ネットショッピング決済手段実態調査:クレジットカードが7割占める中、ID決済が新たに台頭【全国1000人調査】

ステップ・アラウンド株式会社が、全国のネットショッピング利用者を対象とした、オンライン購入時の決済手段に関する実態調査が実施されました。この調査では、クレジットカード・デビットカードをはじめとする主要な決済方法の利用状況が明らかになっています。

この調査によりますと、クレジットカード・デビットカード、ID決済、コンビニ払い、銀行振込、代金引換、キャリア決済、Apple Pay・Google Payなどのモバイル決済、後払いサービスといった主要な決済手段が調査対象となっていました。

ネットショッピングでよく使う決済手段(支払い方法)

調査の結果、ネットショッピング全体で最も広く利用されている決済手段はクレジットカード・デビットカードであることがわかりました。全体の約7割を占めており、依然としてオンライン決済の中核を担っているようです。

次に利用が多いのはID決済(PayPay、楽天ペイ、Amazon Payなど)で、全体の約1割を占めています。スマートフォンの普及に伴い、アプリを通じた決済方法として浸透しつつあるとのことです。

また、コンビニ払い(約8%)やキャリア決済(約5%)も一定の支持を得ており、簡便さや現金感覚での支払いを重視するユーザーに選ばれているようです。総じて見ると、クレジットカードが主流でありながらも、ID決済などの新しいキャッシュレス手段が補完的な役割を果たしている状況がうかがえます。

ネットショッピングで1か月に使う金額別によく使う決済手段(支払い方法)

1か月あたりの利用金額に着目すると、支出額が大きくなるほどクレジットカード決済の比率が上昇する傾向が明確に現れているとのことです。特に「3万円〜10万円未満」の層では、クレジットカード利用が8割近くに達しており、高額購入の際には信頼性やポイント還元を重視する消費者が多いと考えられるようです。

一方、「3,000円〜9,999円」といった比較的少額の利用層では、ID決済コンビニ払いの割合が相対的に高くなっています。スマートフォンでの迅速な決済が可能なことや、少額でも利用しやすい点が評価されているものと推測されます。

このように、月間の支出規模によって、安全性や還元率を優先するクレジットカード決済と、利便性やスピードを重視するID決済・コンビニ払いが使い分けられている実態が浮かび上がっています。

ネットショッピングで1か月に使う金額別によく使う決済手段(支払い方法)

ネットショッピング利用頻度別によく使う決済手段(支払い方法)

ネットショッピングの利用頻度と決済手段の関係にも興味深い傾向が見られるとのことです。利用頻度が高いユーザーほどクレジットカード決済の利用率が高くなっており、週1回以上利用する層では約8割がクレジットカードを使用していることが明らかになりました。これは、頻繁に買い物をする人ほど決済の効率性を重視している表れといえるでしょう。

対照的に、ネットショッピングをほとんど利用しないという層では、クレジットカード利用は約5割にとどまり、コンビニ払いや代金引換といった現金ベースの決済方法が比較的多く選択されているようです。こうした傾向からは、利用頻度の低い消費者には「オンラインでのカード情報入力への抵抗感」や「アカウント登録の煩わしさ」といった心理的要因が作用していると推察されます。

ネットショッピング利用頻度別によく使う決済手段(支払い方法)

まとめ

この調査結果から、クレジットカードが全体の約7割を占め、依然としてネットショッピングの主要な決済手段であることが確認できました。一方で、ID決済は全体の1割を占めるようになり、新しいキャッシュレス決済方法として着実に地位を確立しつつあるようです。

利用金額が高額で頻度も高いユーザーほどクレジットカードへの依存度が高い傾向があるのに対し、少額利用者やたまにしかネットショッピングを利用しない層は、より多様な決済手段を使い分けている実態も明らかになりました。

この結果はEC事業者にとって重要な示唆を含んでいるとのことです。常連顧客に対してはクレジットカード決済の利便性向上に注力する一方、新規顧客や利用頻度の低いユーザー向けには、多様な決済手段を提供することが重要となるでしょう。

今後も複数の決済手段が共存しながら、利便性と安全性を両立させる方向で進化していくことが予想されます。オンラインショッピングの拡大とともに、消費者のニーズに応じた決済サービスの多様化がさらに進むものと考えられます。

調査概要

調査名:ネットショッピングでの支払い方法についてのアンケート!
調査対象:20~69歳の男女を対象。10歳区切りで全国の人口構成(2024年10月1日現在、総務省「人口推計」)に基づき、計1,000名を比例配分して抽出。
調査地域:全国
有効回答数:933人
調査方法:インターネット調査(アンケートモニターを対象に実施)
調査:QiQUMO
調査期間:2025年10月

OREND(オレンド)について

OREND(オレンド)は、「新しいお店のつくり方」をテーマに、店舗経営に役立つ情報を発信しているメディアです。キャッシュレス決済端末やPOSシステム、予約システム、ネットショップ、ECコンサルサービスなど、店舗運営に不可欠なツールやサービスの選び方を、わかりやすく解説しています。

これまでに、飲食店や美容室・サロン、整体・接骨・鍼灸院、アパレル、小売店といった多様な店舗ビジネス経営者や、EC業界・個人事業主の方々に広く利用されているとのことです。

「どのシステムを選べばいいかわからない」「導入したらどんなメリットがあるの?」といった実務的な疑問に対応しながら、具体的な導入事例や最新トレンドも含めて、店舗ビジネスの成長をサポートしているメディアです。

運営会社

会社名:ステップ・アラウンド株式会社

代表取締役社長:中島 崚

設立:2018年12月10日

所在地:東京都目黒区東山2-10-13 カームハウス東山303

出典元:ステップ・アラウンド株式会社 プレスリリース

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