
株式会社クロス・マーケティング(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:五十嵐 幹)が、全国の20歳~69歳の男女を対象に「衣替えに関する調査(2025年)」を実施したことが発表されました。今年は秋分の日を過ぎても夏日が続くなど残暑が長引く一方で、日々の気温差も大きく、多くの人が服装選びに苦労する季節となっています。季節の境界が曖昧になる中、「衣替え」のタイミングに迷う声も多く聞かれるようです。
この調査では、衣替えの実施状況や季節外の衣類の収納方法、衣替えをする理由・しない理由、そして今年の秋に着る服に対する意識について詳しく調べられています。
この記事の目次
調査結果
衣替えをしている人は6割超、年代が上がるほど実施率が高い
調査によると、衣替えをしている人は全体の62.5%にのぼり、そのうち「毎シーズン、衣替えをしている」と回答した人は41.8%でした。興味深いことに、年代が上がるほど衣替えをしている人の割合が高くなる傾向があり、60代では76.4%が衣替えを実施していることが明らかになっています。

季節外の衣類の収納方法は二分化
季節外の衣類をどのように収納しているかという質問に対しては、「季節を問わず、同じ場所に収納している」と「季節に合わせて収納場所を入れ替えている」がともに約3割でほぼ同率という結果になりました。
世代別に見ると、20代~50代では「季節を問わず、同じ場所に収納している」が最も多い一方、60代では「季節に合わせて収納場所を入れ替えている」が最多となっており、年代による収納習慣の違いが浮き彫りになっています。

衣替えをする主な理由は利便性と収納スペースの制約
衣替えをした方が良いと思う理由についての質問では、「毎日の服の出し入れがしやすくなるから」「服を収納するスペースが限られているから」がトップ2となりました。
特に「毎日の服の出し入れがしやすくなるから」「不要な服を処分するきっかけになるから」「自分が持っている服を把握できるから」といった理由は、女性の40~60代で高い傾向が見られます。これは、年代や性別によって衣替えに求める価値が異なることを示しています。

衣替えをしない理由は手間と必要性の欠如
一方、衣替えをしていない理由としては、「衣替えをするのが面倒だから」「全ての服を収納できるスペースがあるから」「服の量が少なく、衣替えをするほどではないから」といった、衣替えの手間や必要性を感じていないことが上位に挙げられました。
興味深いことに、「全ての服を収納できるスペースがあるから」という理由は50~60代で特に高く、20~40代との間に大きな差が見られます。これは住居環境や収納スペースの違いを反映している可能性があります。

残暑の影響で秋服への移行に慎重な姿勢
今年の秋に着る服についての意識調査では、「まだ日中は暑いので、夏服を中心に着ている」が30.9%と最も多く、次いで「秋服を購入する予定はない」「季節の変わり目で、毎日の服装に悩んでいる」が続きました。この結果から、残暑の影響で多くの人が日々の服装選びに悩んでいる様子がうかがえます。
年代別に見ると、50~60代は「まだ日中は暑いので夏服を中心に着ている」「秋服を購入する予定はない」「まだ秋服を試着する気になれない」と回答する割合が高く、暑さから秋服の着用・購入に消極的な傾向が見られます。対照的に、若年層ほど「これから秋服の購入を検討する」と回答する割合が高くなっており、秋物アイテムへの関心度の違いが表れています。

調査項目
今回の調査では以下の項目について聴取されたとのことです。
- 属性設問
- 衣替えの実施有無
- 季節外の衣類の収納方法
- 衣替えをした方が良いと思う理由
- 衣替えをしていない理由
- 今年の秋に着る服についての意識
より詳細な調査結果やクロス集計表は、株式会社クロス・マーケティングの公式サイトから確認することが可能です。
調査概要
本調査は以下の概要で実施されました。
- 調査手法:インターネットリサーチ(クロス・マーケティング セルフ型アンケートツール「QiQUMO」使用)
- 調査地域:全国47都道府県
- 調査対象:20~69歳の男女
- 調査期間:2025年9月26日(金)~28日(日)
- 有効回答数:本調査1,100サンプル
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があるとのことです。
株式会社クロス・マーケティング 会社概要
株式会社クロス・マーケティングは、マーケティングリサーチ事業およびマーケティング・リサーチに関わるコンサルテーションを主な事業として展開しています。
- 会社名:株式会社クロス・マーケティング
- 所在地:東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー24F
- 設立:2003年4月1日
- 代表者:代表取締役社長兼CEO 五十嵐 幹
- 事業内容:マーケティングリサーチ事業、マーケティング・リサーチに関わるコンサルテーション
衣替えは日本の伝統的な習慣でありながら、現代の生活スタイルや住環境、気候変動の影響を受けて変化しつつあることがこの調査から読み取れます。特に年代によって衣替えに対する考え方や実施状況に差があることは興味深い結果と言えるでしょう。また、近年の気候変動による季節感のずれが、衣替えのタイミングや必要性に対する認識にも影響を与えていることがうかがえます。
今回の調査結果は、アパレル業界や小売業界にとって、消費者の衣類に関する行動パターンや意識を理解する上で貴重な情報源となるでしょう。また、収納用品メーカーにとっても、消費者の収納方法や課題を把握する参考データとして活用できる内容となっています。
出典元: 株式会社クロス・マーケティング プレスリリース