モノタロウ、茨城県水戸市に新物流拠点「水戸ディストリビューションセンター」起工式を開催 — 生産性3倍の最新設備導入へ

現場を支えるネットストア「モノタロウ」を運営する株式会社MonotaRO(本社:大阪市北区、代表執⾏役社⻑:田村 咲耶)は、2025年5月8日(木)に、茨城県水戸市で建設を進めている物流拠点「水戸ディストリビューションセンター」の起工式を実施しました。新拠点は2028年5月の稼働開始を予定しており、既存センターと比較して生産性を3倍に向上させることを目指しています。

2025年5月8日には、茨城県水戸市の建設予定地において関係者による起工式が厳かに執り行われました。この起工式は、同社の今後の事業拡大を支える重要な物流インフラの建設開始を記念するものです。

株式会社MonotaRO 代表執行役社長 田村 咲耶氏の鍬入れ

「水戸ディストリビューションセンター」は、株式会社MonotaROの出荷能力および在庫能力の大幅な増強を主な目的として建設される新たな物流拠点です。同社は現在急速に拡大するeコマース需要に対応するため、物流インフラの強化を進めており、今回の新センター建設もその一環として位置づけられています。

新センターの最大の特徴は、最新設備の導入と作業フローの抜本的な見直しにより、既存の物流センター(笠間ディストリビューションセンター)と比較して3倍の生産性を目指していることです。この生産性向上によって、顧客へのより迅速で正確な配送サービスが実現し、同社の企業理念である「資材調達ネットワークを変革する」という目標達成に大きく貢献することが期待されています。

水戸ディストリビューションセンターの特長

今回建設される水戸ディストリビューションセンターには、以下のような革新的な特長が盛り込まれています。

  • 免震構造の採用:株式会社MonotaROの自社物件としては初となる免震構造を採用しています。この構造により、地震などの自然災害時においても建物の損傷を最小限に抑え、事業継続性を高めることが可能となります。近年多発する大規模災害に備え、重要な物流インフラとしての安定稼働を確保するための重要な施策です。
  • 太陽光発電の導入:同社の自社物件としては初めての試みとして、太陽光発電システムを導入します。環境負荷の低減と持続可能な事業運営の両立を目指す取り組みの一環として、再生可能エネルギーの積極的な活用を図ります。
  • 革新的な作業フロー:新設備の導入と共に、作業フローを集約・変更することで大幅な効率化を実現します。具体的には、笠間ディストリビューションセンターでは1日あたり10万行の処理能力だったところを、新センターでは1日あたり30万行まで向上させることを目標としています。この生産性の飛躍的向上により、増大する注文量への対応力強化と配送リードタイムの短縮を同時に達成します。
作業フローの進化

上記の図が示すように、水戸ディストリビューションセンターでは従来の物流プロセスを抜本的に見直し、より効率的かつスマートな作業フローを構築します。これにより人的リソースの最適配分と出荷精度の向上を両立させ、サービス品質の一層の強化を図る計画です。

水戸ディストリビューションセンターの概要

新たに建設される水戸ディストリビューションセンターの詳細な仕様は以下の通りです:

  • 名称:水戸ディストリビューションセンター
  • 所在地:茨城県水戸市下野町字丸山780-2他
  • 建物構造:地上4階建
  • 敷地面積:約98,000㎡(約29,600坪)
  • 延床面積:約74,000㎡(約22,400坪)
  • 構造:鉄筋コンクリート造 一部 鉄骨造(シミズNewRCSS工法)/免震構造
  • 建物着工日:2025年5月9日
  • 建物竣工時期:2027年5月(予定)
  • 稼働開始時期:2028年5月(予定)
  • 在庫保有能力:約50万点
  • 出荷能力:30万行/日
  • 主な設備:自動倉庫、AGV(ADAPTO)、自動梱包機など

敷地面積約98,000㎡、延床面積約74,000㎡という大規模な施設となる水戸ディストリビューションセンターは、2025年5月9日に着工し、2027年5月の竣工を経て、2028年5月の稼働開始を予定しています。このスケジュールに沿って、約3年間の建設期間を経て、同社の物流ネットワークの中核を担う施設として稼働することになります。

特筆すべきは、最新の自動倉庫システムやAGV(Automated Guided Vehicle:無人搬送車)、自動梱包機などの先進技術を積極的に導入することで、人手不足が深刻化する物流業界において、効率的かつ安定的な物流オペレーションの実現を目指している点です。これらの技術導入により、人的作業の効率化と精度向上を同時に達成し、顧客満足度の向上と業務効率化の両立を図ります。

また、約50万点という大規模な在庫保有能力により、同社が取り扱う膨大な商品アイテムをより効率的に管理し、顧客からの多様なニーズに迅速に対応する体制を整えます。出荷能力についても1日あたり30万行という高い処理能力を実現することで、増加し続ける注文に対しても安定した出荷体制を確立する計画です。

株式会社 MonotaRO(モノタロウ)について

株式会社MonotaROは、大阪市北区に本社を置き、代表執行役社長である田村 咲耶氏のリーダーシップのもと、間接資材の調達を革新するeコマースサービスを提供しています。同社のWebサイト「モノタロウ」では、現場や工場で使用される多種多様な間接資材を取り扱っています。

同社の取扱商品は、切削工具や研磨材などの工業用資材から自動車関連商品や工事用品、事務用品に至るまで幅広く、2025年3月末時点では約2,420万点もの商品を取り揃えています。この圧倒的な品揃えは、あらゆる業種の現場で必要とされる間接資材をワンストップで調達できる環境を提供しています。

株式会社MonotaROの強みの一つが、自社で物流センターを運営していることです。これにより商品を迅速に顧客へ届ける体制を構築しており、平日17時まで(一部の商品・お届け先は15時まで)のご注文で在庫商品は最短当日に出荷されるという高いサービスレベルを実現しています。今回の水戸ディストリビューションセンターの建設は、この強みをさらに強化し、より多くの顧客に迅速かつ正確な配送サービスを提供するための重要な施策といえます。

「資材調達ネットワークを変革する」という企業理念を掲げる同社は、顧客の生産性向上を支援するため、常により利便性の高いサービスの提供を追求しています。その結果、東証プライム市場に上場を果たし、2025年3月末時点では約1,042万もの登録ユーザー数を獲得するまでに成長しました。2024年度12月期における連結売上高は2,881億円に達しており、製造業を中心に自動車業、建設工事業、飲食店、医療介護、教育など、様々な業種のお客様から幅広く支持を受けています。

同社が主に取り扱う「間接資材」とは、事業の現場における資材のうち、最終製品となる原材料や部品などの「直接資材」を除く全ての資材を指します。切削工具や研磨材などの工作用資材から梱包・補修・清掃・安全・事務用品まで多岐にわたるこれらの製品は、企業活動の縁の下の力持ちとして重要な役割を担っています。

この「間接資材」は企業の日常業務を支える重要な要素でありながら、従来は調達に関する非効率な部分が多く存在していました。株式会社MonotaROは、こうした「間接資材」の調達プロセスをデジタル化・効率化することで、顧客企業の業務効率向上と生産性向上に貢献しています。水戸ディストリビューションセンターの新設は、このような顧客価値の提供をさらに強化するための物流インフラ整備として位置づけられており、同社の持続的な成長を支える重要な戦略投資となっています。

今回の起工式を経て、株式会社MonotaROは物流能力の大幅な強化に向けて新たな一歩を踏み出しました。水戸ディストリビューションセンターの稼働開始は2028年5月を予定していますが、完成後は同社の物流ネットワークの中核を担い、さらなる事業拡大と顧客サービス向上に大きく寄与することが期待されています。

出典元:株式会社MonotaRO プレスリリース

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