック

Instagramはリール動画の視聴体験を拡張する形で、新たに「友達」タブを追加しました。このタブでは、以下のようなコンテンツが表示されます。

  • 友達が「いいね!」やコメントしたリール動画
  • 友達が投稿したリール
  • ブレンド機能でおすすめされた動画

この新機能はすでに米国で先行導入されており、今回のアップデートを機に日本を含むグローバルで展開が始まりました。ユーザーは、友達が何を楽しんでいるのかを通じて、共通の関心や会話のきっかけを得ることができます。

タブの切り替えは、リール表示画面の上部にある「友達」か「リール」の選択から行えます。また、プライバシー管理として、設定画面の「友達タブでのアクティビティ」から、自分の「いいね!」やコメントの公開範囲を調整することも可能です。

つながり強化に向けた戦略的アップデート

今回のInstagramの一連の新機能は、いずれも「友達とのつながり」を中心に据えた設計が特徴です。再投稿によるコンテンツの二次拡散、Instagramマップによるリアルタイムな位置連携、そして友達タブによる共通の興味関心の可視化。これらはすべて、単なる情報消費から“共感の共有”へとコミュニケーションの軸をシフトさせる試みといえるでしょう。

Meta傘下のプラットフォーム群が、それぞれのサービス間で「つながり」の定義を深化させる中で、Instagramのこの進化は今後のエンゲージメント戦略においても注目すべきポイントです。

※参考元:
Meta公式プレスリリース|Instagram、新機能を発表(2025年8月6日)

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ