オプトとLeanGoが共同開発、AIを活用した運用型LPO自動最適化サービス「shioume AI」の提供を開始

株式会社オプト(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金澤 大輔)と株式会社LeanGo(本社:東京都目黒区、代表取締役:平井 翔吏)は、AIを活用し運用型LPO(ランディングページ最適化)の自動最適化を実現するサービス「shioume AI」の開発・提供を開始したことを発表しました。このサービスはオプトのLPO効果改善の知見とLeanGoのCVR改善ツール「Dejam」の自動最適化技術を組み合わせ、従来型のLPOが抱える課題を解決することで、デジタルマーケティングにおける成果の最大化を支援します。

「shioume AI」提供開始の背景

AIやテクノロジーの進化により、企業はビジネスの根本的な見直しを迫られています。購買行動や情報収集方法も大きく変化し、特にデジタルマーケティング領域では競争環境が激化しています。こうした中で、企業が自社の商品やサービスを選んでもらうためには、より高度で戦略的な施策が必要不可欠となっています。

LPO(ランディングページ最適化)は新規顧客との接点を創出し、事業成果につながる重要な施策として多くの企業が取り組んでいますが、従来のLPOには様々な課題がありました。主流であるA/Bテストでは、一度にテストできるパターン数が2〜3に限られ、成果の良し悪しに関わらずアクセスを平等に割り振る「均等配信」が一般的でした。そのため、検証に数週間を要してPDCAが停滞したり、成果の高いパターンを早期に反映できないなど、スピード面での課題が生じていました。

また、多くの企業ではLPの改善に十分な時間や人員を割けず、施策が担当者のスキルに依存する「属人化」に陥っているケースも少なくありません。このような構造的な課題を解決するため、オプトとLeanGoは「shioume AI」を共同開発しました。

「shioume AI」のサービス概要

「shioume AI」は、オプトがこれまで培ってきた豊富なLPOの効果改善知見(ヒト)と、LeanGoのCVR改善ツール「Dejam」が持つ自動最適化技術(AI)を組み合わせることで、従来型のLPOが抱える構造的な課題の解決を目指すサービスです。

AIが複数パターンの成果をリアルタイムで分析し、最も成果の高いパターンへアクセスを自動で最適配分することによって、成果の低いパターンにアクセスを送り続けるといった従来の機会損失を最小化し、高速で成果の最大化を実現することが可能です。

「shioume AI」の主な特長

①量:従来の5倍以上のパターンを同時に検証可能

従来のA/Bテストでは、一度にテストできる数が2〜3パターンに限定されていましたが、このサービスを活用することで、一度に5倍以上(10パターン以上)の同時テストが可能になります。

②質:ヒト× AIによる追求で質の高い改善パターンを生成

オプトの専門チームが持つ膨大な効果改善の知見をAIが学習し、質の高い改善パターンを自動で生成します。

③スピード:機会損失の最小化と効率の最大化

AIが複数パターンの成果をリアルタイムで分析し、最も成果の高いパターンへアクセスを自動で最適配分します。検証しながら同時に最適化ができるため、コンバージョン率の継続的な向上を目指すことが可能です。

なお、サービス名の「shioume(塩梅)」には、成果を追求してきた「ヒト」の知見と、高速かつ客観的な「AI」の実行力を"良い塩梅"で組み合わせることが成果を生みだすといった開発者たちの思想が込められています。

両社のコメント

株式会社オプト CRO戦略部 部長 曵地 知朗氏コメント

「LeanGo社とのパートナーシップのもと、『shioume AI』を提供開始できることを大変嬉しく思います。本サービスは、AIによる『量』の担保や『高速化』だけではなく、オプトがこれまでお客さまと向き合うなかで培ってきた豊富な効果改善の知見をAIに組み込んだことで、『質』の高い改善を実現します。私たちは『shioume AI』を起点とし、単なる広告の最適化に留まらず、お客さまの事業成長に貢献できるグロースリーダーとなるべく、今後もAIとの共存を加速させ、顧客のLTV向上を目指すLTVM(LTV Marketing)を推進してまいります。」とコメントしています。

株式会社LeanGo 代表取締役CEO 平井 翔吏氏コメント

「『shioume AI』は、短期間で機会損失をなくしながら大きなCVR改善が可能です。オプト様と当社は、マーケティング業界の可能性をサイトやLPから変えていきたいという想いの熱量や、データや知見の活用による本質的な課題解決への指向性など、共感できる点が多いと感じています。今回はそういった両社の想いをサービスという形にでき、大変嬉しく感じております。また、当社がご提案させていただいた『shioume AI』というサービス名を採用いただいたことにも感謝しております。人とAIが『良い塩梅(shioume)』で共創することでマーケティングの成果を最大化するための手段として、みなさまに広くご活用いただけることを期待しております。当社は今後ともCVR改善の専門家として、今回のようなサービスやDejamの開発・提供、セグメントCVR改善の普及を通じて、みなさまのマーケティング成果の最大化に務めてまいります。」と述べています。

オプトは、豊富なLPOの知見とAIを掛け合わせることで顧客体験の向上を支援し、企業のデジタルマーケティングにおける成果の最大化を先導していくとしています。

用語解説

LTVM(Life Time Value Marketing)

LTV(顧客生涯価値:Life Time Value)は、従来、あるユーザーが商品・サービスを初めて利用してから、長期的な関係のなかで、サービスを提供する企業が、当該ユーザーから得られる利益を指していました。そのため、サービスを提供する企業側が「いかに一人の顧客から利益を得られるか」という視点で表現されることが多い状況にあります。

しかし、オプトグループにおいては、企業側が得られる利益を示す観点でのLTVではなく、これまで以上にエンドユーザーを理解し、真に顧客に寄り添った支援に注力し、エンドユーザーへの本質的な価値提供に重きを置くことで、短期利益ではなく、顧客企業の永続的な事業成長に貢献するという概念として捉え、その実現を目指す手段として、「LTVM(Life Time Value Marketing)」と名付けています。

運用型LPO

運用と同様に「作成→テスト→改善→新パターン追加」のPDCAサイクルを継続し、LPのコンバージョン率(CVR)を継続的に向上させることで広告効果を最大化する手法です。

A/Bテスト

ウェブサイトや広告などで使われる、AパターンとBパターンといった2つ以上のデザインや要素のバリエーションを同時にユーザーに表示し、どちらのパターンがより高い成果を上げたかを検証・比較する手法です。

セグメントCVR

セグメントCVRとはユーザーの特性や流入チャネルなどセグメントごとのCVRを指します。

会社概要

株式会社LeanGoについて

LeanGoはCVR改善に特化したマーケティングファームです。DejamというツールやセグメントCVR改善など、独自のメソッドを活かしたコンサルティングを実施しています。CVR改善ツールDejamは、CVR改善ツールであり、つくる・最適化する・分析するを1プロダクトで完結します。

社名:株式会社LeanGo(読み:リーンゴー)
代表者:代表取締役 平井 翔吏
事業:CVR最大化に向けたツールの提供・実務支援など
設立:2020年4月1日
所在地:東京都目黒区八雲3-22-11

株式会社オプトについて

オプトは、「新しい価値創造を通じて産業変革を起こし、社会課題を解決する。」をパーパスに掲げ、"近く、深く、速く、そして永く。顧客を先導するグロースリーダー"になることを目指しています。顧客企業の先のエンドユーザーへの深い理解と、真に顧客に寄り添った「顧客視点でのLTV」支援を通じ、顧客企業の永続的な事業成長を先導しています。そして、自らが深くその構造を理解する広告産業を変革(AX=Advertising Transformation®)することで、中長期的にはIX(産業変革=Industrial Transformation®)を実現する方針です。

設立年月:2015年4月1日
資本金:1億円 (2024年 12月末現在)
代表者名:代表取締役社長 金澤 大輔
本社所在地:東京都千代田区四番町6番 東急番町ビル
事業内容:マーケティング事業

出典元:株式会社デジタルホールディングス プレスリリース

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