Adyen、AI活用の決済最適化「Personalize」を提供開始。コンバージョン率最大6%向上、コスト3%削減を実現

グローバル決済プラットフォームを提供するAdyen(アディエン)が、AI技術を活用した決済最適化スイート「Adyen Uplift」の新製品として「Personalize」の提供を開始したことを発表しました。この製品により、企業は個々の買い物客の好みに応じた決済画面のリアルタイム最適化が可能となり、スムーズな支払い体験の提供と決済処理コストの削減を同時に実現できるようになるとのことです。

2025年には、Adyen Upliftが6,500社以上の企業をサポートし、業界の標準値を1.19%上回る決済コンバージョン率を達成しているとされています。一部企業においては6%もの改善を記録しているということです。

AI技術で決済体験を個別最適化する新製品

多数の大手企業から信頼される決済プラットフォームを展開するAdyenは、AIを活用した決済最適化スイート「Adyen Uplift」に新たな製品「Personalize」を追加したことを明らかにしました。この新製品により、企業は買い物客一人ひとりの嗜好に基づいて決済画面をリアルタイムで最適化することができるようになります。買い物客にはより快適な支払い体験を、販売事業者には決済処理にかかるコストの削減を、同時に実現することが可能となるということです。

Adyen Upliftが達成した顕著な成果

今回発表されたPersonalizeの追加は、2025年1月にローンチされて以降、顕著な成果を上げてきた「Adyen Uplift」の実績を基盤としています。ルーティングの最適化機能や、不適切なリスク設定による正当な取引のブロックを防ぐ機能により、Adyen Upliftは導入された最初の年において、対象となる取引の決済コストを9.4%削減することに成功したとのことです。また、偽陽性(正当な取引を誤ってブロックすること)を平均42%削減する成果も上げているということです。

さらに、導入企業6,500社以上において、決済コンバージョン率が業界の標準値を平均1.19%上回る結果を達成し、一部の顧客企業では最大6%のコンバージョン率上昇を記録したとされています。

Personalizeは、これらの成果をさらに発展させるものです。買い物客を最適な決済手段へ導くなど、カスタマージャーニーの初期フェーズに注力することで、販売事業者のコスト削減とコンバージョン率の最大化を両立させることを目指しているということです。

オンライン決済における摩擦への対応

従来型のオンライン決済では、買い物客の過去の利用履歴や好みとは関係なく、一律の決済オプションを表示することが多く、柔軟性が不足していました。この柔軟性の不足は、売上の損失を招く主要因となっており、Adyenが実施した調査によると、決済プロセスに時間がかかりすぎる場合、買い物客の37%が購入を断念することが明らかになっています。また、The Payments Associationが実施した調査では、企業の72%が、高額な取引手数料によって利益率が圧迫されていると回答しているとのことです。

Personalizeは、買い物客の行動パターンや属性をリアルタイムで分析・特定する「Dynamic Identification(行動属性識別)」レイヤーを、オンライン決済体験に組み込むことで、これらの課題に対処します。数兆ドル規模の取引データとAdyenプラットフォームから得られるインサイトを活用し、買い物客が「決済」ボタンをクリックする前にその特性を認識します。最も利用される可能性が高い支払い方法を自動的に優先表示することで、より迅速でユーザーフレンドリーな体験を提供し、カート放棄の減少に貢献するということです。

Adyenの製品担当副社長であるCarlo Bruno氏は次のようにコメントしています。「オンライン決済における目標は、リスクを高めることなく摩擦を最小限に抑えることです。Personalizeは、Dynamic Identificationを用いて買い物客を瞬時に認識します。これにより、カスタマージャーニーの最初のステップから一人ひとりに合わせた最適化が可能になり、買い物客が入力を始める前から、スムーズで安全な体験を提供できるようになります。」

収益性向上とセキュリティ強化を同時に実現

Personalizeは、決済スピードの向上だけでなく、収益性の改善とセキュリティの強化を同時に達成するとされています。決済が実行される前の段階でリスクシグナルを識別し、不正行為を未然に防ぐと同時に、販売事業者にとってコスト効率の高い決済手段を優先的に表示することで、利益率の向上に貢献するということです。

具体的な機能としては、買い物客の行動分析から摩擦を識別する「レポート機能」、ルールの有効性をリアルタイムで検証できる「A/Bテスト機能」、そしてブランドイメージに適合した決済画面を構築できる「カスタマイズ可能なUIコンポーネント」が搭載されています。これらの高度な最適化機能により、販売事業者は摩擦を即座に識別し、パフォーマンスを検証することが可能となります。初期段階のデータでは、コンバージョン率を最大6%向上させ、取引コストを最大3%削減できることが示されているとのことです。

決済を戦略的な競争優位性へと転換

初期パイロット運用の結果は、Personalizeが買い物客の体験を向上させながら、企業の決済コスト管理にどのように貢献するかを実証しています。ホスピタリティ・テクノロジー・プラットフォームを提供するTebi社は、決済コストを4.26%削減し、オンライン決済コンバージョン率を0.8%向上させるという成果を達成したということです。

Tebi社のインテグレーション・アンド・ペイメント・プロダクトマネージャーであるMarc Hoynck氏は次のように述べています。「Adyenと協力してPersonalizeを導入したことで、顧客の好みにリアルタイムで適応するオンライン決済を実現できました。ホスピタリティ業界において、カスタマージャーニーの最終ステップである決済は、最もシンプルであるべきです。お客様がその瞬間に希望する決済手段に対応することで、これまで摩擦によって失われていた売上を取り戻し、同時に取引コストの削減にも成功しています。」

サービス提供の開始

Personalizeは、Adyen Upliftの一部としての提供が開始されています。

Adyenについて

Adyen(AMS: ADYEN)は、大手企業に最適なフィンテックプラットフォームを提供しています。エンドツーエンドの決済機能、データに基づく洞察、金融商品を単一のグローバルソリューションとして提供することで、企業がより迅速に目標を達成できるよう支援しています。世界各地にオフィスを展開するAdyenは、LVMH、Meta、On Japan、SHEIN、Uber、L'Oréal、adidasなどの顧客企業にサービスを提供しています。Adyenは、通常業務の一環として、提供する製品の改善と拡張を継続的に実施しています。新製品や新機能は、プレスリリースやウェブサイト上の製品アップデートを通じて発表されています。

出典元:PR TIMES

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