シニア層のSNS利用率7割超え、LINE中心の実用的活用が明らかに コスモヘルスが調査結果を発表

コスモヘルス株式会社が運営するシニア専門のマーケティングプラットホーム「コスモラボ」が、シニア層における『SNS利用』に関するアンケートリサーチのレポートを公開しました。今回の調査では、シニア世代のSNS利用の実態を明らかにするため、利用の有無、使用しているプラットフォーム、利用する頻度、閲覧しているジャンル、信頼している情報源などについて調査が行われました。その結果、日々の生活においてSNSがどのような役割を担っているのか、また情報との接触の仕方やその特性が浮かび上がってきました。

調査結果のポイント

SNS利用は7割を超える水準に

SNSを「利用している」と回答したのは70.8%となり、シニア世代においてもSNSが重要な情報接点として根付いている状況が確認されています。その一方で、約3割は利用していないことから、情報へのアクセス環境には一定の分断が存在していることがわかります。

LINEを中心とした実用志向の利用スタイル

利用しているSNSでは「LINE」(82.4%)が圧倒的に高く、連絡や情報共有といった実用的な用途が中心になっています。動画視聴プラットフォームの「YouTube」(34.3%)も一定の支持を集めており、娯楽と情報収集を兼ねた利用が広がっていることがうかがえます。

信頼の中心は「家族・知人」と「公式・専門家」

SNS上で信頼している情報源としては「家族や知人」(52.9%)が最も多い結果となりました。公式メディアや専門家による情報も一定の信頼を得ており、拡散力よりも信頼性を重視する傾向が明確になりました。

SNSを利用していますか?(有効回答者数:432名)

「利用している」との回答は306件(70.8%)に達し、SNSがシニア世代の日常に幅広く浸透していることが確認されています。

一方で、「利用していない」との回答も126件(29.2%)あり、情報取得手段がSNSに集約されていない層も一定数存在していることがわかりました。

この調査結果は、SNSを前提とした情報発信だけでは届かない層が存在することを示しており、多様な手段での情報提供の必要性を示しています。

普段利用しているSNSを教えてください(有効回答者数:432名)

利用しているSNSでは「LINE」(82.4%)が突出しており、シニア世代における主要なSNSプラットフォームであることが明確になっています。

続いて「YouTube」(34.3%)、「Instagram」(18.5%)という順番になっています。交流や連絡を中心としたLINE利用と、閲覧や視聴を中心としたSNS利用が併存している可能性があります。情報発信においては、即時性よりも日常的に接触しやすいことが重視されていると推測されます。

SNSを利用する頻度はどのくらいですか?(有効回答者数:306名)

「1日に何度も」(69.0%)が圧倒的に多く、「1日1回程度」(18.6%)が続きました。「週に数回」(9.8%)は一定数で、「月に数回」(2.3%)、「月に1回以下」(0.3%)は少数派です。

毎日接触する層が中心であり、SNSが"生活のリズムに組み込まれた接点"になっていることが明らかになりました。

SNSでよく見るジャンルは何ですか?(有効回答者数:306名)

「料理・レシピ」(53.3%)が最も多く、「健康・医療情報」(50.0%)、「ニュース(政治・社会)」(49.0%)が続く結果となりました。

「趣味(園芸・音楽・読書など)」(37.3%)も高い水準です。生活実用(料理・健康)と時事(ニュース)が上位に並んでおり、日々の意思決定に直結する情報をSNSで補完している可能性があります。

SNSで「信頼している情報源」はどれですか?(有効回答者数:306名)

「家族や知人」(52.9%)が最も多く、次いで「テレビ局や新聞社など公式メディア」(28.8%)、「医師や専門家」(20.9%)が続きました。

一方で「特にない」(25.2%)も一定数を占めており、信頼できる情報源を明確に持たない層が存在することも明らかになりました。

「有名人・インフルエンサー」(4.9%)は低い水準にとどまり、拡散性よりも身近な人間関係や公式性・専門性といった裏付けを重視する姿勢がうかがえます。

SNSを利用する際、ご自身の行動としてあてはまるものを選んでください(有効回答者数:306名)

「他の人の投稿や動画を見る」(82.7%)が突出して高く、「気になる投稿に「いいね」や「♡」などを押す」(33.3%)が続きました。

「コメントやメッセージを送る」(18.0%)、「自分で写真や文章を投稿する」(11.1%)は低い水準です。閲覧中心で発信は限定的であり、受動的な利用が主流となっていることが明らかになりました。

SNSで見た情報から、実際に行動したことがありますか?(有効回答者数:306名)

「健康法・生活習慣を取り入れた」(49.7%)が最も多く、「買い物をした」(34.0%)、「家族や友人に共有した」(30.7%)が続きました。

「特にない」(22.5%)も一定の割合で存在します。SNS上の情報が健康行動や購買につながっており、実生活にも行動変容を促していることがうかがえます。

SNSを利用することで良かったと思うことは何ですか?(有効回答者数:306名)

SNSを利用することで良かったと感じている点としては、「情報収集に役立つ」(64.4%)が最も高く、次いで「健康や生活に役立つ知識などが得られる」(59.2%)、「家族や友人とつながれる」(57.2%)が続きました。

「暇つぶしになる」(27.5%)や「社会とのつながりを感じられる」(15.0%)も一定数見られる一方、「特にない」(1.6%)はごく少数にとどまっています。

この結果から、シニア世代にとってSNSは娯楽よりも情報収集や生活の質向上、人とのつながりを支える実用的なツールとして評価されていることが明らかになりました。

SNSを利用し始めたきっかけは何ですか?(有効回答者数:306名)

利用開始のきっかけとして最も多かったのは「家族や友人に勧められて」(29.7%)でした。

次いで「趣味や情報収集のため」(28.1%)、「孫や子どもとのやり取りのため」(19.6%)が続いています。

この結果から、SNS利用は自発的な情報探索よりも、人との関係性を起点に広がっていることが明らかになりました。

SNSを利用しているなかで、困ったり不安に感じたりすることはありますか?(有効回答者数:306名)

SNS利用において困りごとや不安を感じる点としては、「詐欺や怪しい広告・メッセージが届く」(58.5%)が最も多くなりました。

次いで「どの情報が本当か分からない(フェイクニュース)」(48.0%)、「個人情報が漏れないか不安」(48.0%)が同水準で続いています。

「操作が難しく感じることがある」(22.9%)は2割強にとどまり、「特にない」(10.5%)は少数派です。この結果から、シニア世代のSNS利用における不安は、操作面よりも詐欺接触や情報の真偽判定といった"信頼性リスク"に集中していることが明らかになりました。

信頼担保や安全性に配慮した設計・情報提供が、利用継続の鍵になると考えられます。

SNSを利用しない理由を教えてください(有効回答者数:126名)

SNSを利用しない理由としては、「危険そう・不安だから」(33.3%)が最も多く、次いで「必要性を感じない」(26.2%)、「興味がない」(23.8%)が続きました。

一方、「操作が難しそうだから」(10.3%)は相対的に低い水準にとどまっています。

この結果から、SNS非利用の背景には操作スキルの問題よりも、安全面への不安や、生活上の必要性を感じられていないことが大きく影響していることが示唆されます。

利用促進においては、操作説明の強化以上に、安心して使える環境づくりと、生活に役立つ価値の明確化が重要になると考えられます。

総評

今回の調査から、シニア世代におけるSNS利用はすでに一定程度定着しており、「日常的な情報接触手段」かつ「生活を補助する実用ツール」として機能している実態が明らかになりました。

SNSを「利用している」は70.8%と多数派である一方、「利用していない」も29.2%存在しており、情報接触環境はSNS前提の層と非利用層に分かれる二層構造となっています。したがって、情報発信においてはSNS単独に依存しない複線的な設計が依然として重要です。

利用媒体は「LINE」(82.4%)が突出しており、主用途は連絡・共有といった実用的コミュニケーションにあります。「YouTube」などの閲覧系SNSも一定数利用されており、交流と情報取得が併存する利用構造が確認されました。利用頻度は「1日に何度も」が69.0%と高く、SNSが生活リズムの中に組み込まれた接触点となっていることがうかがえます。

閲覧ジャンルでは「料理・レシピ」「健康・医療情報」「ニュース(政治・社会)」が上位を占め、娯楽よりも日常生活や意思決定に直結する情報が重視されています。SNSは補助的な娯楽媒体ではなく、生活判断を支える情報源として位置づけられているといえます。

信頼する情報源は「家族や知人」(52.9%)が最多で、「公式メディア」や「医師・専門家」も一定の支持を集めました。一方で「特にない」(25.2%)も4人に1人を占めており、信頼の拠り所を明確に持たない層の存在も無視できません。拡散性の高い発信よりも、人間関係・公式性・専門性といった裏付けのある情報が重視される傾向が確認されました。

利用行動は「閲覧中心」が主流で、投稿や発信は限定的です。ただし、SNS上の情報は「健康法・生活習慣の実践」「購買」「共有」といった行動に結びついており、実用情報が実生活に影響を与えていることが示唆されます。

一方、利用上の不安は「詐欺や怪しい広告・メッセージ」「情報の真偽が分からない」「個人情報漏洩不安」が上位を占めており、操作の難しさよりも信頼性・安全性に関するリスク認識が大きな障壁となっています。非利用理由においても「危険そう・不安」「必要性を感じない」「興味がない」が中心であり、スキル不足は主因ではありません。

総合すると、シニア向けの情報提供やサービス設計においては、以下の4点を重視することが、利用促進および継続的な関係構築の鍵になると考えられます。

①LINEを軸とした日常的で負担の少ない接点づくり

②料理・健康・ニュースなど生活に直結する実用情報の提供

③家族・公式・専門性を意識した信頼担保の設計

④詐欺・真偽不安を軽減する安心設計と分かりやすい導線

調査概要

調査方法:ネットリサーチ

調査地域:全国

対象者:「コスモラボ」のアンケートモニター

回答総数:432

調査対象期間:2025年10月08日

出典元:コスモヘルス株式会社 プレスリリース

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