アドウェイズとKIYONO、CDP活用を最大化する「CDPコンサルティングサービス」を共同開発・提供開始

株式会社アドウェイズ(本社:東京都新宿区、代表取締役:山田 翔)と株式会社KIYONO(本社:東京都港区、代表取締役社長:清野 賢一)は、業務提携を締結し、CDPを導入済みまたは導入検討中の企業向けに「CDPコンサルティングサービス」の共同開発・提供を開始したことを発表しました。このサービスは、企業のマーケティング活動における顧客データ活用を最大化し、広告運用をはじめとした施策全体をサポートするものです。

本サービスでは、CDP(Customer Data Platform)の設計・導入から、企業のマーケティング戦略と連動した運用、そして継続的な改善に至るまでを両社の知見を活かした一貫した支援体制で提供するとのことです。さらに、各企業の具体的な課題に応じた戦略立案から施策実行までを総合的にサポートする内容となっています。

CDP(Customer Data Platform)とは、企業が保有する様々なチャネルの顧客データ(行動履歴・購買履歴・属性情報など)を統合・分析・活用するための顧客基盤システムです。主に、マーケティング施策のパーソナライズや、顧客理解、広告配信の最適化などに活用されています。

CDP導入が進む一方、組織として「使いこなせていない」企業が多数

近年、データに基づいた意思決定を行う企業が増加する中で、CDPの導入も急速に進んでいます。企業はCDPを活用することで、サードパーティCookieに依存せずにカスタマージャーニーを可視化し、顧客生涯価値(LTV)の最大化につながるパーソナライズ施策を容易に設計・実行できるようになりました。

しかしながら、実際にはCDPを導入しているものの、導入自体が目的化してしまい、十分に活用できていない企業が多く存在しているのが現状です。経済産業省が2025年に発表した「中小企業白書」によると、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組み状況は依然として途上段階にあることが示されており、特に顧客データの一元管理や利活用においても多くの課題が見られています。

また、大手調査会社ガートナージャパンが2025年1月に発表した調査結果によれば、日本企業において「全社的に十分な成果を得ている」データ活用組織の割合はわずか8%にとどまっており、データ活用の本質的な課題が浮き彫りになっています。

アドウェイズがこれまで支援を行ってきた企業へのヒアリングからも、以下のような課題が明らかになっているとのことです。

  • 顧客IDの統合が不完全で、ひとりの顧客が複数のレコードとして存在してしまっている
  • 保有データの精度や鮮度が低く、施策に活かせていない
  • 社内でデータ活用の意義や目的が共有されておらず、定着していない
  • 運用を担える体制やスキルが不足している

これらの声から、データに基づいたマーケティングの成果を最大化する上で、CDPの利活用は多くの企業が共通して直面している課題であると言えます。これは、CDPの導入がゴールではなく、その後の「活用」と「運用体制」の構築が重要であることを示しています。

戦略設計から広告運用まで総合的な支援

今回、アドウェイズとKIYONOが共同開発した「CDPコンサルティングサービス」は、単なるツール導入や各種設定にとどまらず、企業の現状に合わせた戦略設計から施策の実行、継続的な改善までを包括的に支援するサービスです。

すでにCDPを導入済みの企業に対しては、既存データの価値を最大限に引き出すための最適な活用戦略や改善策を提案し、マーケティング活動の成果最大化を強力にサポートするとのことです。また、これからCDPの導入を検討している企業に対しては、導入前の戦略設計から実装、運用体制の構築まで一貫したサポートを提供します。

両社の強みを活かしたこのサービスでは、データの収集・統合から分析、活用までの全プロセスをカバーし、企業が自社の顧客データを効果的に活用できるよう支援します。特に、マーケティング活動におけるデータ活用の最適化と、それによる顧客体験の向上、そして最終的な事業成果への貢献を目指しているとのことです。

今後の展望

アドウェイズとKIYONOは、今回の「CDPコンサルティングサービス」開発を皮切りに、さらなるデータ活用領域への展開を予定していると発表しています。具体的には、オンライン上のユーザー行動データを併用した顧客予測モデルの構築や、セグメント戦略設計などの分野に進出する計画です。

データ基盤の整備は、特定部門だけの課題ではなく、企業全体の意思決定や顧客戦略に直結する重要な要素となっています。今後もアドウェイズは、企業が自社の顧客データを的確に活用し、マーケティング活動をより戦略的かつ継続的に推進できるよう、支援の領域を拡大していく方針とのことです。

企業のデータ活用がますます重要となる中、両社の専門知識と経験を組み合わせることで、クライアント企業のデータドリブンなマーケティング活動を強力にバックアップしていくとしています。顧客データの価値を最大化し、それを実際のビジネス成果につなげるための包括的なサポートを提供することで、企業のデジタルマーケティング変革を加速させることを目指しているようです。

株式会社KIYONOについて

株式会社KIYONOは、データとクリエイティブを軸に、企業のデジタル変革を支援するマーケティングコンサルティング会社です。2017年の創業以来、国内大手から中小企業まで300社以上の支援実績を有しています。SEO支援やEC運用支援に加え、Google Cloud Platformを活用した開発支援も提供しており、幅広い分野でクライアント企業のデジタルマーケティングをサポートしています。

KIYONOの強みは、データ分析の専門知識とクリエイティブな視点を組み合わせたアプローチにあります。顧客データを単に分析するだけでなく、そのデータからビジネス上の洞察を導き出し、実際のマーケティング施策に落とし込むための支援を行っています。このような総合的なアプローチにより、クライアント企業のデジタル変革を推進しています。

株式会社アドウェイズについて

株式会社アドウェイズは2001年に設立され、2006年に東証マザーズ、2020年に東証一部に上場しました。2022年には東証プライム市場に移行しています。同社はパーパスとして、"全世界に「なにこれ すげー こんなのはじめて」を届け、すべての人の可能性をひろげる「人儲け」を実現する。"を掲げています。

事業内容としては、アプリ・Webの包括的なマーケティングを支援する広告事業、テクノロジーを駆使して新しい広告表現や広告効果最大化を実現するアドプラットフォーム事業、ライフスタイル事業、DX事業など、領域をまたいだ多様な事業を展開しています。日本を始め、アジアを中心とした海外への事業展開も積極的に行っています。

アドウェイズの強みは、長年培ってきた広告・マーケティングのノウハウと、テクノロジーを融合させたソリューション提供能力にあります。デジタルマーケティングの領域で豊富な実績を持ち、クライアント企業のビジネス成長を支援しています。今回のCDPコンサルティングサービスも、そうした専門性を活かした新たな取り組みの一環となっています。

出典元:株式会社アドウェイズ プレスリリース

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