トレンダーズ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:黒川涼子、東証グロース上場:証券コード 6069)が、AmazonなどのECモールに特化した戦略コンサルティングおよび運用代行サービスを提供するしるし株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:下田 陽志郎)の全株式を2023年12月1日付で取得し、完全子会社化することを発表しました。
この買収により、トレンダーズ株式会社はSNSとECモールを連携させた新しいマーケティングソリューションの開発を加速するとともに、美容分野だけでなく消費財やアパレルなどの幅広いカテゴリへとサービス展開を強化していく方針です。
この記事の目次
SNSとECモールを連携させた新しいマーケティングソリューションを開発
しるし株式会社は2021年の設立以来、「ブランド体験を最適化する」をミッションとして掲げてきました。同社はECモールに特化した戦略コンサルティングから運用代行サービスまでを一貫して提供することで、最適なブランド体験の実現を支援し、ブランドの価値や思いを適切に消費者に届けるためのマーケティング支援を行っています。
特筆すべき実績として、しるし株式会社は日本初となる「Amazonプラチナム・パートナー・エージェンシー」のバッジを取得しており、ECモール運用における高い専門性と技術力を有しています。この専門知識と経験は、今回の子会社化によってトレンダーズグループの強みとなることが期待されています。
トレンダーズ株式会社は2025年4月からすでにしるし株式会社との協業を開始しており、美容カテゴリに特化したECモールのマーケティングおよび運営支援事業を共同で展開してきました。この度の完全子会社化によって、両社の連携はさらに強化されることとなります。
今回の子会社化の大きな目的として、SNSとECモールを効果的に連携させた新しいマーケティングソリューションの開発を加速させることが挙げられます。近年、消費者の購買行動においてSNSからECモールへの流入が増加しており、この二つのプラットフォームを有機的に連携させることで、より効果的なマーケティング施策が実現できると考えられています。
また、これまで主に美容カテゴリに注力していた領域を拡大し、消費財やアパレルなど、より幅広いカテゴリに向けたソリューション提供も強化していく方針だということです。これにより、トレンダーズグループは多様な業界のクライアントに対して、より包括的なマーケティング支援を提供することが可能になります。
ECモール特化型マーケティングの重要性
近年のEC市場の急速な拡大に伴い、AmazonをはじめとしたECモールでのプレゼンス強化は多くのブランドにとって重要な課題となっています。しかし、各ECモールにはそれぞれ独自のアルゴリズムやユーザー行動特性があり、効果的なマーケティング施策を実施するためには専門的な知識と経験が必要です。
しるし株式会社が提供するサービスは、こうした専門性の高い領域において、ブランドごとに最適化された戦略立案から実際の運用代行までをワンストップで提供するものです。商品リスティング最適化、広告運用、コンテンツマーケティングなど、ECモール内での販売促進に必要な要素を総合的に支援することで、クライアントのECモール戦略を成功に導いています。
トレンダーズ株式会社は従来からSNSマーケティングに強みを持っており、今回のしるし株式会社の子会社化によって、SNSからECへの導線構築、ECモール内での最適化、さらにはリピート購入につながる顧客体験の設計まで、一貫したマーケティングソリューションを提供できる体制が整うことになります。
子会社化後の展開
トレンダーズグループはこの子会社化を通じて、以下のような展開を計画しています。
- SNS×ECの統合マーケティングソリューションの開発
SNSでの認知獲得からECでの購入、さらにはリピート購入につながる顧客体験の設計まで、一気通貫したマーケティングソリューションを開発・提供します。 - 美容以外のカテゴリへの展開強化
消費財、アパレル、食品など、多様なカテゴリに向けたECモールマーケティングソリューションを展開し、クライアント基盤を拡大します。 - データ分析基盤の強化
SNSとECの両プラットフォームから得られるデータを統合分析することで、より精度の高いマーケティング戦略の立案を可能にします。 - グローバル展開の加速
国内ECモールだけでなく、越境ECへの対応も強化し、日本企業の海外展開をサポートする体制を整えます。
今回の子会社化により、トレンダーズグループは変化が激しいデジタルマーケティング領域において、より総合的なソリューションを提供できる企業グループへと進化することが期待されています。ECとSNSという二つの重要なデジタルプラットフォームを専門的に支援できる体制を構築することで、クライアント企業のデジタルマーケティング戦略をより効果的に支援することが可能になります。
しるし株式会社の会社概要
会社名:しるし株式会社
所在地:東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー27F
設立:2021年3月1日
資本金:3,000万円
代表取締役社長:下田 陽志郎
ECモールマーケティングの今後の展望
ECモール市場は今後も拡大が見込まれており、特にコロナ禍を経て消費者のEC利用習慣が定着したことで、ブランドにとってECモールでの戦略的な展開はますます重要性を増しています。同時に、ECモール内の競争も激化しており、専門的なマーケティング知識なしでは目立つことが難しくなっています。
こうした環境下で、トレンダーズとしるしの統合により生まれる新しいマーケティングソリューションは、多くのブランドにとって価値ある支援となることが期待されます。SNSでの認知獲得からECモールでの購入につなげる導線設計、さらにはリピート購入を促進するCRMまで、一貫した戦略立案と実行支援が可能になります。
また、両社の持つデータ資産を統合することで、より精度の高い消費者インサイトの抽出も可能になり、データドリブンなマーケティング戦略の立案・実行が強化されることになります。
デジタルマーケティング領域は今後も急速な変化が予想されますが、トレンダーズグループはこの子会社化を通じて変化に対応できる体制を強化し、クライアント企業のマーケティング課題解決に貢献していくことを目指しているとのことです。
出典元:トレンダーズ株式会社 プレスリリース













