
Recustomer株式会社は、Shopifyを利用するEC事業者向けに多言語・多通貨対応機能を導入し、グローバル展開を本格的に開始したことを発表しました。この新機能により、海外顧客は母国の通貨で商品価格を確認でき、配送状況も母国語で案内されるため、越境・海外ECにおける顧客満足度や再購入率の向上が期待できます。
今回のグローバル展開により、EC事業者は海外顧客に対してより透明性の高い購入体験を提供できるようになります。これにより言語や通貨の壁を越えた顧客コミュニケーションが可能となり、国際的なEC市場での競争力強化につながります。

この記事の目次
開発背景
近年の越境・海外EC市場は急速に拡大を続けており、日本の企業も積極的に海外市場への参入を図っています。しかし、言語や通貨の制約が顧客満足度や購入意欲を低下させる要因となっていることが課題でした。海外の顧客にとって、母国語での配送案内や自国通貨での商品価格表示がないことは、「購入手続きや配送状況が不明瞭」「最終的な支払い金額がわかりにくい」という心理的なハードルを生み出していました。
こうした課題を解決するため、Recustomer株式会社は配送追跡ページと配送通知メールの多言語化に加え、注文情報を日本円以外の通貨でも取り込める多通貨対応を実現しました。これによって、顧客は商品情報をストアで利用した通貨で確認できるようになり、購入から受け取りまでの一貫した安心感を得られるようになります。
この新機能は、越境・海外ECを展開する事業者にとって売上拡大の支援となるだけでなく、購入から受け取りまでのプロセス全体に透明性をもたらします。配送に関する不安や支払いに関する不確実性が軽減されることで、コンバージョン率やリピート購入率の改善、さらにはLTV(顧客生涯価値)の向上につながることが期待されています。
同社は、多言語対応と多通貨対応の範囲を今後も順次拡大していく予定です。将来的には、「お試し購入」や「返品・交換・キャンセル」時の返金処理にも多通貨対応を適用し、より円滑で安心できる購入後体験を提供していくとしています。プロダクトの多言語化・多通貨化を出発点として、海外市場におけるサービス展開も強化していく方針を示しています。
Recustomer Director of Global Business Istas Antariksa氏 コメント
「東南アジアのEC市場は、2024年に約19兆円規模から2033年には約35兆円へと拡大し、CAGRは12%と非常に高い成長が見込まれています。さらに、この地域では購入の約20%が「返品」に関連しており、Recustomerにとって東南アジア市場は大きな課題解決のポテンシャルを持つ、参入すべき重要な市場です。今回のグローバル展開により、まずは「Recustomer 配送追跡」を通じてポストパーチェス体験を提供できるようになりました。将来的には、特許取得済みの「お試し購入」や返品・交換の自動化ソリューションも導入し、オンラインショッピングをよりワクワクする体験へと進化させ、世界基準の購入後体験を創り出していきます。」
さらに英語でのコメントも発表されています。
「The Southeast Asia e-commerce market is expected to grow from approximately US$128 billion in 2024 to around US$350 billion by 2033, with a CAGR of 12%, making it one of the fastest-growing industries globally. Moreover, [Returns] make up about 20% of the total e-commerce market, highlighting a rising problem and allowing us the opportunity to provide the solution. With this global expansion, Recustomer Tracking is now available for merchants globally, helping to enhance the post-purchase experience. In the near future, we will also introduce Returns&Exchange Automation and the patented Try Before You Buy solutions—transforming online shopping into a fun, exciting experience and setting a new global standard for post-purchase.」
今回の対応範囲と連携機能
今回のグローバル展開における対応範囲と機能は以下の通りです。
・多言語対応:配送追跡ページおよび通知メール
・多通貨対応:注文情報の取込および商品価格表示(将来的にお試し購入・返品/返金処理にも対応予定)
・対応配送業者:DHL、日本郵便 EMS(国際スピード郵便)
・対象:Shopifyでマーケット展開している国内の越境EC・海外EC事業者
この機能拡充により、海外顧客は自国の通貨で商品価格を確認でき、配送状況も母国語で把握できるようになります。これにより、言語や通貨の違いによる購入障壁が低減され、顧客体験の向上が期待できます。
特に、海外ECにおいて大きな課題となっている「購入プロセスの不透明さ」や「支払い金額の不明確さ」に対応することで、顧客の安心感を高め、購入意欲の向上につながります。また、配送追跡情報を顧客の母国語で提供することで、「いつ商品が届くのか」という不安を解消し、顧客満足度の向上に貢献します。
Recustomerの多言語・多通貨対応機能は、Shopifyを利用するEC事業者にとって、新たな海外市場への展開や既存の海外顧客とのコミュニケーション強化を支援するツールとなることが期待されています。特に、東南アジアなどの急成長市場におけるビジネス拡大を目指す事業者にとって、言語や通貨の壁を越えた顧客体験の提供が可能となります。
購入後体験プラットフォーム「Recustomer」について
Recustomerは、購入後の体験向上・顧客接点創造を実現する購入体験プラットフォームです。具体的には、注文を追跡してお届け予定日を通知する「Recustomer 配送追跡」、返品・交換・注文キャンセル業務を自動化する「Recustomer 返品・キャンセル」、お試し購入を可能にする「Recustomerお試し購入」の3つのサービスを提供しています。
特別な購入後体験を提供することで、ユーザーの体験向上を実現し、EC事業者の売り上げ向上を支援しています。今回のグローバル展開により、これらのサービスが国際的なEC市場においてもより広く活用されることが期待されます。
Recustomerのサービスは、購入プロセスの透明性向上や顧客との信頼関係構築に貢献します。特に海外ECにおいては、言語や文化の違いによるコミュニケーションギャップを埋めるツールとして重要な役割を果たします。多言語・多通貨対応により、顧客は自分に合った形で情報を受け取ることができ、より快適なオンラインショッピング体験を得ることができるようになります。
また、Recustomerのサービスは単に顧客満足度を向上させるだけでなく、EC事業者にとっても業務効率化や売上向上のメリットをもたらします。返品・交換プロセスの自動化や配送情報の透明化により、カスタマーサポートの負担軽減や顧客からの問い合わせ減少が期待できます。
さらに、東南アジア市場など成長著しい地域での展開においては、現地の顧客ニーズに合わせたサービス提供が可能となり、市場シェア拡大の足がかりとなります。特に返品率が高い市場においては、Recustomerの返品・交換自動化ソリューションが大きな価値を提供すると考えられています。
Recustomer株式会社 概要
会社名:Recustomer株式会社
代表取締役:柴田 康弘、辻野翔大
事業内容:購入後体験プラットフォーム「Recustomer」開発・運営
設立:2017年3月
所在地:東京都中央区銀座5丁目14−1 銀座クイント 8F
Recustomer株式会社は、EC事業における「購入後体験」に焦点を当て、顧客満足度向上と再購入率アップを支援するプラットフォームを提供しています。今回のグローバル展開により、同社のサービスは国際的なEC市場においても活用されることとなり、越境ECにおける顧客体験の向上に貢献することが期待されています。
まとめ
多言語・多通貨対応は、グローバルなEC市場における重要な機能であり、Recustomerの国際競争力強化にもつながる取り組みです。特に東南アジア市場など成長著しい地域でのビジネス展開において、現地顧客のニーズに合わせたサービス提供が可能となります。
Recustomer株式会社は2017年の設立以来、EC事業者の課題解決に取り組んできました。今後も顧客体験の向上を通じて、EC事業の成長を支援していくことが期待されています。
出典元:Recustomer株式会社 プレスリリース













