SNS経由で購入した美容商品の失敗実態に関する調査結果

背景

近年、SNS上でのインフルエンサーによる情報発信が消費者に与える影響は大きく、期待と異なる商品を購入し、結果として「購入後の失敗経験」が増加している可能性が高まっています。このため、ザ・プレミエールファクトリー株式会社は、最近の3ヶ月以内にSNSを活用して美容商品を購入した女性を対象に、「SNSを通じた美容商品購入における失敗経験の調査」を行いました。

調査サマリー

・SNSを通じて美容商品を最近の3ヶ月以内に購入した女性の多くは、そのきっかけとして「Instagram」を選んでいます。

・約40%の女性が、購入した美容商品の実際の使用感について「期待を下回った」と評価しています。

・SNSを通じて美容商品を購入した女性の半数弱は「失敗した」と感じた経験があると答えています。

・「失敗した」と感じる理由の多くは「期待した効果が得られなかったこと」や「自分には合わなかったこと」に起因しています。

・また、「失敗した」と思った原因として「口コミを鵜呑みにしすぎたこと」や「過度の期待」が指摘されています。

・それにもかかわらず、約90%の女性が今後もSNSを通じて美容商品を購入する意向を示しています。

調査概要

調査期間：2025年10月2日〜10月6日

調査方法：インターネット調査

調査対象：最近の3ヶ月以内にSNSで美容商品を購入したことのある女性（20代〜40代）

調査人数：333名

モニター提供元：RCリサーチデータ

調査によると、「最近の3ヶ月以内にSNSを通じて美容商品を購入した際のSNSのきっかけ」について、1位が「Instagram」で42.4%、2位が「X」で22.2%、3位が「YouTube」で21.3%となりました。この結果は、多くの女性が美容商品購入の際に「Instagram」を重視していることを示しています。

また、「最近の3ヶ月以内にSNSを介して購入した美容商品が、購入前の期待に対してどうだったか」という設問では、43.9%の女性が「期待通りだった」と回答し、33.0%が「期待をやや下回った」、12.3%が「期待をやや上回った」、6.6%が「期待を大きく下回った」としています。これは、約4割の女性が実際の使用感に対して期待を下回ったと感じていることを示しています。

調査結果では、SNSを通じて美容商品を購入して「失敗した」と感じた経験の有無に関する質問に対して、「いいえ」が52.8%、「はい」が47.2%でした。これにより、調査対象の女性の半数近くが美容商品を購入して失敗したと考えていることが分かります。

さらに、「SNSを通じて美容商品を購入して失敗したと感じる具体的な理由」を尋ねると、1位が「期待した効果が得られなかった」が44.6%、2位が「自分には合わなかった」が36.9%、3位が「使用感が悪かった」と「価格に対して効果が薄かった」が同率で30.6%と回答されています。これは、失敗したと認識される理由が主に「期待した効果が得られなかった」や「自分には合わなかった」という点に収束していることを示しています。

また、SNSで美容商品を購入して「失敗したと感じる人」にその根本的な理由を尋ねたところ、1位が「口コミを鵜呑みにしすぎたこと」で24.9%、2位が「過度な期待を抱いていたこと」で22.3%、3位が「情報が誇大または虚偽だったこと」で15.9%という結果が得られました。このことから、失敗の要因の多くが「口コミを鵜呑みにしすぎたこと」や「過度の期待」によることが明らかになりました。

調査の最後に「今後もSNSを通じて美容商品を購入したいか」を問いかけたところ、1位が「注意しながら購入したい」が79.6%、2位が「積極的に購入したい」が13.8%、3位が「購入したくない」が6.6%という結果となりました。これにより、1位と2位を合わせると90%を超える女性が今後もSNSを通じて美容商品を購入したいと考えていることが示されました。

まとめ

今回の調査を通じて、最近の3ヶ月以内にSNSを通じて美容商品を購入した女性が最も多く選んだSNSは「Instagram」であり、また約4割の女性が実際の使用感について期待を下回った評価をし、半数弱が「失敗した」と感じた経験があることが判明しました。失敗の主な理由には「期待した効果が得られなかった」や「自分には合わなかった」などがあり、今後も9割以上の女性がSNSを通じて美容商品を購入する意向を持っています。

この調査結果からは、SNSを通じた商品購入において期待と実際のギャップが明らかとなっています。

調査実施会社