
「おもてなしを科学する」を信条に持つ株式会社イー・エージェンシーが、プロダクトブランド「さぶみっと!」の一環として、カゴ落ち対策ツール『CART RECOVERY®』の2024年1月から12月までの利用状況を調査しました。
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<調査概要>
調査期間:2024年1月〜2024年12月
調査対象:552サイト
調査方法:月商500万円以上のサイト・売上から送料等を除く
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「カゴ落ち」または「カート放棄」とは、ECサイトにおいてユーザーが商品をカートに追加したにもかかわらず、購入を行わずにサイトを離れてしまう現象を指します。
今回の調査では、『CART RECOVERY®』におけるカゴ落ち率、機会損失額、カゴ落ちメール(リカバリーメール)の配信効果についての結果をお届けします。
2024年のカゴ落ち率は平均約63.3%に達しました。また、カゴ落ちによって生じる機会損失額は、売上の約2.7倍に上ります。
過去2022年の調査ではカゴ落ち率が約64.7%であったため、一般的には70%程度とされている中、調査結果からはわずかに改善が見受けられる一方、依然として60%以上のユーザーがカゴ落ちを体験していることから、カゴ落ち対策は今後も重要な施策であることが再確認されます。
機会損失額に関しては、2022年では約2倍であったものが、2024年には約2.7倍に増加しました。これより、1件あたりの購入額が増えている可能性が考えられ、高単価商品を扱うサイトにおいては特にカゴ落ち対策が不可欠であると予想されます。
■『CART RECOVERY®』の効果について
『CART RECOVERY®』では、カゴ落ちしたユーザーに対して送信する「カゴ落ちメール(リカバリーメール)」および、最適な広告配信を行う「カゴ落ちリマーケティング広告」を提供しています。また、「リクエストメール機能」を活用することで、カートページ上にメッセージポップアップを表示し、購入を促すメールを送信することが可能です。これらの機能による効果を以下にまとめました。
カゴ落ちユーザーが『CART RECOVERY®』を通じて購入に至った割合(リカバリー率)は平均約1.5%で、金額にして約127万円/月のリカバリーが実現しました。特に冬の1月にはリカバリー率が約1.7%と高くなる傾向があり、年末商戦やボーナス時期の影響が考えられます。
また、「カゴ落ちメール」の平均配信効果は、開封率約43.4%、クリック率約9.8%、コンバージョン率約2.4%と記録されました。
■カテゴリごとの効果分析
『CART RECOVERY®』は多くのECサイトで利用されていますが、最も契約が多いカテゴリは「アパレル・雑貨」で、次に「食品」、「アクセサリー・ジュエリー」という順に続きます。
効果を確認した契約が多い10カテゴリの中でも、特に「アパレル・雑貨」「家具・インテリア」「アクセサリー・ジュエリー」「生活家電・AV機器・PC周辺機器」の機会損失額は売上の約3倍から3.9倍に達しており、高単価商品の場合、機会損失額が大きくなることが考えられます。比較検討を行っているユーザーが多いため、カゴ落ち対策が未実施のサイトには早めの対策を強く推奨いたします。
また、サイトのカテゴリに関係なくカゴ落ちは発生するため、まずは自社サイトのカゴ落ち率をチェックすることをお勧めいたします。

◆「さぶみっと!」について
「もっと身近に、ウェブマーケティングを。」をテーマに掲げ、インターネットを利用する全ての方に向けて、使いやすく、有益なサービスを提供する株式会社イー・エージェンシーの自社サービスブランドです。
プログラムやシステムに関する知識が無い方でも気軽に利用できるサービスを低価格で提供し、事業者様のインターネットビジネスの拡大を目指しています。これまで20年以上にわたり、多くの事業者様にご利用いただいております。
出典元:株式会社イー・エージェンシー