ナルミヤオンラインがレビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」導入後の効果を公開 - レビュー閲覧後のCVRが2.6倍に

株式会社ReviCo(東京都渋谷区、代表取締役:高橋 直樹)が提供するレビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」が、「petit main」や「mezzo piano」、「kladskap」などのブランドを展開するNARUMIYA ONLINE(以下、ナルミヤオンライン)に導入されていることが明らかになりました。

ReviCo導入事例

同イベントでは株式会社ナルミヤ・インターナショナルEC事業部次長・加藤翔太氏がEC事業の戦略やレビュー活用について詳しく語られました。以下、イベントレポートの記事から一部内容をご紹介します。

レビューがタイムパフォーマンス向上のカギに

ナルミヤオンラインにおける、1年間のレビュー収集実績ナルミヤオンラインにおける、1年間のレビュー収集実績

ナルミヤオンラインにおける2024年6月1日~2025年5月31日までの1年間のレビュー獲得総数は、4万4,775件に達しています。月平均では3,731件となり、内訳はEC購入者が約6割、実店舗購入者が約4割という構成になっています。

加藤氏はレビューの価値について次のように語っています。「当社の購入者のうち約95%が女性です。お客さまのインサイトを考えると、共働きが増えていることから、サイト内では、タイムパフォーマンスを意識しています。」

「これまでは、コンバージョンを上げるために『ECサイトの滞在時間をいかに長くするか』に重きをおいていましたが、現在は『いかに早く簡単に、目的の商品を見つけて買っていただくか』の導線設計を念頭に置いています。そうなると、購入に迷ったときの自己解決のコンテンツとしてレビューが重要な役割を果たしています。」

特に注目すべきは、カートページからの離脱を防ぐ新機能「カートdeレビュー」の効果です。これはカートに入れた商品のレビューを、カートページから遷移せずとも直接見ることのできる機能で、差分CVRは約3倍となり、かご落ち対策に大きく貢献しているとのことです。加藤氏は「導入してまだ2~3か月ですが、タイムパフォーマンスを追求するうえで良い機能だと実感しています」と述べています。

お客様対応や商品ページのリッチ化にレビューが貢献

ナルミヤオンライン全体のレビュー評価を見ると、5段階評価のうち星4以上の好評価が93.5%と非常に高い水準にあります。残りの約6%が星3以下のレビューとなっていますが、このようなリアルな声の活用法について加藤氏は以下のように説明しています。

「そのようなコメントは役員、ブランドマネージャーに共有しています。もしも『不良品だった』などの内容があれば、返品対応などのフォローをCSチームが積極的にお客様に対してコミュニケーションを取っています。」

レビュー閲覧後の購入のCVRは2.6倍

ReviCoで集めたレビューをさまざまな用途で活用ReviCoで集めたレビューをさまざまな用途で活用

加藤氏は「ReviCo」導入初期の課題とその解決法についても言及されています。「ReviCo」を使い始めた当初は、「かわいい」「かっこいい」だけの短いレビューコメントが多かったそうです。そこで、レビュー投稿時の最低文字数を設定できる機能を利用し、30文字以上で投稿できるように改変したところ、レビューの質を改善することができたとのことです。

興味深いのは、最低文字数を30文字に設定した前後で比較しても、レビュー投稿率は変わらなかった点です。つまり、投稿数を減らすことなくレビューの質を改善することができたということです。

加藤氏は「せっかく質の高いレビューを投稿してもらっているので、商品やサービスの改善等にしっかり生かしていきたい」と語っています。

また、最近の事例として、人気IPとの限定商品のEC販売が実店舗よりも1週間ほど遅れた際に、実店舗の購入者が先にレビューを投稿してくれていたため、ECで購入が可能になったタイミングで、すでに多くのレビューが集まっている状態を作れたことを挙げています。これにより、ECと実店舗、どちらからもレビューを集めることの重要性を実感したとのことです。

ReviCoについて

ReviCoの概要

「ReviCo」は、現在350以上のECサイトに導入されているレビューマーケティングプラットフォームです。ECサイト・実店舗を問わず商品やサービスを体験した消費者から良質なレビューを数多く収集し、サイト内へ掲載することができます。また、収集したデータを分析しマーケティングに活用することで、コンバージョン率の向上やユーザーコミュニケーションの促進を実現するとされています。

ReviCoの特徴として、費用・抽選・発送を全て負担し実施するプレゼントキャンペーン付きレビュー依頼メールの配信や、最短1ステップで投稿が完了する簡易な投稿フローにより、継続的にレビューを獲得できる点が挙げられています。

収集したレビューは、ReviCoが用意するタグを設置するだけで簡単に表示ができ、高評価レビューランキングや画像一覧、スタッフレビューなど豊富なコンテンツ生成が可能となっています。

このようにナルミヤオンラインの事例からは、レビューマーケティングが単なる顧客の声の収集にとどまらず、顧客の購買体験や購入意思決定プロセスの最適化、そして商品改善のためのフィードバックループの構築といった多面的な価値を企業にもたらすことが示されています。

特に現代の消費者が求める「タイムパフォーマンス」、つまり「効率的な購買体験」を実現するうえで、質の高いレビューが重要な役割を果たしていることが明らかになっています。最低文字数の設定によりレビューの質を向上させつつも投稿率を維持できたという事例は、レビューマーケティングの運用方法としても参考になるでしょう。

また、実店舗とECの連携によるレビュー活用の事例は、オムニチャネル戦略を展開する小売業にとって示唆に富む内容となっています。リアル店舗での購入者のレビューがECでの購入検討者の背中を押す、という好循環を生み出す可能性を示しています。

今後もレビューマーケティングの活用方法はさらに進化していくことが予想され、「ReviCo」のような専門プラットフォームの役割はますます重要になっていくと考えられます。

出典元:株式会社ReviCo プレスリリース

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