株式会社日本カードネットワーク(所在地:東京都新宿区 代表取締役社長:熊田肇、以下CARDNET)と、TISインテックグループのTIS株式会社(所在地:東京都新宿区 代表取締役社長:岡本安史、以下 TIS)は、共同で加盟店がブランドトークンを利用する際に必要な国際決済ネットワークへの接続を一括で提供する「ブランドトークンCoF(Card-on-File)サービス」について発表します。
また、本サービスのファーストユーザーとして株式会社山口情報処理サービスセンター(所在地:山口県下関市、代表取締役社長:中島弘貴 以下 YDS)へ導入が決定しました。2023年1月に実証実験を行い、国内初の取り組みとして「ブランドトークンCoFサービス」の商用化に向けた準備を進めております。今後、国際決済ネットワーク及び国内カード会社の対応に合わせて、CARDNETとTISは、決済代行事業者を中心に共同でサービスを展開してまいります。
「ブランドトークンCoFサービス」の仕組み

■「ブランドトークンCoFサービス」の主な特徴
本サービスは、加盟店及び決済代行事業者(以下 PSP)が、「ブランドトークンCoF」取引を行うためのトークン発行において、CARDNETを介してTISの「トークン・リクエスターTSP(トークンサービスプロバイダー):TR-TSP」に接続することで、各種国際決済ネットワーク(JCB、Visa、Mastercard®など)への接続を一本化するサービスです。
特徴は以下の通りです。
●PSP・加盟店における対応コストの削減
通常、加盟店がブランドトークン対応するためには、各国際決済ネットワークに個別に接続する必要があり、接続コストやブランドレギュレーション対応が大きな負担となっていましたが、本サービスを利用することで、対応コストの削減ができます。
●PSP・加盟店における対応負荷軽減
各ブランドに起因する仕様の変更についても本サービスで対応するため、加盟店側のシステム変更は最小限に抑えられます。
●各国際決済ネットワークへの対応
現時点で対応する国際決済ネットワークは、JCB、Visa、Mastercard®※の3ブランドとなります。今後、他の国際決済ネットワークについても順次対応してまいります。
※ サービス開始にあたり、今後、各国際決済ネットワークが定める所定の手続きテストを実施予定。
「ブランドトークンCoF(Card-on-File)」とは
- カード番号の代わりに国際決済ネットワークが発行する「トークン」を事業者(加盟店)が使用することで、安全にカード決済を行えるようにする仕組みです。
- 「トークン」とは、通常16桁(American Expressの場合15桁)のカード番号を別の数字列に置き換えたもので、この「トークン」を使用することで、加盟店はカード番号を保有しないため、カード番号を漏洩するリスクがなくなります。
- これにより、加盟店はEC決済のセキュリティ向上やPCI-DSS準拠などのセキュリティ対策の負荷軽減、加盟店のユーザー離脱抑止やデータ洗替の負荷軽減などが期待できます。
■これまでの取り組み(実証実験)と今後の展開
ブランドトークンを活用したCoFはグローバルで展開されており、今後、国内でも加速する可能性があります。そこで、CARDNETとTISは昨年より共同で加盟店向けの「ブランドトークンCoFサービス」を立ち上げ準備を進めてきました。今回、YDSが決済サービス事業者として導入を決定し、本番運用に向け、トークン発行からオーソリゼーションまで一気通貫の実証実験を行いました。加盟店から国際決済ネットワーク及びカード会社を含む一連の業務が問題なく稼働することが確認できたことから、今後、PSPを中心にサービスを展開してまいります。
■会社概要
株式会社日本カードネットワーク
URL:https://www.cardnet.co.jp/
TIS株式会社
URL:https://www.tis.co.jp/
株式会社山口情報処理サービスセンター
URL:http://www.yamajyo.co.jp/
合わせて読みたい